メールマガジン

2019年8月30日
青山社中メールマガジンvol.105 「怒り」を巡るあれこれ

 

………. [もくじ]…………………………………………………………………………………………….
1. 朝比奈一郎の論考「『怒り』を巡るあれこれ」
2. トピックス
3. プレスリリース・広報note更新のおしらせ
4. 青山社中リーダー塾通信(卒塾生 齋藤さんからのコメント)
– NPO法人「地域から国を変える会」より(新潟県三条市、北海道北斗市)
– 一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」より(群馬県沼田市、長野県軽井沢町)
5. 青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ
6. 編集後記
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ぜひ最後までご覧いただけましたら幸いです。

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1.朝比奈論考
「『怒り』を巡るあれこれ」
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8月3週目と4週目は、休暇と出張で約2週間もの間、東京を離れていた。
東京での日常は、朝の新聞読みにはじまり、昼間・夜と、常に携帯ニュース等に追われる生活だが、出張すると生活習慣が崩れ、新聞も読まず、ニュースに触れる機会も激減する。

そんな私だが、今回の東京不在時に、旅先で「やたら報道が多いな」と気になったのが常磐自動車道における宮崎容疑者のあおり運転・暴力行為のニュースだ。確かに、一歩間違えば死者が出かねない許しがたい事件だが、国際情勢や経済情勢が大きく揺れ動く中、そうしたニュースを差し置いてまで各メディアがこぞって連日報道し、多くの人がFacebookに関連の書き込みをするのが不思議でもあった。
宮崎容疑者の詳細は知らないが、きっと頭に血が上りやすい性質で、怒りの調整、流行りの言葉で言えば、いわゆるアンガーマネジメントが出来ない人間なのだと感じる。やはり徳川家康公の遺訓ではないが「怒りは敵と思え」ということが大切で、本事件を「他山の石」としなければ、と感じたのは私だけではないと思う。

確かにカッと怒って何かをしでかしてしまうのは一般的には良くないことだ。しかし、こうした宮崎容疑者のキレる行為に対して、多くの人が「怒り心頭に発した」のも事実で、これはいわば正義の怒りとして、世論をつくり上げ、ひいてはより安全な世の中をつくる。怒りに効用があるのもまた事実だ。

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東京に戻ってきてすぐに気になったのが、日米貿易交渉の大枠合意だ。トランプ大統領が前の首脳会談の際に「参院選挙後」の合意を示唆していたこともあって、急転直下感は全くなかったが、合意の中身には驚愕しても良いと感じた。というのも、トランプ政権成立前になるが、当初米国も加盟予定だったTPPの交渉時と比べ、乱暴に言って、日本が取れたものはあまりなく、ほぼ一方的に譲ったようにも見えるからだ。

TPP交渉時の水準にとどめたとはいえ、米国産牛肉や豚肉の日本の輸入関税は大幅に引き下げるにも関わらず、日本からの要求の目玉である日本製自動車の米国の輸入関税撤廃は見送られた(一応、正式には継続交渉)。

確かに、TPP交渉時よりも譲歩する農産品の対象が狭いことや、工業品の幅広い範囲で米国側の関税を撤廃する見込みであることを加味すれば、また、米中の貿易摩擦が激化していて多少の「漁夫の利」を得られる現下の情勢に鑑みれば「0対100」というほどではない。ただ、後述する事情を踏まえず、虚心坦懐にTPP交渉時と今回の合意だけを並べてみたら、日本の世論として、もう少し合意結果への「怒り」が出て来ても良さそうなものだ。

もちろん、そうした日本国民の「怒り」が出てこない最大の要因はトランプ大統領の「怒り」だ。TPP交渉時にはほぼ予想外だったトランプ氏が大統領に就任し、その後「怒り」を前面に出して、それまでは議論にもなっていなかった自動車への追加関税をほのめかす事態となっている。実際に中国製品には怒りに任せて追加関税を課している現状を踏まえれば、今回の交渉結果は上出来と言えよう。一言で言えば、トランプの「怒り」の勝利だ。

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こう見てくると、「アンガーマネジメントなんて手ぬるい」「やはり怒りには怒りをぶつけた方が勝ちだ」と、いう気分にもなる。実際に、日韓対立においては、互いに怒りの応酬となっている。世論を巻き込んでより大きく怒った方が「勝ち」(相手国への勝利と言うこともあるが、ここでは、政権維持に役立つという意味も含む)とばかりに、互いの政権や国民が怒りを煽っているフシすらある。

「良い怒り」「悪い怒り」という二分法が成立するわけではない。が、せめて、「怒り」を何かに役立てて、他者や社会の在り方を少しでもよくしよう、という気持ちと戦略がなければ、それは全て「悪い怒り」という気もしてくる。

良い政治家は、「私憤を公憤に変える人」とも言う。
怒りを「公」のために上手く使うことこそが、真のアンガーマネジメントかもしれない。

筆頭代表・CEO
朝比奈 一郎

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2.トピックス
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<1>森原が群馬県の「政策アドバイザー」に就任、上毛新聞にも掲載
森原が群馬県の「政策アドバイザー」に就任いたしました。
山本知事とともに「群馬モデル」となり得る施策を模索します。

また、8月30日(金)の上毛新聞にも掲載されております。
記事はこちら

<2>越谷市の懇談会にて副座長として朝比奈がプレゼンを実施
7月29日(月)に、朝比奈が都市政策アドバイザーを務める埼玉県越谷市の
まちづくり懇談会にて副座長として朝比奈がプレゼンを行いました。

<3>関東若手市議会議員の会政策部会研修にて共同代表COO森原が講師を担当
7月31日(水)に、関東若手市議会議員の会政策部会研修にて、
共同代表COOの森原が講義を行いました。

<4>アゴラに朝比奈の論考が掲載
8月1日(木)に、
言論プラットフォーム「アゴラ」に朝比奈の論考が掲載されました。ぜひご覧ください。
記事はこちら

<5>BBTch番組にENGAWA牛山隆信社長が出演
朝比奈が講師を務めるビジネスブレークスルーチャンネルの講義「社会変革型リーダーの構想力」のゲストとして、
ENGAWA牛山隆信氏社長をお招きし、講義を収録しました。8月28日(水)に配信されております。

ご視聴はこちらから
※ご視聴にはお申し込みが必要です。

<6>群馬県沼田市の海外販路開拓支援事業推進協議会にて朝比奈が講演
8月9日(金)に、群馬県沼田市の海外販路開拓支援事業推進協議会にて
朝比奈が講演をいたしました。

<7> 日本経済新聞「交遊抄」のコラムに朝比奈・青山社中に関する事項が掲載
8月20日(火)、日本経済新聞本紙「交遊抄」の伊佐進一氏のコラム内にて
朝比奈に関する事項や青山社中について触れていただきました。

“「始動者」たらん 伊佐進一”
記事はこちら

<8>奈良県で朝比奈・水野が研修を実施
8月20日(火)~8月23日(金)まで、朝比奈が奈良県の県職員向けに研修を行いました。

<9>JBpressに朝比奈の論考が掲載
8月29日(木)に、
JBpressに朝比奈の論考が掲載されました。ぜひご覧ください。
“『天気の子』は「同調圧力との戦い」の映画だ”
記事はこちら

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3. プレスリリース・広報note更新のおしらせ
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<1>【8/19 プレスリリース】青山社中フォーラムvol.47 船橋 洋一氏による講演会
「政策起業力とは ~今、パブリック人材に求められる政策能力~」 を開催

9月4日(水)19:30、青山社中フォーラムvol.47を開催いたします。

今回の青山社中フォーラムは、「政策起業力とは ~今、パブリック人材に求められる政策能力~」というテーマで、
一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ 理事長の船橋 洋一氏にご登壇いただきます。

ご講演では、グローバル(特にアメリカや中国と比べて)に見た際に、
日本のシンクタンクはどれほど脆弱であるか、
それを踏まえてこれからの日本を担う若い世代がその現状をどうすべきかなど、
ご著書『シンクタンクとは何か-政策起業力の時代-』にない内容も含め、
大変興味深いお話をしていただける予定となっております。

ぜひご参加ください!

詳細はこちら
お申込はこちら

<2>【8/21 プレスリリース】“2019年度 青山社中リーダーシップ・公共政策学校”開講決定 
官民横断の政策人材を育てる“ここでしか体験できない学び”を提供  9月11日(水)、9月24日(火)には無料体験授業&説明会も

2019年10月より、「2019年度 青山社中リーダーシップ・公共政策学校」の開講が決定いたしました。
「青山社中リーダーシップ・公共政策学校」は、パブリックリーダーを育成することを目的とし、
「リーダーシップ」と「政策」の両方を学ぶことをコンセプトにした学校で、
霞が関出身者で、かつ各分野の第一人者が講義を担当しています。

今年度は、2019年10月~2020年3月にかけて全6講座を開講いたします。
さらに、昨年ご好評をいただいた講座に加え小林 庸平氏をお迎えし、
EBPM(Evidence-Based Policy Making)・ナッジの講義を11月に新たに実施いたします。

また、「青山社中リーダーシップ・公共政策学校」校長の朝比奈(リーダーシップ担当)が講師となり、
無料体験授業&説明会を2回実施します。

・詳細はこちら
・説明会:9月11日(水)はこちら
・説明会:9月24日(火)はこちら
・お申込はこちら

<3>【8/23プレスリリース】<無料イベント 9/18開催>“官民連携”が謳われるいま、
「官と民」のパブリックセクターに求められるスキルを探る

2019年9月18日(水)に、
「いま、担当者が知っておくべきパブリックセクターに求められるスキルとは」をテーマに、
無料イベントの開催いたします。

過去に当社の「リーダーシップ・公共政策学校」の受講生でもあり、
一般社団法人Public Meets Innovation理事、
「渋谷をつなげる30人」などに携わる日比谷 尚武氏と、
経済産業省としてメルカリ・メルペイに「経営現場研修」後、
現在は新卒・中途採用を担当する八木 春香氏をお招きします。
「官と民」それぞれの立場でパブリックセクターに求められるスキルについて、
ご経験談などをもとにお話いただく予定です。

ぜひ、ご参加ください!

詳細はこちら
お申込はこちら

<4>【広報note更新】なぜ富士山!?
ロゴと青山社中という社名に込められた想いについて、聞いてみました。
ロゴと青山社中の成り立ちについての広報noteを公開しました。

記事はこちら

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4. 青山社中リーダー塾通信
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*青山社中リーダー塾/教育・コミュニティ構築事業 (担当:4期生村上)

今回は3期生の齋藤浩平(さいとう こうへい)さんです!
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こんにちは。3期生の齋藤浩平と申します。
現在,都立高校で数学の教員をしています。
私がリーダー塾に入ったのは,4年前の2015年です。
「日本の未来は明るくない」
東日本大震災の経験からそう感じていたとき,青山社中(朝比奈さん)と出会いました。

「今の日本に必要なのは『真の政策』であり『真の人材』である」
朝比奈さんのこの言葉に惹かれ,リーダー塾の門を叩きました。
その後,私は,学生団体を立ち上げ,大学内期日前投票所を設置を提案し実現したり(※1),
学生らでニュースを議論する場を200回以上つくりました(※2)。

【参考】
※1 https://youtu.be/0vIYa_6D004
※2 https://youtu.be/F2TdUZojwk8
社会の現状を嘆くだけではなく,自らの問題として受けとめ行動する。
その後押しをしてくれたのが,リーダー塾の仲間であり,朝比奈さんでした。
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今年で高校教師3年目になります。

これからの時代を生きるのに必要な能力とは何か。
教師としてできる最大の仕事とは何か。

生徒との向き合いを大切にしつつ、答えのない問いを考える毎日です。

リーダー塾で学んだ「やりすぎる力」の考え方は、今も大切にしています。

リーダー塾生通信 3期生 齋藤浩平
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*NPO法人「地域から国を変える会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です。事務局長:1期生大山)

【新潟県三条市】
本会でディレクションをしている、自分のキャリアを見つめなおすための自分探し塾・しただ塾では、農業コースが開講中ですが、9月には観光アウトドアコース(11/19開講)の説明会を順次開催します。今回は初めて大阪でも説明会を開催し、西日本にお住まいの方の募集を積極的に行います。取り組みに関心があるという方でも是非ご参加ください。
・東京会場・・・9/8(日)14:00、9/22(日)14:00
 場所:青山社中株式会社(最寄駅:東京地下鉄・外苑前駅) 

・新潟県三条会場9/14(土)13:00、9/29(日)13:00
 場所:三条市旧荒沢小学校(しただ塾) 

・大阪会場・・・9/21(土)14:00
 場所:ハローライフイベントスクール(最寄駅:大阪地下鉄・本町駅) 

【北海道北斗市】
新函館北斗駅隣接の観光交流センター・ほっくるの運営計画が完成、実行段階に入り、アドバイザリーを本会で行ってまいります。新幹線駅でありながら、周辺住民に多く利用されていくようにする方向性のもと、運営計画に基づいて打ち手を実行していきます。

*一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です。事務局長:7期生水野)

【群馬県沼田市】
朝比奈が経済活性アドバイザーを務める群馬県沼田市にて本年度秋に計画している中国成都市における産品展示即売会を通した海外販路開拓事業について、沼田市海外販路開拓支援事業推進協議会が開催され、展示即売会の事業説明・事業者募集告知を行いました。
今回の成都市における展示即売会では、沼田市の工芸品等の展示即売やインバウンド旅行のプロモーション等、総合的に沼田市をアピールできる企画を検討しており、現在参画事業者の募集を行っております。
現在1月下旬に予定している、ホーチミン市での展示即売会も併せて、沼田市事業者にとっての継続的な販路となるべく、弊会にて引き続き支援を行ってまいります。

【長野県軽井沢町】
朝比奈が未来共創アドバイザーを務める軽井沢町において、新軽井沢エリアデザイン検討におけるメンバー候補の方との面談、及び同町事務局との打ち合わせを行いました。今回の取り組みでは、エリアデザインでの検討をより実りの大きなものにすべく、各エリアの中心的な人物に運営メンバーとして参画いただき、検討会の運営を行っていく方向です。今後は、運営会議の開催・検討会の実施と、エリアデザイン検討の本格的な立ち上げが行われていくことになりますので、今後一層の支援をしてまいります。

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5.青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ
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<7月・8月の実績>
・7/29 越谷市の懇談会にて副座長として朝比奈がプレゼン
・7/31 関東若手市議会議員の会政策部会研修にて森原が講師を担当
・8/1 アゴラに朝比奈の論考が掲載
・8/9 海外販路開拓支援事業推進協議会にて朝比奈が講演
・8/20 日本経済新聞「交遊抄」のコラムに朝比奈・青山社中に関する事項が掲載
・8/28 ENGAWA株式会社 牛山社長をゲストにお招きしたBBT ch「社会変革型リーダーの構想力」が放送
・8/29 JBpressにて朝比奈の記事が掲載
・8/30 上毛新聞1面に森原が群馬県の「政策アドバイザー」に就任の記事が掲載

<9月の予定>
・9/4 青山社中フォーラムVol.47 一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ理事長 船橋洋一氏による講演会「政策起業力とは ~今、パブリック人材に求められる政策能力~」を開催
・9/11 60分でリーダーシップの在り方をつかむ!青山社中リーダーシップ・公共政策学校説明会・無料体験授業実施
・9/18 「いま、担当者が知っておくべきパブリックセクターに求められるスキルとは」をテーマにイベントを開催
・9/24 60分でリーダーシップの在り方をつかむ!青山社中リーダーシップ・公共政策学校説明会・無料体験授業実施

・9/上旬 言論プラットフォーム「アゴラ」にて朝比奈の論考が掲載予定
・9/下旬 JBpressにて朝比奈の論考が掲載予定

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6.編集後記
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早いもので青山社中に入社して3か月が経ちました。
日々新しいチャレンジや取り組みに奔走しています。

8月は、入社して初のプレスリリースを発信しました。
(青山社中にとっても久々のプレスリリースでした)

9月もイベントが目白押しなので、
いまからワクワクしています。

今後もより様々な発信方法で青山社中のことをお伝えできるように
尽力してまいりたいと思います。
そして、ぜひ皆さまのお力を貸してください!

2019年7月31日
青山社中メールマガジンvol.104 安倍政権という「ビジネスモデル」~サブスクリプションとベンチャー投資~

………. [もくじ]…………………………………………………………………………………………….
1. 朝比奈一郎の論考「安倍政権という『ビジネスモデル』 
~サブスクリプションとベンチャー投資~」
2. トピックス
3. 「青山社中協働隊」が「始動」!
4. 青山社中リーダー塾通信(卒塾生 上木原さんからのコメント)
 - NPO法人「地域から国を変える会」より(北海道北斗市、群馬県安中市)
 - 一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」より(群馬県沼田市、長野県軽井沢町、新潟県妙高市)
5. 青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ
6. 編集後記
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1.朝比奈論考
「安倍政権という『ビジネスモデル』 ~サブスクリプションとベンチャー投資~」
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終わってから実はまだ一週間しか経っていないが、遠い過去の様に感じる。
7月24日(日)に投開票があった参議院議員選挙のことだ。

史上2番目の低さという低投票率と予定調和的結果もあって、「既に終わったこと」感が強いのかとも思う。それくらい、「何もなかった」感が強い。

この事象を政権側から見れば、まあ、万々歳と言って良いと思う。もちろん、若年層ほど自民党支持率が高いことに鑑みれば、若年層の記録的な低投票率は政権にとって残念な現象であったろうし、結果として、いわゆる改憲勢力の議席が参院全体の2/3を切って憲法改正が遠のいたこともいただけないであろう。

ただ、政権の安定という意味では、政権側は、「何もなかった」的に、圧勝したと思っているのは間違いないであろう。比例区では与党獲得議席は50議席中26議席(約半分)、2人区以上は42議席中23議席(約半分)であるのに対し、与野党が直接に激突し、政権の安定にとって最も決定的となる1人区で32議席中22議席(2/3超)を勝ち取った事実は大きい。

特に今年は、統一地方選と参院選が重なる12年に一度の大変な年で(与党が苦戦することが多い)、まさに12年前の2007年の参院選で苦杯をなめ、退陣へと追い込まれた経験を持つ安倍総理にとっては鬼門の年であったが、これで無事に乗り切ったと感じているのではないか。その間、新旧の天皇陛下のご即位とご退位、改元があり、G20で各国をホストして議長を務める等の外交日程も目白押しであった。政権側から見ればよくやったと見るのも無理はない。

こうした結果・評価をもってか、自民党は今回の参院選で議席を減らしたものの、党内でいわゆる「安倍降ろし」の声は全く出ていない。むしろ「党則を再度変えて安倍総裁の任期延長を」という声すら出ている状況だ。

先般、伊藤博文を抜いて歴代3位の総理在任期間を達成した安倍総理だが、間もなく歴代2位の佐藤栄作を抜き、11月には歴代1位の桂太郎を抜くことがほぼ確実になってきている。仮にこのまま安定政権が続けば、来年夏には、連続在任期間の長さでも佐藤栄作を抜いて1位になる。

結果として安倍政権が極めて安定的に長く続いているのは確かだが、正直、後世に残る歴史的な成果を収めているかと言われると、物足りないと思うのは私だけではないであろう。沖縄返還を果たした佐藤政権や日露戦争を勝利と言う形で乗り切った桂政権などと比べて、安倍政権にはどのような修飾語が付くであろうか。

分かりやすい大々的成果があるわけでもない中での安倍政権は、なぜ長期安定化しているのか。見方によっては、二つの流行のビジネスモデルをうまく活用しているようにも見える。

一つは、いわゆる「リカーリング」「サブスクリプション」モデルだ。これは、商品をその都度その都度購入するのではなく、定額で(或いは従量に応じて)継続的に月払いのような形で対価を支払い続けるモデルのことで、古くは新聞、最近だとNetflixのような定額での動画見放題サービスが典型だ。

個人的には、画期的な商品を出すというよりは、一度捕まえた顧客を飽きさせないように定期的に新しい商品・サービスを届けるところにこのビジネスモデルの本質があると見ているが、アベノミクス、地方創生、新三本の矢、一億総活躍、働き方改革、全世代型社会保障のように、毎年のように新しい標語を国民に届けている安倍政権はこれを体現しているように見える。

私見では、一定期間購入して一度「絆」が出来ると、サービス更新がイマイチでも、惰性で購入が継続していくのもこのモデルの特色だと思っているが、その点でも、安倍政権はこの「リカーリング」「サブスクリプション」的手法をうまく実現しているように思える。

もう一つは、「ベンチャー投資」モデルだ。製薬会社などに典型的にみられるが、いわゆる大企業病などの現象を受けて、有力な製品・サービスを自社で開発しづらい環境が生じてしまっているため、そうした製品や開発機能を有するベンチャー企業を買収したり、将来的な買収も見据えて予め投資をしたりしておく行為だ。

旧民主党からこぼれて来ている選挙に強い有力な保守系議員、かつての松本剛明氏や山口壮氏、最近だと細野豪志氏、長島昭久氏、鷲尾英一郎氏といった面々をどんどん取り込んでいく様子や、政権の友党とも言える維新への鈴木宗男氏の入党促進などは、まさに「ベンチャー投資」に思われる。うがった見方をすれば、大きくなりすぎた自社(自民党)ではなかなか動きだせない改革を、投資先(維新)などに既に言わせたり、言わせようとしたりしているようにも見える。

ビジネスモデル的には、長期安定という歴史的な大成功をおさめている安倍政権だが、是非、その政治的資産を活かし、残りの期間で、国民的な関心でもある社会保障分野などで、画期的な商品開発・実現をしてもらいたいと思う。

筆頭代表CEO
朝比奈 一郎

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2.トピックス
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<1>「ぬまた起業塾」の開講式を実施
群馬県沼田市での起業を「オール沼田」の体制で支援する「ぬまた起業塾」がスタートし、7月6日(土)に開講式が行われ、15名の方が入塾されました。

<2>兵庫ニューメディア推進協議会主催の研修会にて水野が講演
7月12日(金)に、兵庫ニューメディア推進協議会主催の研修にて水野がRESASについての講演を行いました。

<3>北区(東京商工会議所北支部)にて朝比奈が講演会を実施
7月18日(木)に、北区(東京商工会議所北支部)で「地域創生とリーダーシップ~事例から学ぶ “北区創生”への考察~」をテーマに朝比奈が講演をいたしました。

<4> 「しただ塾」の開講式を実施
新潟県三条市下田(しただ) で開かれている「しただ塾」がスタートし、7月18日(木)に開講式が行われ、今回は5名の方が入塾されました。

<5>JBpressに朝比奈の論考が掲載
7月23日(火)に、
“参院選は与党圧勝 、日本の野党はなぜこんなに弱い”というタイトルで、JBpressに朝比奈の論考が掲載されました。アクセスランキングでも上位に!ぜひご覧ください。
記事はこちら

<6> リーダー塾合同クラスにて衆議院議員 國場幸之助氏が講演
7月27日(土)に、リーダー塾合同クラスに衆議院議員の國場幸之助氏をお招きし、政治家を目指された原点やリーダーとして大事にされていることなどをご講演いただきました。

<7> 社会課題がテーマの「R-SIC(アールシック)」に朝比奈がモデレーターとして登壇
7月26日(日)に、リディラバ様が主催するイベント「RSIC」のセッション「財務省→副市長、松竹→経産省、文科省→教育委員会 変わりゆく「官僚」キャリアの現在地」にて朝比奈がモデレーターとして登壇しました。
詳細はこちら

<8> 青山社中に新メンバーがジョイン
8月1日(木)に、森原とともに政策事業を担当する竹内が青山社中に新しいメンバーとして参画します。

一層パワーアップした青山社中で、日本を元気にするべく邁進してまいります。引き続きご指導のほどよろしくお願いします。

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3.「青山社中協働隊」が「始動」!
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7月1日(月)より、青山社中の外部パートナーとして「協働」する
「青山社中協働隊」を発足いたしました。
青山社中に関わる様々な事業をともに進行してまいります。

一層パワーアップした青山社中で、日本を元気にするべく邁進いたします。
引き続き、青山社中をよろしくお願いいたします!
詳細はこちら

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4. 青山社中リーダー塾通信
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*青山社中リーダー塾/教育・コミュニティ構築事業 (担当:4期生村上)

不定期で塾生・卒塾生からのコメントをご紹介していきたいと思います。
今回は7期生の上木原さんです!
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7期生の上木原と申します。2017年からリーダー塾で学んでいます。
外資系コンサルティングファームにて3年勤務しておりましたが、「インドで働こう」と思い立ち、本年5月に転職・移住しました。現在はインド・デリーにて主に日系企業のインド進出コンサルティングに従事しています。

インドに来た目的は、その変化・成長をこの目で確かめながら、日本に持ち帰れるものを探すことです。
課題意識は、「今後人口が減少する中で、相対的に衰退し国際的なプレゼンスも下がっていく日本をどうするか」という点にあります。私は前職で新規事業戦略の立案・実行支援を担当していたことからイノベーションに関心を持ち始め、日本から世界に対してインパクトのあるイノベーションを次々に起こせるような環境をつくれたら面白いのではないかと考えるようになりました。
そのための一歩として、イノベーションが起きるところを自分の目で見てみたいというのがインドを選んだ理由です。約13億人の人口(しかもその半数以上が30歳以下)を有しながら急速に経済成長しているインドでは至る所に課題が存在しており、それらを解決するためにはイノベーションが必要とされるはずと想定しています。例えば農業分野は、GDPに占める割合が17%、労働人口割合が44%と国内経済へ与える影響は大きいですが、農家の80%は2ヘクタール以下の零細・小規模農家で必要な農機も買えないほど低収入に苦しんでおり、毎年多くの自殺者も出ています(インドでの自殺者全体の10%程度)。こうした課題があちこちに散見される一方、インドはIT大国としても知られており、最新のIT技術を用いた解決法が生み出されています。その結果、ユニコーンと呼ばれる大型スタートアップの数はすでに世界4位で、今年だけで7社が新たに加わっています。
そんなインドで起きるイノベーションの波をいち早くとらえ、日本の技術や知見と組み合わせたら、より新しい価値を生み出し、日本の活性化に貢献できるのではないかと朧気ながら考えています。なにより、そんな世界に身を置くことにものすごくワクワクします。

リーダー塾に入らなければ、こうした決断には至らなかったと思います。リーダー塾には、会うたびに刺激をもらえる、家族のように温かい仲間がいます。特に同期生を中心に、講義で議論し、有志の勉強会でまた議論し、旅先では人生について語り合ってきました。これらを通し、自分がどういう価値観を大事にしているのか、どういう風になっていきたいのか、ということを考えるようになりました。
また、何か新しいことにチャレンジするには、それがどれだけ些細なものであれ必ず恐怖や不安がつきまとうものです。しかしリーダー塾からは、リーダーとは「始動」する者のことだとの教えの通り、次々とチャレンジャーが生まれてきます。自分より遥かに優秀な方々が立派な志を持って、その実現に全力を注いでいる姿を目の当たりにすると、自分も頑張らずにはいられません。そんなコミュニティとなっているのがリーダー塾のいいところであり、今回の決断を後押しした原動力だと思っています。

とはいえ、自身が命を懸けてやるべきRight Thingはまだ模索している
最中で、とにかく一歩ずつ「始動」している段階です。まだまだ未熟なので、諸先輩方にはこれからもご指導いただけければ幸いです。また、インドにご関心のある方は是非ご連絡ください。
最後になりますが、朝比奈塾頭を筆頭にいつも支えて下さる皆様にこの場を借りて御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。
お問い合わせ先はこちら:Kohei.kamikih3@gmail.com

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*NPO法人「地域から国を変える会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です。事務局長:1期生大山)

【北海道北斗市】
北斗市では昨年度より事業構築の支援をしておりますが、その一環として、新函館北斗駅隣接の観光交流センター・ほっくるの運営計画案を提出しました。7月は、平日・休日の定点観察調査、テナントヒアリング、周辺商圏分析を行い、ゾーニング変更案やイベント、駅からの動線確保のアイデアなど30本の打ち手を運営計画にまとめ、今後はその実践に移ります。
ほっくるホームページ

【群馬県安中市】
安中市では、公共施設の利活用策の検討を行っていますが、現在、特に「碓氷峠鉄道文化むら」の活性に寄与する策を練っています。鉄道の聖地として、全国でも稀有な屋外車両展示のある同施設では、固定ファンも多いですが、ファミリーやウォーキングを楽しむ方々にとっても楽しめる施設になるよう準備中です。
碓氷峠鉄道文化むらホームページ 

*一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です。事務局長:7期生水野)

【群馬県沼田市】
朝比奈が経済活性アドバイザーを務める同市にて本年度秋に計画している、中国成都市及びベトナムホーチミン市における産品展示会を通した海外販路開拓事業について、中小企業庁の平成30年度第二次補正予算事業「共同・協業販路開拓支援事業費補助金」の補助事業対象に採択されました。
同市では数年にわたり同市事業者・産品の海外販路開拓の可能性について調査を行ってきており、弊会もご支援をしながら、中国成都市や今年6月に来訪した江油市をはじめ、世界各都市との友好関係、ネットワーク構築を図ってきました。

今回の事業は、継続的な海外販路開拓の具体的な第一歩として、市の各関係団体、事業者を含め、全市を挙げて取り組んでいきます。さらに、今回の事業が成功し、沼田市の益々の発展に寄与すべく、弊会も引き続き支援をしてまいります。

【長野県軽井沢町】
朝比奈が未来共創アドバイザーを務める軽井沢町において、7月11日に町長・同町都市デザイン室と弊会朝比奈・水野の面談を行う機会がありました。弊会からは町長へ軽井沢22世紀風土フォーラムについて、昨年度までの成果や本年度の方針、進捗状況についてご報告を行い、今後の進め方についても意見交換を致しました。また、同日には風土フォーラムのエリアデザイン検討に関して、新軽井沢、中軽井沢の各関係者とも面談を行い、エリアデザイン検討立ち上げに向けた議論を行いました。

今後、エリアデザイン検討の本格的な立ち上げに向けて、一層の支援をしてまいります。

【新潟県妙高市】
朝比奈が地域活性化アドバイザーを務める妙高市について、今年度第2回の訪問を行いました。
今回は、妙高市における音楽祭開催の可能性を具体的に検討すべく、各地のフェスに精通した専門家、マーケティングに精通した専門家もご一緒いただき、妙高市の各地のスキー場や観光スポット等の視察を行いました。グリーンシーズンの観光入込に課題を持つ妙高市にとって音楽祭の開催は、同時期の有力なコンテンツとなりうるとともに、豊富な自然環境も活用した、日本・世界での更なる認知の向上に繋がる可能性を秘めています。
今回の視察を踏まえて、音楽祭の開催を具体化すべく、引き続き検討を進める予定です。また、今回の訪問では、前回訪問時にアドバイスを行った次期総合計画に関する議論も行いました。

前回のアドバイスから同市の持続的な発展に寄与する計画とすべく、同市役所でも一層の議論がなされ、今回の訪問での議論も踏まえて、最終化されていく予定でおります。

総合計画に関するアドバイス、音楽祭等の施策の具体化に関するご支援、双方とも妙高市にとって重要な案件ですが、今後も一層の支援を行ってまいります。

【兵庫県ニューメディア推進協議会でのRESASを活用した政策形成研修の実施】
弊会水野が、兵庫県ニューメディア推進協議会からのご依頼をいただき、
神戸市において内閣官房の推進する地域経済分析システムであるRESASを活用した政策形成研修を行いました。昨今、EBPM(Evidence Based Policy Making)等、政策形成においても事実や施策の裏付けとなる証拠が重視されるようになり、国として自治体においても容易に各種統計の分析や活用ができるようにRESASを整備し、普及を推進しています。
今回の研修では、兵庫県下の自治体職員を中心に約20名の方がご参加され、特定の自治体を対象に分析を行うグループワークでも、「議論の時間が足りない」という声が出るほど、闊達な議論がなされました。

昨年度は内閣官房主催のRESASワークショップの有識者として弊会・朝比奈水野が関与させていただきましたが、それ以外の機会でもRESAS活用やその考え方の普及の一助となってまいります。

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5.青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ
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<7月の実績>
・7/6  ぬまた起業塾開講式を実施、起業塾の塾頭として朝比奈が講演
・7/19  朝比奈が北区(東京商工会議所北支部)にて「地域創生とリーダーシップ」
     ~事例から学ぶ “北区創生”への考察~」をテーマに講演
・7/12 水野が兵庫ニューメディア推進協議会主催の研修会にてRESASについて講演
・7/23 JBpressにて朝比奈の記事が掲載
・7/24 スターマーク林社長をゲストにお招きしたBBT ch「社会変革型リーダーの構想力」が放送

<8月の予定>
・8/上旬    言論プラットフォーム「アゴラ」にて朝比奈の論考が掲載予定
・8/下旬 JBpressにて朝比奈の論考が掲載予定
・8/下旬 アゴラにて朝比奈の論考が掲載予定

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6.編集後記
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「青山社中をより多くの方に知っていただきたい」
そんな想いから、青山社中広報ブログ始めました。

広報ブログ名は「青山社中のいま・かこ・みらい」です。

記念すべき1記事目として
広報ブログを始めた背景をアップいたしました。
青山社中新人広報担当のnote「青山社中のいま・かこ・みらい」をはじめます
拙い文章で恐縮ですが、お手すきの際にご笑覧いただけましたら幸いです。

2019年6月29日
青山社中メールマガジンvol.103 G20の首脳たちとリーダーシップ雑感

[もくじ]…………………………………………………………………………………..
1. 朝比奈一郎の論考「G20の首脳たちとリーダーシップ雑感」
2. トピックス
3. 青山社中リーダー塾通信(卒塾生 嶋田庸一さんからのコメント)
  - NPO法人「地域から国を変える会」より(北海道北斗市、兵庫県丹波市)
  - 一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」より(群馬県沼田市、長野県軽井沢町)
4. 青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ
5. 編集後記
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1.朝比奈論考「G20の首脳たちとリーダーシップ雑感」
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「あんたみたいな生徒、どのクラスにもいたよ。全部わかったような顔して勝手にひねくれて。この学校つまんねぇだのなんだの。あのなあ、学校なんてどうでも良いんだよ。お前がつまんないのは、お前のせいだ」  ~ 内田けんじ『アフタースクール』より

G20首脳会議がいよいよ始まった。

乱暴にまとめれば、最近の多国間首脳会議は、米国トランプ大統領が振り回している。それを何とか抑え込んで、合意文書をきちんと出せるかどうかが今回の議長国日本の成功のバロメーターの一つとなるが、首脳会議前のエネルギー環境大臣会合の最終局面での合意など、これまでのところ、その点に関してはかなり成功している印象を受ける。

さて、良し悪しは別として、トランプ大統領は、貿易問題にしても環境問題にしても移民問題にしても、自らのスタンスをかなり明確に打ち出して、大胆な政策を力強く推進しようとしている点においては、リーダー(始動者≠指導者)の定義にふさわしい存在だ。全員が反対してもやり切ってしまいそうな迫力を備えてはいる。

リーダーシップ論の勉強をしていてつくづく思うのは、リーダー(始動者)というのは、優れて相対的な存在であるということで、例えば織田信長は、楽市楽座や兵農分離などを進めた画期的な良いリーダーとも言えるし、既得権益勢力を打ち破るためとはいえ比叡山延暦寺を焼打ちして多数の犠牲者を出すなど、鬼畜のような悪のリーダーだとも言えるわけだが、トランプ大統領なども、善悪の評価が極めてはっきりと分かる存在だ。

トランプほどではないにせよ、ロシアのプーチン大統領、ドイツのメルケル首相、フランスのマクロン大統領、中国の習近平国家主席など、当然と言えば当然だが、G20に集まっている世界の首脳には、自らのスタンスを割とはっきり打ち出して突き進むリーダー(始動者)タイプが多い。果たして我が安倍総理は、どうであろうか。日本人としては、比較的リーダー(始動者)タイプではあると思うが、世界の「曲者」たちから見れば、まあ、おとなしい部類であろう。

また、安倍総理の在任期間は、総計で、既に伊藤博文のそれを抜いており、間もなく歴代2位の佐藤栄作や同1位の桂太郎を抜いて今年中には憲政史上最長となる見込みだ。だが、これらの総理たちと比べ、果たしてリーダーシップ(始動力)があると言えるだろうか。今後、憲法改正などを目指していくとは思われるが、迫力不足は否めない。

では、なぜ、始動力にやや欠ける安倍総理が、世界の首脳たちと伍し、日本の過去の大宰相たちを差し置いて長期政権を維持できるのか。私の見るところ、安倍総理を取り巻く人たち、具体的には菅官房長官(政治家)、今井秘書官(官僚)、長谷川補佐官(官僚)らの「始動力」が卓越しているからのように思う。彼らは、私がみるところ、トランプ大統領ほどとは言わないが、敵を作ることを恐れずにグイグイと「正しい」と思うことを推進していく。私見では、安倍政権の長期化を機能させている本質は、リーダーたちを上手くマネージするバランスだ。

ただ、さすがに安倍総理(自民党総裁)が再度任期延長してその地位にとどまることは無いと仮定すると、約2年後にはポスト安倍が決まっている算段だ。その頃、つまり次世代に卓越した「始動力」を持つ政治家・官僚が育っているかと言うと甚だ心もとない。いわゆるマネジャータイプと言うか、決まりをきっちり守って、言われたミッションをかっちりこなす人材ばかりが増えているように思う。

一般論にはなるが、霞が関時代の仲間たち、現在の仕事を通じて触れあう人たち、等々を見て痛感するのは、真面目なサラリーマン・タイプだ。自分でゲームが作れず、作ろうとリスクを取りもしない。仕組みの中で頑張れば何とかなると思っている。何かを実現させることよりも、絵や紙を書くことに熱中している。傷つくことを恐れ、現場に飛び込もうともしない。事業もせずに経済政策を語り、教鞭も取らずに教育を語り、介護現場に行きもせずに福祉を語る。政治行政に限らず、各所で起きている現象だ。

そして、多くの人が、自分で動きもせずに文句だけ言う。「トランプは怪しからん」「安倍はいい加減にしろ」「うちの社長はだめだ」「校長はなにを考えているんだ」と。観客民主主義の悪しき面が露骨に出てきている印象だ。

冒頭の言は、内田けんじ監督の「アフタースクール」の中に出てくるセリフだが、こうした社会状況の本質をズバリと一言で突いていると感じる。「学校」を「会社」や「国」に言い換えれば、一目瞭然だ。

「あんたみたいな社員(国民)、どの会社(国)にもいるよ。全部わかったような顔して勝手にひねくれて。この会社(国)つまんねぇだのなんだの。あのなあ、会社(国)なんてどうでも良いんだよ。お前がつまんないのは、お前のせいだ」 

「こういう文句だけ言う人材ばかりになったのは教育の失敗だ!」と世間も私もよく言う。私見では、家庭教育・地域教育の欠如がこうした人材の大量生産を許してしまった、と思っているのだが、ここで嘆いていても仕方がない。上記のセリフは、私にも容赦なく襲いかかる。「お前がつまらないのは、(社会のせいではなく)お前のせいだ」。

自分に出来ることをやって行こう。教育も経営も。
「面白きこともなき世を面白く、すみなすものは心なりけり」(高杉晋作)

筆頭代表CEO
朝比奈 一郎

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2.トピックス
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<1> 朝比奈が中国四川省江油市と群馬県沼田市の
友好協力関係に関する覚書のドラフトや締結をアレンジ
6月4日(火)に、朝比奈のアレンジで、群馬県沼田市と中国四川省江油市が友好協力関係に関する覚書に調印しました。

<2>JBpressに朝比奈の論考が掲載
6月28日(金)に、
G20開催、「大国なき世界」で日本が歩むべき道“というタイトルで、JBpressに朝比奈の論考が掲載されました。アクセスランキングでも上位に!ぜひご覧ください。
記事はこちら

<3> BBTch番組に『日本本文化の商社』スターマーク林正勝社長が出演
朝比奈が講師を務めるビジネスブレークスルーチャンネルの講義「社会変革型リーダーの構想力」のゲストとして、『日本本文化の商社』スターマーク株式会社の林社長をお招きし、講義を収録しました。
配信予定日は7月24日(水)となっております。ご視聴はこちらから(※配信予定であるため現在はご視聴いただけません。また、お申し込みが必要です。)

<4> 熊本市・菊池市にて朝比奈が視察・講演会を実施
熊日サービス開発株式会社様の主催、菊池市役所主催で
同市の視察と「地方創生とリーダーシップ」をテーマに朝比奈が講演を行いました。

<5> アカデミーヒルズスクールに朝比奈がファシリテーターとして参加
スピーカーと参加者が少人数でフラットに一体となって知恵を深めていくミーティング
みんなで語ろうフライデーナイト」のvol.13として、6月14日(金)に、「これからの日本は何で食べていくべきか」をテーマに、朝比奈がファシリテーターとして参加しました。

<6> 三田オープンカレッジのリーダーシップ講座に朝比奈が登壇
6月15日(土)に、田村次朗慶大教授にお招きいただき、慶應義塾大学の社会人向け講座、三田オープンカレッジ(旧福沢文明塾)にて、「リーダーシップ」をテーマに朝比奈が講演を行いました。

<7> 渋谷ストリームエクセルホテル東急アンバサダーに朝比奈が就任
&”Shibuya Creative Wednesday vol.2″に登壇
渋谷の新名所・渋谷ストリーム内にある「渋谷ストリームエクセルホテル東急」のアンバサダーに朝比奈が就任いたしました。
また、6月26日(水)に、「creative×渋谷」をテーマとしたパネルディスカッションに
朝比奈が登壇いたしました。

<8> 政策カフェの「優子の部屋」に朝比奈が出演
6月28日(金)に、政治家、政策専門家、官僚、ビジネスパーソンなどが政策を議論するためのカフェスペース「政策カフェ」が運営するインターネット番組に朝比奈が出演しました。
ご視聴はこちらから

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3. 青山社中リーダー塾通信
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*青山社中リーダー塾/教育・コミュニティ構築事業 (担当:4期生村上)

不定期で塾生・卒塾生からのコメントをご紹介していきたいと思います。
今回は1期生の嶋田庸一(しまだ よういち)さんです!
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フランスへのMBA留学を経た後、昨年8月からアフリカのケニアに拠点を移し、現地で感染症を中心とした検査ソリューションを提供するスタートアップを立ち上げています。法人立上げ・採用・機材輸入、そして現地の医療機関等への営業と初めて尽くしの中で、顧客とKPIを睨みながらケニア人のスタッフとともにどぶ板で営業・オペレーションの改善を繰り返す日々です。

私が8年前に社中リーダー塾の1期生として入塾した当時、まだ学生だった当時の私は、周りの塾生の方々の志・見識の高さ、行動力に感嘆しつつも、いまだ「何者でもない自分」に対するコンプレックスと、その裏返しの承認欲求の強い人間でした。

大学院を卒業して、外資系のコンサルティングファームに入社してからも、何者でもない自分自身に対するコンプレックスはなかなか解消されませんでした。いつしかそれは例えばハーバード大学院のようなところに留学し、自分自身に下駄を履かせることで解消しようという、朝比奈塾頭の日頃伝えているリーダーシップと真逆の発想に傾きつつあったように思います。

そうした中でも私に気付きを与えてくれたのは、リーダー塾での活動です。塾生の有志でルワンダにビジネスリサーチに赴き、出版社勤務の塾生の方とともに現地に日本のマンガを広めようとしたプロジェクトは、何を自分自身が本当に大切にしたいのか、気づきを得た非常に重要な経験になったように思います。結果として、そのプロジェクト自身は途中で頓挫しましたが、その過程で知り合った方とともにウガンダ・ケニア・ナイジェリアに展開するITスタートアップの立上げにコミットできたことは自分にとってアフリカでのキャリアを突き進む大きな転機となりました。

こうした機会を得たこと、また留学準備の過程で数カ月間ひたすら過去の自分の行動・言動を振り返りながら、抽象化・言語化する作業を行う時期を経たことで、自分が世の中の物事に潜む大きな構造を理解しながら、その構造を変えて新しい価値を生み出そうとする過程が自分にとって一番大事にしたいことなのだと気づきました。そして、アフリカというフィールドで、ビジネスを通じて、裸一貫で仕組みをつくってみようと思い至りました。そこからは、仏語圏も含めたアフリカで

チャレンジすることを見据えて、留学先を転換、卒業後現在に至ります。
サハラ砂漠以南のアフリカの各国は今後30年間で現在の2倍の25億人を超え、平均寿命も例えばケニアでは2006年には57歳に過ぎなかったものが10年後の2016年には67歳に至るなど、人口増加と平均寿命の続伸により今後の経済成長が大きく期待される地域です。一方で、現地の疾患事情に目を向けてみると、エボラ、マラリアなどの感染症の脅威は未だに収まらず、日本を含む先進国を巻き込んだグローバルな問題として認識されつつあります。他方で、高血圧・糖尿病などの慢性疾患の患者人口も急速に伸びています。

医師や医療従事者・設備も足りず、社会保障の仕組みが十分に整備されていない中で、どのように持続可能な仕組みをつくってこれらの医療課題を解決していくのか。非常にチャレンジングかつ、意義のある領域だと感じています。

現在は需要の確実かつ、技術・設備投資的に現地企業がやりづらい診断領域で再投資できるだけの原資・知見を得ている段階です。ここから現地に存在する様々な課題に挑戦する事業体をつくりあげていきたいと思っています。

私にとってリーダー塾は、朝比奈塾頭の薫陶や塾生の交流を通じて、他人から見て良いと思われるような生き方を選ぶのではなく、自分が解きたい課題に向き合う生き方の尊さを学ばせていただいた掛けがえのない場所です。こうしたコミュニティを育てて頂いた青山社中の皆様、支援者の皆様にはこの場を借りて御礼を述べさせていただければと思います。

私自身、医療に関してはコンサルティング会社でかじった程度で、今も日々勉強中の身です。
社中のコミュニティには見識豊富な方々が多々いらっしゃるかと存じますので、もしご興味持たれた方がいらっしゃいましたら、ぜひ諸々ご教示いただけますと幸いです。
※問い合わせ先はこちら

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*NPO法人「地域から国を変える会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です。事務局長:1期生大山)

【北海道北斗市】
北斗市では昨年度より事業構築の支援をしておりますが、その一環として、新函館北斗駅隣接の観光交流センターの運営改善に乗り出すこととなりました。北海道新幹線開通以来、やや苦戦を強いられている同施設ですが、鉄道利用客に限らず、地元、自動車利用者が目的をもって来ていただけるような施設にするべく、まずはコンセプトメイキングを行っていきます。
【兵庫県丹波市】
兵庫県丹波市にある介護福祉施設の経営分析を行うこととなりました。福祉施設の経済的自立の必要性が叫ばれており、今後、施設改修などが必要になってくる中で、資金の積み立て等が求められています。多世代多様なサービスへの転換を軸に、地元と伴走していきます。

*一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です。事務局長:7期生水野)
【群馬県沼田市】
朝比奈が経済活性アドバイザーを務める同市に、中国四川省江油市から同市共産党書記をはじめとした代表団が来訪されました。沼田市と江油市の関係は、弊会のアレンジのもと、昨年2月に沼田市横山市長をはじめとした視察団が成都を訪問した際に、四川省人民対外友好協会の趙会長より友好都市候補としてご紹介を受け、同年10月に同じく横山市長をはじめとした視察団が江油市を訪問、市長と今後の協力に関する議論を交わし、その返報として先日の6月4日に江油市訪問団の来訪を受ける至りました。
今回の来訪では、両市の今後の協力関係構築に向けた覚書も締結し、具体的な協力に向けた合意がなされました。
今年秋に予定されている成都での展示会も併せて、沼田市の更なる海外展開に向けて引き続き支援をしてまいります。
【長野県軽井沢町】
朝比奈が未来共創アドバイザーを務める軽井沢町において、6月25日に軽井沢22世紀風土フォーラムの今年度初回の基本会議が開催されました。
基本会議では、風土フォーラム鈴木会長からの時代の潮流に沿った働き方についての講話に始まり、昨年度に続いて自走を続けているテーマ別プロジェクトチームの進捗報告、例えば交通関連プロジェクトチームでは5月31日に開催された軽井沢の交通渋滞に関するシンポジウムでの成果の発表など、各プロジェクトチームともに一層検討深化が図られている様子が報告され、また報告を受けた活発な議論もなされました。
また弊会からは、今年度のもうひとつの主テーマであるエリアデザイン推進の進捗報告を行い、大きな方向性について合意を得ました。
基本会議終了後は懇親会も行われ、基本会議に続き、4時間にわたり軽井沢の未来について活発な議論がなされました。
自走を続けるプロジェクトチーム、本格的な立ち上げに向けて動くエリアデザインともに、軽井沢町の目指す新しい民主主義が根付くように、引き続き支援を行ってまいります。

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4. 青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ
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<6月の実績>
・6/4 青山社中が経済活性化等の支援をさせていただいている群馬県沼田市に、姉妹都市提携している中国・四川省の江油市から市幹部が視察のため来訪、友好覚書を締結
・6/10 朝比奈が熊日経営セミナー(@熊本市)にて「リーダーシップと地方創生」をテーマに講演
・6/10 JBpressにて朝比奈の記事が掲載
・6/11 朝比奈が熊本県菊池市を訪問、「リーダーシップと地方創生」をテーマに講演
・6/14 朝比奈が六本木ヒルズ内のアカデミーヒルズにて開催されている「アカデミーヒルズフライデーナイト」でモデレーターとして登壇
・6/15 朝比奈が三田オープンカレッジにて講演
・6/26 アイスタイル吉松社長をゲストにお招きしたBBT ch「社会変革型リーダーの構想力」が放送
・6/26 渋谷ストリームのエクセルホテル東急での「creative×渋谷」のイベントに朝比奈が登壇
・6/28 JBpressにて朝比奈の記事が掲載

<7月の予定>
・7/6  ぬまた起業塾開講式※
・7/18 朝比奈が北区にて「リーダーシップと地方創生」をテーマに講演予定
・7/24 スターマーク林社長をゲストにお招きしたBBT ch「社会変革型リーダーの構想力」が放送予定
・7/28 朝比奈が「ミレニアム世代の国家公務員のキャリア」をテーマにリディラバ主催のイベントにて登壇予定
・7月末 JBpressにて朝比奈の記事が掲載予定

2019年6月1日
Vol.102 余は如何にして民間人となりし乎 ~中国の現実から、経産省を辞めて民間人になった理由を改めて意識する~

 

先月、日中リーダー会議に参加すべく上海に行ったついでに、約20年ぶりに深圳を訪問した。一言で言えば、秋葉原(華強北路など)とシリコンバレー(南山地区など)を足したような「場の迫力」に圧倒され、もう、この分野(新たな製造業・IT分野)では、日本は中国には勝てないことを直感した。

深圳の街を走るタクシーやバスは全て電気自動車であるが、電気自動車製造で有名なBYDも、今、米中貿易摩擦などで話題のファーウェイも、中国のSNSで圧倒的なシェアを持つテンセント(ウィーチャット)も、ドローンの世界シェア7割のDJIも、みんな深圳を本拠地としている。わずか40年前に「人工的に」つくられた新しい都市である深圳に今や1300万人もの人が住まい、日夜、未来の「大企業」が生まれている磁場の勢いは圧巻だ。

20年前に深圳を訪れた頃、更にはその5年前に、深圳からほど近い香港(返還前)から広州をバックパッカーとして旅していた頃は、日本と中国の国力の差は格段に大きく、特に、まさか製造業で中国に圧倒される日が来るとは思っていなかった。

当時は、「SONY」や「TOSHIBA」と銘打たれたガスコンロや計算機(あるわけない!)が堂々と売られており、むしろそれをニヤニヤ楽しむ体で、「HONDA」の懐中電灯を土産に買ったりしていたものだ。今では「パクリ」ではなく、日本の家電メーカーや部門そのものが、中国企業に本当に買われる時代となっている。

振り返ってみると20歳過ぎの多感な時期に、当時の世界の現実、特に「日本の産業・製造業はものすごく強い」という事実の一端を中国において肌で感じたことは、私が国家公務員を志望し(元々は外務省や防衛庁(当時)を志望)、結果として通商産業省(当時)に入省することになる遠因となった気がする。

即ち、「日本の産業は強い」ということを前提に、その割に相対的に弱い安全保障・国防を強化する仕事(外務省や防衛庁(当時))や、強い産業を維持するのに役立つ仕事(通商産業省(当時))に就きたいと考えたということだが、自分の志向性に照らして考えるに、極めて自然な流れであった。

その後、私自身の非力も恥じる形にはなるが、日本の産業力がつるべ落としに凋落するに従い、自分がいる場所は霞が関や経済産業省ではなく、在野だと思うに至ったのもこの意味で当然であった。日本が今後強化すべきは、根本的な人間力(教育力)であり、また日本各地に息づく商品・サービスなどが典型だが、いわゆる「偏差値エリート」ではない人たちを中心に生み出されたものにこそ(食、美容、アニメ等のコンテンツ)、最近の日本の真の国際競争力があるからだ。

約14年勤めた役所を辞める決断は、8年前の当時としては、とても悩ましいものであったことは確かだ。だが、改めて思うに、青山社中リーダー塾で「始動者」を多数輩出しようと試み、8つの市と町でアドバイザーをしながら各地の強化・自立を図り、同時に地域の産品の海外展開に取り組んでいる自分の歩みは、成否はともかく、上記の文脈にとても合う。

テンセント本社の入り口で、日本人デザイナーによる日本風の盆栽の巨大なオブジェを眺めながら、ぼんやりとそんなことを考えた。

筆頭代表CEO
朝比奈 一郎

 

2019年4月30日
Vol.101「優しい日本」が加速させる「厳しい現実」という皮肉 ~Ask what you can do for your countryを思い出そう~

間もなく平成が幕を閉じ、令和が始まる。 

1)平成の30年間の総括、そして、2)令和の見通しと私たちが考えておくべきこと、についての私見は、それぞれ、先月から連載がはじまったJB Pressで、3月・4月と論考を発表した。是非、セットでご一読いただければと思うが、中身を一言で言えば、両時代を通じて、経済面を中心に低落基調が避けられないという根拠を示し、今後、「何をすべきか」ということについて論じた。 

より具体的には、平成の凋落をもたらした主因である人材力の問題、更には、令和初頭に来ると思われる経済ショックや政治動乱を乗り切れるだけの人材力に期待できないという課題を取り上げて悲観的な見通しを示しつつ、それでも出来ることをやろうとの決意を書いた。 

「平成の30年、なぜ日本はこれほど凋落したのか」 
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/55931 (アクセス数1位を記録) 

「「令和」初頭に高確率でくる日本の苦境を乗り切る道」 
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56219 (アクセス数4位を記録) 

ただ、平成についても令和についても、各種数字を元に厳しい現実について書いたのは確かだが、経済的側面やグローバル社会における相対的地位を気にしなければ、両時代とも決して悪い時代ではないとも言える。 

戦争に明け暮れた昭和に比べ、平成は、災害は多発したものの、我が国が直接に紛争に巻き込まれることは基本的になく、「全世代型社会保障」という安倍政権のスローガンに象徴されるように、一般に、社会保障はどんどん手厚くなった。パワハラもセクハラも、法令で禁じられ、「上司や親や教師」が「部下や教え子や我が子」に手をあげたり体罰を課したりするのが当たり前だった時代が嘘のようだ。間もなくはじまる令和という時代も、昨今の教育無償化施策や、働き方改革(長時間労働是正)の流れを受けて、どんどん「優しい」世の中になって行くのであろう。 

しかし残念ながら、物事には表と裏、光と影がある。いわば「無菌状態」で育った人ほど弱いものはない。少し大変なことがあると、すぐに逃げるか、或いはポキッと折れてしまう。可愛い子に旅をさせるどころか、「危ないので家にいなさい」という環境からタフな人間が生まれるわけがない。そして、大変なことがあっても、今までは自助、或いは共助で何とかしていた社会に、どんどん「公助」の長い影が伸びて行かざるを得ず、そのことがまた加速度的に「我も我も」と行政の支援を求める大衆を生むようになる。結果、国も地域も今や財政は火の車だ。せっかく平和で優しい環境・エコシステム(生態系)を作っても、それが丸ごと滅んでしまっては元も子もない。 

ランチタイムを意識することもなくサンドウィッチをかじりながら夢中になって働き続ける起業家たちが米国西海岸の急成長企業が世界を席巻し、軍隊組織ではないかと揶揄されるファーウェイをはじめ、膨大な人口の中の激烈な競争を勝ち抜いてきた中国人たちが創業した各種企業が米国企業を追い上げるという現実。その中に、「優しい環境」でぬくぬくと育ってきた人たちが飛び込んでも、全く太刀打ちできないのは明らかだ。日本発のユニコーン企業の数は、今や、インドや東南アジア諸国以下だ。 

こういうことを書くと我ながら歳をとったと苦笑せざるを得ないが、日本では、何かを実現するため「理不尽でもとことん頑張る」という若手は激減し、「安心の環境で頑張って成長したい」という若手が激増している印象を受ける。「良い仕事」というエサが降ってくるのを待っている。理不尽にまみれつつ何かを達成すべく主体的に「仕事」を進めるより、合理が覆う「勉強」環境を求める人が増えている。「仕事」は裏切るが、「勉強」は合理的で裏切らない。実践しなければ傷つかない。「修行」する若手は増えている印象だが、修行のための修行に意味はないし、実は成長しない。右は一例だが、まとめると、平和で優しい環境を作ることそのものが、人間の劣化をもたらし、実は滅びへの道を加速させている気がしてならない。 

では、ここまで来た「平和で優しい社会」を逆戻りさせれば問題は解決するのだろうか。書くまでもないが、それは全くもって現実的な案ではない。せめて、我々大人に出来ることは、行政や政治に何でも求める態度を改め、我々自身が、国や社会のために何ができるかを考えて、実際に行動することだ。理不尽があってもめげずに実践することだ。どんな些細なことでも良い。日本社会が良くなるために、一つのことで良いので、悪戦苦闘しながら何か実行することが肝心だ。そして、そのような「背中」を子供たちに見せてから、改めてこう説こう。 

「お母さんもお父さんも、君たちに暴力を振るうことは基本的にない。先生たちも暴力は振るわない。それどころか、誰かが襲ってきたら全力で守ってくれる。ただし、君たちがいずれ出て行く実際の世界は、ミサイルが飛んでくるかもしれないし、世界企業が根こそぎマーケットを持って行くかもしれないし、あらゆる不条理や暴力に満ちている。そういう世界でしっかりと生き抜くために、今のうちから、自分がやりたいこと・やるべきと思うことについては、たとえそれが不確実で先が見えなくても果敢に飛び込んでいきなさい。途中に「理不尽」があってもやり抜きなさい。間違っても、「将来安定しているから」という理由だけで医学部進学や公務員就職を目指すことのないように。」 

VUCAと呼ばれる激動の時代を乗り切るために。 

筆頭代表CEO 
朝比奈 一郎 

2019年3月31日
青山社中メールマガジン 第100号記念 冒頭エッセイ “イチロー的存在が日本を救う” ~ イチローの人生・言動にみるリーダーシップ ~

結果として日付が変わる頃にイチロー選手が引退会見を行うこととなった3月21日(祝)の夜。私は、23時放映開始の報道番組に出演するべく、事前打ち合わせやメイクを済ませて出演者控室で待機していた。本番20分前くらいだったであろうか、最終的に、私の出番はおろか、放映予定の中身は全て中止になり、イチロー選手の引退表明を見越しての特集に変わることとなった。

 

「私も一応“イチロー”なんですが・・・」と口に出したわけではないが、せっかくの出演機会が潰えたのが残念だったのは確かだ。ただ、怒りに似た感情は全く湧いてこなかった。むしろ、「本当に引退するんだ」と確信した瞬間、イチロー選手に対する「お疲れ様でした」「とても残念」「今まで本当にありがとう」といった様々な言葉が交錯し、思わず一筋の涙が頬をつたった。帰りのタクシー内では、自分の出演話は、もうどうでもよくなっていた。

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放課後にランドセルを放り投げては、バットとボールを持って外に飛び出していた小学校時代。眠い目をこすって早起きをし、野球の場所取りに励んだ寮生活の中学高校時代。その他、休み時間や、寮で過ごす夜間など、室内でも、暇さえあれば、紙を丸めただけの即席ボールと、ほうきなどの即席バットで野球ばかりしていたことを思い出す。野球で勝つための工夫、駆け引き、そして、そのための練習が今の私の基礎を作ったことは疑いない。母校は当時、高校野球の強豪校だったこともあって、野球は、いつも重低音のように多感な時期の私の毎日の基底を流れていた。

 

その憧れの野球界に94年、同じ名前、しかも同い年の「20歳のヒットメーカー」が衝撃的に登場した時は、心底驚いた。「若くても活躍できるんだ」という理屈ではない自信を感じることができた。全く追いつけない圧倒的な才能は、嫉妬を越え、逆に純粋な敬愛になることを世間の反応を見て知った。(注:前年の93年は出場試合43試合で打率1割台の平凡な野手だったイチロー選手は、突如94年に当時のプロ野球新記録となる年間210安打を達成。なお、73年生まれのイチロー選手の誕生日は10月22日で、このシーズン中は20歳)

 

ちなみに、この94年は、その後、大ブレークするMr.Childrenの出世作「イノセント・ワールド」のシングルCDが発売された年でもあり、私はこの歌で初めて“ミスチル”を知る事となった。その歌詞とサウンドの双方の革新性に圧倒され、イチロー選手の活躍と併せ、「若くて凄い才能」に痺れた。(注:メンバー4名は、イチロー選手や私の4つ上の69年生まれの学年(中心メンバーの桜井氏は70年3月生))

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私なりに感じているイチロー選手の凄みを語り出すと、とても紙幅が足りないので、ここでは一点だけに絞りたい。それは、「イチロー選手は真に卓越したリーダーである」ということだ。

 

こう書くと、多くの人はこう言うだろう。「イチロー選手は、職人気質の求道者として、もの凄い高みに達したが、決して、他者を率いるリーダータイプではない。本人も引退会見で、『監督は絶対無理ですよ。絶対がつきますよ。人望がない。本当に。人望がないですよ。僕。』と言っている」と。

 

このことを否定するつもりはないが、私がここで言う「リーダー」とは、人を率いる「指導者」のことではなく、英語の原義である「始動者」のことだ。最初はフォロワーがいなくても、自らの道を歩み出す「変革者」のことだ。その意味で、彼ほど「リーダー」の呼び名にふさわしい人はいない。

 

イチロー選手は、元々、「振り子打法」と呼ばれる独特のバッティングフォームが有名だ。その後、追随者が何人も出たが、当初は異端の構えであった。新人当時、これを直すべきだとして、チーム内でかなり物議を醸したとされるが、イチロー選手は、一部の理解者を得て自らのスタイルを貫き、最終的には圧倒的な成績を残した。卓越した「始動者」だ。

 

そして、その後、日本人の野手として初めてメジャーリーグに挑戦するという凄い「始動力」を発揮するが、圧巻は、渡米後に、それまで大事にしてきた「振り子打法」を止め、更に凄い成績を残したことだ。野球人生を通じ、イチロー選手は、目先の人気を得るための長打を追求することなく、自分のスタイルを愚直に貫いて、逆に不朽の名声を得た。

 

リーダーシップ(=始動力)論において、一部の学者や私が特に重視するのは、その原点となる「内なる声(=inner voice)」とも言うべき「想い」である。私は、イチロー選手ほど「原点の想い」を大切にする人を寡聞にして知らない。

 

引退会見の際も、「肩の力が抜けて野球が楽しくなる瞬間はあったのか」という趣旨の質問を受けて、それは無いと述べつつ、プロ入団後の最初の2年に言及している。「最初の2年、18・19歳の頃は、1軍に行ったり来たり。『行ったり来たり』っておかしい?、行ったり行かなかったり?行ったり来たりって、いつも行ってるみたいだね。1軍に行ったり2軍に行ったり。そうか。これが正しいか。そういう状態でやっている野球は結構楽しかった。」と、記者団を笑わせつつ、初期の頃に触れている。別質問の際、「オフの間、アメリカでプレーするまでに準備をする場所というのは神戸の球場」と述べ、言外に、神戸をホームグラウンドとするオリックス時代の「原点の想い」を常に忘れない姿勢を示している。

 

先述したミスチルの「イノセント・ワールド」の歌詞の中に「陽(ひ)の当たる坂道をのぼるその前に、またどこかで会えると良いな」という一節があるが、イチロー選手は、脚光を浴びるようになった後も原点となる「イノセント・ワールド」での想い、即ち、「何者でもなかった自分が、何に悔し涙を流し、何を心のよりどころとして生きてきたのか」を常に胸に大切に抱いているように思う。「振り子打法」の否定に苦しみ1軍と2軍を行ったり来たりして悩んだ日々と、その時に刻み込んだ想いが念頭になければ、引退会見でのあの言葉は出ないであろう。真の始動には「原点の想い」が重要だ。

 

原点と言えば、イチロー選手は、米国で2度目の首位打者に輝きシーズン最多安打の新記録を打ち立てた直後の2005年春、雑誌Numberの「日本野球の25人 ベストゲームを語る」のインタビューで、興味深いことに、何と自身が愛工大名電高校にいた際の1991年の愛知県大会の準々決勝の試合を挙げている(余談だが、私はこのインタビュー集が大好きで一時期何度も読み返していた)。

イチロー選手は、当時を振り返り、「あの夏、僕の目標は甲子園に出ることじゃなかった。高校に入る前からプロになることを第一に考えていて、モチベーションが他の選手とは全く違っていた」と自らの原点となる強い想いについて述懐している。結果として、オリックスにドラフト4位で何とかすべり込めたのは、この試合が鍵であったと。

 

実は愛工大名電高校は、この県大会の準々決勝では、強豪の中京高校に3-5で負けていて、イチロー選手は見せ場もなく、甲子園はもちろん、プロ入りするという夢も潰えかかっていたらしい。ところが、圧倒的な強い想いをベースに、自らの道をコツコツと歩んでいると「不思議な導き」があるようだ。何とこの負け試合は、途中で降雨ノーゲームとなる。そして、翌日行われた再試合の準々決勝で、イチロー選手は、逆転ホームランを含む4打数3安打と大活躍する。次の準決勝でも満塁ホームランを含む5打数4安打と大爆発する。決勝ではノーヒットに終わり、甲子園出場も逃すが、この年のドラフトで、先述のとおりオリックスに指名される。

 

降雨ノーゲームがなければ、愛知大会準々決勝と準決勝での大活躍はなく、イチローにはドラフト指名が来なかったかも知れない。再度ミスチルの歌詞となるが、あたかも「『運命のいたずら』ってやつも考慮して」原点の想いを大切にコツコツと努力していたかのような述懐だ。

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考えすぎかも知れないが、イチロー選手の引退の決断には、平成の終わりが影響している気がしてならない。平成という時代と共に、何者でもない少年から「陽のあたる坂道」をのぼりつめた英雄は、刀折れ矢尽きつつも闘い続けていたが、突然の平成時代の終焉を目前に想うところがあったのではないか。天皇陛下の生前退位こそが「運命のいたずら」であったのかも知れない。二刀流でメジャーを沸かせる大谷翔平やチームメイトとなった菊池雄星といった次代の才能への期待も込めて、時代の終わりに身を引いた気がする。曰く「雄星のデビューの日に僕は引退を迎えたというのは、何かいいなと思っていて」。

 

平成という時代は、日本の凋落の時代であった。特に経済面での存在感は地に墜ちた。平成6年に、世界のGDPの18%近くを占めていた日本のGDPは、1/3の約6%に落ち、平成元年から4年まで1位だった日本の国際競争力ランキング(IMD調べ)は30位近くをさまよっている。平成元年に世界の時価総額ランキングでトップ50社中32社を占めていた日本企業だが、現在はトヨタ自動車1社(30位代)だけだ。

 

この凋落は、我が国の天然資源の枯渇といった外生的ショックが原因ではない。残念ながら、突き詰めると人的資源の劣化以外に原因を見出すことは困難だ。これまで世界を席巻してきた日系企業、或いは日本を牽引してきた政治・行政分野では、変革を志す始動者(=リーダー)が激減し、目先の地位の獲得・安定を目指す茶坊主が激増してしまった。

 

ただ、一方で、イチロー選手の活躍が代表的だが、スポーツ、アニメ、食、美容、建築などの主に文化面では、平成を通じて世界における日本の存在感は、格段に上昇してきているとも言える。道を切り拓いたイチロー選手をはじめ、面白い変革者・始動者がむしろ増えている印象だ。「イチロー的存在」こそが、日本の将来の活路だ。

 

そんな中、「始動者」の集まりを目指す「青山社中リーダー塾」の9期生募集が3月22日の無料説明会を皮切りに本格的に開始した。塾頭として、日本を様々な分野から共に変革していく志士たちとの楽しみな出会いを願ってやまない今日この頃だ。我こそは、と思う方は、是非、弊塾の門戸をノックしてもらいたい。「閉ざされたドアの向こうに新しい何かが待っている」かもしれない。

 

「成功すると思うからやってみたい。それができないと思うから行かないという判断基準では、後悔を生むだろうなと思います。できると思うから挑戦するのではなくて、やりたいと思えば挑戦すればいい。その時にどんな結果が出ようとも後悔はないと思うんですよね。」とは、引退会見におけるイチロー選手の言葉だ。

 

「世界に誇れ、世界で戦える日本を創る」と一念発起して、約14年勤めた霞が関を飛び出して創立した青山社中も9年目を迎えている。毎月末に発行する定期無料メルマガも、今回で100号を迎えるに至った。つい長文になってしまったが、ここまで読んでくださった読者諸賢には感謝したい。

 

最後に、イチロー選手が会見中に述べた珠玉の言葉を引用して筆をおくこととしたい。自らの戒めとしつつ、今後とも指導者ならぬ始動者として歩んでいきたいと思う。塾生たちは、塾頭の指導よりも、塾頭の背中に影響されると信じて。

 

「人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。あくまで『はかり』は自分の中にある。それで自分なりにその『はかり』を使いながら自分の限界を見ながらちょっと超えていくということを繰り返していく。そうすると、いつの間にかこんな自分になっているんだという状態になって。だから少しずつの積み重ねでしか自分を越えて行けないと思うんですよね。一気に高みに行こうとすると、今の時分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないと僕は考えているので、地道に進むしかない。(中略)でも、それが正解とは限らないわけですよね。間違ったことを続けてしまっていることもあるんですけど。でも、そうやって遠回りすることでしか本当の自分に出会えないというか、そんな気がしているので」

 

筆頭代表・CEO

朝比奈 一郎

 

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<1> マネーフォワード・辻社長をお招きして青山社中リーダー塾特別イベントを開催 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

4/3(水)、外苑前にて 青山社中リーダー塾特別イベント 「平成後の時代の創り方 ~激動の時代の中、今こそ求められる力とは?~」の開催が決定いたしました。

FinTech業界を牽引するマネーフォワード社長辻庸介氏と朝比奈がポスト平成を巡って対談する内容となっております。

お申し込みはこちらから。

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<2> 2019年度青山社中リーダー塾の説明会・交流会を開催

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青山社中リーダー塾も4期生が卒業、8期生が座学編を修了し、9期生の募集をはじめ、リーダー塾の説明会・交流会を開催しています。

現在2回が終了していますが、2回とも多くのリーダー塾生・卒塾生のお力添えで大盛況で終えることができました。

引き続き説明会・交流会を開催いたしますので、リーダー塾にご関心がある方はぜひご参加ください。

【説明会日程】

<第3回>4/10(水) 19:30~21:00

<第4回>4/13(土) 14:00~15:30

【塾生交流会日程】

<第1回>4/6(土) 14:00~15:30

<第2回>4/17(水) 19:30~21:00

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<3>朝比奈が日本テレビ「NewsZero」に出演

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3/8、日本テレビ「NewsZero」に地域活性化の専門家として朝比奈がゲスト出演し、震災復興をテーマに桃太郎を例にリーダー人材が鍵となること等語りました。

毎回、有働アナウンサーが出演者とともにSNSを通して視聴者の意見や感想を閲覧しながら、質問に答えていくネット配信番組、「ウドウ反省会」が毎回行われていますが、そちらの視聴がこちらから可能です。

次回出演は4/18の予定です(※変更の可能性あり)。

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<4> BBTch番組に株式会社ジンズ社長の田中仁氏が出演

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朝比奈が講師を務めるビジネスブレークスルーチャンネルの講義「社会変革型リーダーの構想力」のゲストとして、株式会社ジンズ代表取締役CEOの田中仁氏をお招きし、講義を収録しました。

ご視聴はこちらから(※BBT Chをご視聴いただくにはこちらからお申し込みが必要となります)。

4月24日には、株式会社医療機器等の研究開発など幅広い事業を展開する日本医療機器開発機構代表取締役の内田毅彦氏にご出演いただきます。ご視聴はこちらから(※4/24配信予定のため現在はご視聴いただけません。また、お申し込みが必要です)。

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<5> 自民党の清和政策研究会にて朝比奈が講演

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3/28、自民党の清和政策研究会の政策委員会が開催している勉強会にて朝比奈が「地域力創造の現場からの報告」をテーマに講演いたしました。

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<6>JBPressにて記事掲載・毎月連載開始

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JBPressにて朝比奈が記事の毎月連載を開始いたしました。

初回記事”「平成」の30年、なぜ日本はこれほど凋落したのか”が3/29に公開され、公開当日JBPress内のアクセスランキング1位を獲得いたしました。

平成も残すところあと1か月、ぜひご一読ください。

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<7> 内閣官房地域活性化伝道師、越谷市政策アドバイザーに就任

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朝比奈が、地域活性化伝道師及び越谷市政策アドバイザーに就任いたしました。

内閣府地方創生推進事務局は地域活性化に向け意欲的な取組を行おうとする地域に対して地域興しのスペシャリスト(地域活性化伝道師)を紹介し指導・助言などを行う制度を施行しており、朝比奈はその制度において地域活性化伝道師の役割を果たすこととなります。

こちらに先立って3/14に内閣官房のRESAS(地域経済分析システム)全国会議にて講演を行いました。

また、越谷市では3/26に第1回南越谷駅・新越谷駅周辺地域にぎわい創出懇談会が開催され、朝比奈が副座長を務めることとなりました。

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<8> 統一地方選に関する塾生・朝比奈の教え子の動向

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朝比奈が客員教授を務めていた中央大学公共政策大学院時代の教え子である鈴木こうち相模原市議からのお声がけで、3/5相模原市にて「リーダーシップと経営」をテーマに朝比奈が講演いたしました。

また、青山社中リーダー塾6期生が群馬県議選、4期生が中央区議選に出馬予定です。

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<9>4月の青山社中コミュニティの集まりなどの予定

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2019年度が始まる4月には、青山社中関連のコミュニティの集いなどが複数開催されます。

青山社中後援隊では年に2度、後援隊会員の皆様の集いを企画しておりますが、次回は4月19日(金)19時より青山社中オフィス近辺にて開催いたします。

青山社中後援隊員も募集しておりますので、ご関心がある方はこちらよりご確認ください。

また、青山社中リーダー塾8期生座学編修了飲み会、「青山社中リーダーシップ・公共政策学校2018」修了飲み会、「青山社中と共に学んだ人の会」も4月に開催予定です。

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<10>卒業等に伴うインターン生の卒業と新メンバーの迎え入れ

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年度末を迎え、1年間インターン生として活躍した3名(藤田/徳山/原)が退任し、後任として4月より新しく3名(瀧/阿部/原田)を迎え入れることとなりました。

卒業される3人の今後のご活躍をお祈りするとともに、新任のインターン生と日本を元気にすべく引き続き邁進して参ります。

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<11> ゴールデンウィーク期間について

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10連休となるゴールデンウィークですが、弊社は暦通り休業させていただきます。

そのため、休業期間中のお問い合わせ等への対応にはお時間をいただく可能性がございます。

大変恐縮ですがご理解よろしくお願いいたします。

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<12> 青山社中リーダー塾通信

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*青山社中リーダー塾/教育事業

【リーダー塾】

4期生20名が5年間に亘るカリキュラムを修了し、卒塾式を執り行いました。卒塾式後はその足で直接、塾頭の朝比奈がアドバイザーを拝命している軽井沢町へ合宿へ赴き、自分たちの5年間を振り返り、将来を展望しました。

また、最も若い期である8期生も、初年度の座学編の全課程が終了しました。これからは各々テーマの異なる実践編へと突入していきますが、新年度から早速海外へ翔び立つ者、大学院を修了し新しい挑戦に邁進する者など、それぞれの「サクラサク」季節を迎えております。

3月は区切りの、そして再出発へ向けた月ですが、卒塾生も現役塾生も、少数精鋭で「土足で踏み込みあえる」関係ならではの塾生の強い絆が見られました。今後も仲間たちと切磋琢磨しながら、それぞれの領域で「始動」していくことを願って止みません。

 

期を超えた催しとしては、合同クラス(年3回)の歴史・文明編として駒澤大学文学部講師高山大毅氏をゲストにお迎えし、「商業社会と統治者の徳―荻生徂徠の思想から考える―」というテーマでご講義を頂き、議論しました。荻生徂徠は、17世紀末の商業の発展と都市の急成長に衝撃を受けて、統治の問題について考えましたが、現在の「グローバル経済」の発展とそれへの反動などを考える上でも、荻生徂徠の議論は示唆に富んでおり、塾生たちも歴史を通して大いに触発された様子でした。

 

そして次年度新たに9期生を迎えるべく、現在リーダー塾説明会・交流会を行っております。是非奮ってご参加ください。

説明会・交流会のお申し込みはこちらから。

 

【青山社中リーダーシップ公共政策学校】

10月から半年に亘り開講した青山社中リーダーシップ公共政策学校も、無事に今年度の全講座(リーダーシップ編、政治・行政編、経済・財政編、政策実務編➀➁、医療・社会保障編)が終了しました。

毎月異なるテーマで第一線の講師陣による講義と多士済々の受講生同士による議論が繰り広げられてきましたが、混迷を極めるこの時代だからこそ、この場で培った大局観と時代を読む力、そして具体的な知識や知恵を存分に発揮し、

ここで得た同志との繋がりを活用しながら、一人でも多くの受講生が国や社会のことを考えて積極的に行動し、活躍していかれることを祈念しております。

4月には、青山社中リーダーシップ公共政策学校の修了パーティーも予定されています。

*NPO法人「地域から国を変える会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です)

【埼玉県越谷市】

「南越谷駅・新越谷駅周辺地域にぎわい創出懇談会」がスタートしました。本会ではまちづくりの専門家集団である株式会社アバン アソシエイツと協力して会議運営支援を行い、年内(予定)にも「にぎわい構想・計画」を取りまとめます。東武線と武蔵野線が交わる同駅を中心とした、未来のにぎわいを考えるべく、ランドスケープデザイナーや観光活性の専門家が入り、本会朝比奈理事長が副座長として参画します。

【北海道北斗市】

北斗市において、新たな事業を創造するプロジェクトを一年間かけて行ってまいりましたが、このたび、来年度は第一弾としてオプショナルツアー事業を具体化していくことが決まりました。観光協会等の体制を一新し、体験観光の受け皿としての体制構築、販路拡大、商品造成を行っていきます。

*一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です)   

【長野県軽井沢町】

今年度より第2期として開催されている軽井沢22世紀風土フォーラムの中軸となる基本会議が行われ、朝比奈・水野で出席を致しました。

朝比奈が未来共創アドバイザーとしてファシリテートを務めた基本会議では、テーマ別PTでは3つのPTの各座長より2018年度の活動のご報告、エリアデザイン検討に関して水野より進捗のご報告、外部事業者からの交通関連の取り組みのシェア、22世紀風土フォーラム名誉顧問からご講演など、多岐に渡る内容でのご報告・議論がなされ、第2期前半の1年間の集大成として有意義な会議となりました。

今後も、軽井沢町における住民主体のまちづくりが根付いていくようにご支援を続けていく所存です。

【新潟県妙高市】

2018年度からご支援をさせていただいている妙高市について、

これまでの4度の訪問、各種調査結果を踏まえ、妙高市入村市長へのご報告、今後の取り組みの方向性について議論を行いました。

妙高市はリゾート観光地として高いポテンシャルを持ちつつも、他のリゾート地域と比較して、更なる観光の活性化余地が多分にある点や中心市街地の再活性化などについて議論を行うとともに、具体的な施策についてもご提案をさせていただきました。

来年度は、ご提案した施策をベースに、具体的な結果に繋がるように支援を続けてまいります。

【日本と世界をつなぐ会総会を開催】

「日本と世界をつなぐ会」総会を開催しました。

様々な国や領域で活躍している17名が集結し、盛会のうちに終了しました。

ENGAWA株式会社の社外取締役に就任

朝比奈が、インバウンド・2020・地方創生というテーマに代表される新たなビジネスフィールドにおいて、日本ならではの価値ある対象を伝え、届ける、仕組みを創造するENGAWA株式会社の社外取締役に就任することが決まりました。

 

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<13> 青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ

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<3月の実績>

・3/5 朝比奈が相模原市にて講演いたしました

・3/8  朝比奈がテレビ朝日「NewsZero」に出演しました。

・3/10 喜多恒介氏が代表を務める、新しい大学を作ることを目指したアルタナユニバーシティのプレイベントに朝比奈が登壇いたしました。

・3/14 朝比奈がRESAS全国会議にて講演いたしました。

・3/16 駒澤大学文学部講師である高山大毅氏をお迎えし、青山社中リーダー塾の合同クラスを行いました。

・3/16 青山社中リーダー塾8期生座学編が終了しました。

・3/16 IHL(ヘルスケアリーダーシップ研究会)にて「変革」をテーマに朝比奈が講演を行いました。

・3/17 青山社中株式会社もスポンサーとして支援している、ハーバード大学ケネディスクールジャパントリップのレセプションにて朝比奈が挨拶を務めました。

・3/22 鹿島VE研(バーチャル・エンジニアリング)に朝比奈が出席しました。

・3/26 青山社中株式会社の社員・インターン生の歓送迎会を行いました。

・3/28 日本と世界をつなぐ会総会を行いました。

・3/28 自民党の清和政策研究会にて朝比奈が講演いたしました。

・3/29 日本医療機器開発機構代表取締役の内田毅彦氏をお招きし、BBT Chの収録を行いました。

・3/29 JBPressにて朝比奈執筆の記事”「平成」の30年、なぜ日本はこれほど凋落したのか”が掲載されました。

・3/30 青山社中リーダー塾4期生の卒塾式を行い、20名の塾生を送り出しました。

・3/31 三鷹市長選公開討論会にて朝比奈がファシリテーターを務めました。

 

<4月の予定>

・4/3 青山社中リーダー塾特別イベント 平成後の時代の創り方 ~激動の時代の中、今こそ求められる力とは?~(マネーフォワード辻庸介氏×青山社中朝比奈一郎対談)

・4/4 政策を議論するためのインターネット配信×会員交流の場・政策カフェに朝比奈が出演予定

・4/6、4/10、4/13、4/17 青山社中リーダー塾説明会/交流会開催予定

・4/18 日本テレビ「NewsZero」にゲスト出演予定(※変更の可能性あり)

2019年3月5日
青山社中メールマガジンvol.99 行政改革と国会改革

行政改革と国会改革 
  
経済産業省の官僚時代、「新しい霞ヶ関を創る若手の会」(通称:プロジェクトK)という省庁横断的な若手官僚からなる集まりを主宰し、組織・人事・業務の3方面から具体的な霞が関改革案をまとめたことがある。 
  
会の趣旨は、「霞が関に跋扈する不毛な議論や無駄な業務を減らし、長期衰退状態にある日本を建て直すべく、より質の高い政策を作れるようにしよう」というものであったが、公務員制度改革や霞が関における司令塔機能の強化など、提言した内容は、数年の歳月を経て、形を多少変えつつ、かなり実現してきているという気がする。 
  
ただ、当時から、どうしても乗り越えられなかった壁が国会の改革だ。「霞が関(=央省庁・行政府)の改革と、国会(=立法府)の話は別物では?」と思われる読者諸賢も少なからずいらっしゃると思うが、両者はかなり密接につながっているというのが当時も今も変わらない私の見立てだ。 
  
現に、例えば、「霞が関の仕事って具体的に何ですか?」という話になると、具体的には、国会・国会議員対応が話題になることが非常に多い。今も昔も、デートに遅れる際の恋人への言い訳や、帰宅が遅れる場合の配偶者への弁解として、官僚が頻繁に用いる言葉の上位に来るのが「国会対応が長引いて」とか「議員説明対応が急に入って」といった類の発言だ。 
  
法案を例にとって、もう少し霞が関と国会(議員)との関係を構造的に書こう。例えば、ある法案を行政(霞が関)側で考案しても、それがそのまま内閣提出法案として国会で審議されて通るわけではない。政権与党との水面下・あるいは党の部会等会合を通じた調整ので原案が修正され、いわば、闇ので何度も原案が「捻じ曲げ」られる。そうした案をベースに、与党が多数で通るのが分かっている法案を国会で審議するわけだ。 
  
国会(議員)のプロセスが不要だと言っているわけではない。日本は民主主義国家であり、法案は文字通り「立法府」で作られるので必要なのは当然だ。ただ、過度に前半の「闇の与党調整プロセス」が長く、後半の「オープンな国会プロセス」が形式化しているのは確かである。そして、両方のプロセスで主に苦労するのは官僚だ。前半の闇のプロセスを少しでも簡略化し、国会では、官僚ではなく議員同士(厳密には議員や国会のスタッフも含む)が、意味のある建設的議論を通じて原案を修正していくことが本来は望ましい。 
  
例えばこうした改革を実現するだけで、官僚の仕事は格段に効率化され、やりがいも増し、霞が関において、より本質的な調査や、各種原案の実質的・科学的な比較検討などを行えるようになることは間違いないと思う。 
  
こうした構造的事情もあり、上記のプロジェクトKでの議論当時から、「国会の本質的改革なくして、行政改革は無理」といった意見も強かった。ただ、「改革対象の焦点がぼける」ということで、結局、ほぼ完全に霞が関側で対応できる内容に絞った形で(国会は改革の対象に含めず)、「霞が関構造改革案」を議論し、発表することとなった。が、私自身、若干の残尿感を抱いたことは事実だ。 
  
そんな、昨今、まだあまり目立たない形ではあるが、国会改革の議論が若手を心に盛んになってきていることは誠に喜ばしい。与野党の若手議員を心に「平成のうちに」衆議院改革実現会議が昨年夏に国会の改革案を発表したことを皮切りに、各所で色々な議論が巻き起こっている。文字通り「平成のうちに」実現するのは難しそうな情勢だが、右会議は、「やりやすさ」心に検討を進めたと思われる内容を発表しており、IT化、党首討論、質問通告のあり方などを提言している。 
  
そのほか、実現性の問題はあるが、国民民主党、立憲民主党などが、具体的な国会改革案を取りまとめて公表している。驚くのは、割と各議員が個人として自由に国会改革についての発言をしていることだ。 

例えば、去る2月25日(月)の夜に、政策分析ネットワークと上記のプロジェクトK、それに、青山の3者の合同イベントとして行政改革や国会改革について与野党を超えて4名の国会議員をパネラーに迎えて議論が行われた(国会改革についてのセッションのモデレーターは私が務めた)。自由民主党から小林史明議員、村井英樹議員、国民民主党から泉健太議員、立憲民主党から道下大樹議員がパネラーとして参加されたが、村井さんの提案であり、上述の「平成のうちに」の基本線になっている「国会の議論を1)党首討論(国家の大きな方向性)、2)委員会審議(法案や個別政策案)、3)特別調査会(スキャンダルのチェック)、の3つに分けること」については、与野党を超えてほぼ異論なく話が進んだことに驚愕した。 
  
圧巻だったのは、野党の議員である泉議員が、「野党は、国会の審議を無暗に止めて法案等の成立を遅らせても仕方ない。与党が通した案が本当に良かったかどうかが問われるのがその後の選挙なので、その事後チェックに委ねたらいい」という趣旨の発言をしていたことだった。野党がこういう姿勢を取るとしたら、行政も無駄な時間を使わずに済むことは必然だ。 
  
ペーパーレス化はもちろん、会議システムや分身ロボットの活用(海外出張等をしても国会参加が可能)といった新たなテクノロジーの導入から、審議日程の決め方に至るまで、最近、若手の議員が色々と活発に発言している。官僚を活かすも殺すも国会・国会議員次第ということを意識して、迅速に改革を進めていただきたいと強く思う。 
  
筆頭代表CEO 
朝比奈 一郎 
  
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<1>青山リーダー塾9期生募集開始 
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リーダー塾では、今春に9期生募集を行います。今年も原則12名を定員に選抜して、松下村塾をモデルとした少数精鋭の理論と実践の場を創ります。 
「国や会のことを考えつつ、各分野で変革の原動力として行動を起こすことのできる人材」の育成を本旨としておりますが、混沌とした現代において、力強く主体的に人生を構築したいと志す方々、基礎となるリベラルアーツを学び、同志と切磋琢磨することを通じて、自分なりの人生観や世界観を確立して羽ばたきたいという方々は、是非門を叩いてみてください。 
  
9期生募集詳細についてはこちら⇒https://www.aoyamashachuleader.com/ 
  
また、塾頭の朝比奈が無料講義を行う説明会、またリーダー塾生が多く参加する交流会も下記日程で開催予定ですので、ご関心のある方はぜひご参加ください。 
  
◆9期生募集無料講義&説明会◆ 
・3/22(金)19:30-21:00 参加申込はこちら⇒https://aoyamaleader0322.peatix.com/ 
・3/30(土)14:00-15:30 参加申込はこちら⇒https://aoyamaleader0330.peatix.com/ 
・4/10(水)19:30-21:00 参加申込はこちら⇒https://peatix.com/event/604574 
・4/13(土)14:00-15:30 参加申込はこちら⇒https://aoyamaleader0413.peatix.com/ 
  
◆9期生募集交流会◆ 
・4/6(土) 14:00-15:30 参加申込はこちら⇒https://aoyamaleader0406.peatix.com/ 
・4/17(水)19:30-21:00 参加申込はこちら⇒https://aoyamaleader0417.peatix.com/ 
  
※上記説明会、交流会の会場はすべて青山セミナールームとなります。 
※説明会・交流会いずれもリーダー塾生が数名参加予定です。 
  
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<2> 青山フォーラムvol.45「国会改革×霞が関改革」パネルトークを開催 
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政策分析ネットワーク、プロジェクトKとの共同開催で、国会改革×霞が関改革」パネルトーク青山フォーラムvol.45)を2/25(月)に開催いたしました。 
第1部では、小林史明衆議院議員、朝比奈が初代代表を務めたプロジェクトK所属の現役官僚3名が登壇し、霞が関改革について議論しました。 
第2部国会改革ではモデレーターとして朝比奈、パネリストとして泉健太衆議院議員、道下大樹衆議院議員、村井英樹衆議院議員が登壇し、国会改革について本音ベースでの議論を行いました。朝比奈の冒頭言にも記載がありますが、若手議員の皆様の方向性が一致しており、これからの動きが楽しみなパネルトークとなりました。 
  
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<3> 青山フォーラムvol.44「人生100年時代の会保障」(小泉進次郎氏ご登壇)の内容がログミーにて記事として掲載されました。 
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1/16(水)に小泉進次郎氏をお迎えして開催した青山フォーラムvol.44での小泉進次郎氏の講演内容がログミーにて公開されました。3回に分かれて公開されておりますが、ログミーの人気記事として全てトップ10入りしております。当日お越しになれなかった皆様はじめぜひご覧ください。 
  
1.77歳の「視聴率100%男」 小泉進次郎氏が感服した、人生100年時代の生き方 
2.小泉進次郎氏「レールをぶっ壊す」 人生100年時代の国づくりを阻むものの正体 
3.「15歳で農業をしている人」は全国で約10人 小泉進次郎氏が指摘する、時代錯誤の統計データ 
  
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<4>奈良県生駒市にて市役所職員向け研修最終報告会の講師を朝比奈が務めました。 
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2/15(金) 朝比奈が「いこまの魅力創造アドバイザー」として関わっている奈良県生駒市での市役所職員向け研修最終報告会が開催されました。当日は小紫市長も立ち会いのもと、若手職員の3つのグループが、約8か月かけて作った政策をプレゼンし、朝比奈が講評を行いました。 
地域活動や副業などを推進する「市職員の地域貢献活動推進」、市がウェブサイトを構築して実現する「市内企業の人材確保」、職員の防災意識を高めることを目的とした「市職員の災害対応業務に関する政策提案」の3つが提案されました。 
  
当日の模様の記事が「地方自治体を応援するメディア|Heroes of Local Government」に公開されておりますのでぜひご覧ください。 
記事⇒https://www.holg.jp/original-article/kensyuu/ 
  
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<5>「夢・志事塾」経営会議にて朝比奈が「リーダーシップと地方創生」をテーマに講話を行いました。 
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2/13(水)開催の「夢・志事塾」経営会議にて朝比奈が「リーダーシップと地方創生」をテーマに講話を行いました。今年が如何に激動の時代になるか、如何に教育改革が必要か、などについて語りました。聞いていただいた津市の前葉市長、三重大の駒田学長、辻製油の辻会長、ナベルの永井長、四日市の森市長などと議論し、親交を深め、有意義な一時となりました。また、翌日は三重県の鈴木知事への表敬訪問もさせていただきました。 
※「夢・志事塾」は、三重県の企業経営者、行政職員、学識者などが集い、次世代を担う人材の養成を目的に活動している団体です。 
  
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<6>東京大学生協主催公務員試験・司法試験講演会にて朝比奈が講演を行いました。 
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2/7(木)、東京大学生協主催(LEC東京リーガルマインド協力)学習スタート応援企画 公務員試験・司法試験講演会にて「央官庁から起業、新たなキャリアへ ~官僚から広がる未来~」という演題で朝比奈が講演しました。官僚時代の経験談に限らず、途で官僚を辞めることも含めて、最初のキャリアを霞が関で過ごすことの意味について語りました。 
朝比奈自身、会人のスタートを官僚として始める意味は、まだ結構あると心から思っており、ポジショントークではなく、将来、どう活きて来るかについて話しました。 
  
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<7>3/8(金)NEWS ZEROに朝比奈が出演予定 
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3/8(金)のNEWS ZEROにて、朝比奈がコメンテーターとして出演予定です。お時間ある方はぜひご覧の上、ご感想をお寄せください。 
  
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<8> 青山リーダー塾通信 
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青山リーダー塾/教育事業 
【リーダー塾】 
座学編にある8期生は行政(政治)改革論の講義を続けております。 
今日の改革の3つの方向性である「司令塔組織」「人事」「業務効率化」を、霞が関のみならず、塾生の所属する組織にも当てはめながら考察を深めてまいりました。特に、業務効率化に関しては塾生の誰もが身近なテーマでもあるためか、議論がいつになく白熱しておりました。3/8(土)には今年度最後の合同クラス(年3回)を開催しますが、歴史・文明編として駒澤大学文学部講師高山大毅氏をゲストにお迎えし、「商業会と統治者の徳―荻生徂徠の思想から考える―」というテーマにてお話しいただく予定です。 
また、講義のみならず、8期生の間では、有志で塾生が経営する会の見学、ライブ鑑賞の後、新年会も行い、親睦を深めました。卒塾となる4期生も3月末には同期が集う場を企画しており、「土足で踏み込みあえる」関係を硬軟交えて形成しております。 
9期生募集も始まっており、ご関心のある方はぜひ説明会にお越しください。  
  
【BBT(ビジネス・ブレークスルー大学大学院)】 
朝比奈が客員教授(担当:会変革型リーダー特論)を務めるビジネス・ブレークスルー大学大学院の受講生との懇親会を2/27(水)に開催しました。オンラインで受講できるBBTchの番組収録もジンズ田長で33回目を迎えており、今後ともリーダー育成に向けて努めてまいります。 
  
【ぬまた起業塾】 
群馬県沼田市での起業家養成を目的とし、朝比奈が塾頭を務めるぬまた起業塾では、4期生が卒塾しましたが、卒塾後のサポート体制の一環として、塾生と朝比奈との面談が本日行われました。また、ぬまた起業塾の同窓会の設立総会も開催し、卒塾生が期をまたいで応援しあえるコミュニティに発展しつつあります。 
盛り上がっている起業塾コミュニティを心に、正のエコシステムを回して「起業のまち、沼田」を目指してまいります。 
  
*NPO法人「地域から国を変える会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です) 
【埼玉県越谷市】 
新越谷駅周辺の賑わいづくり創出に向けて、懇談会運営とまちづくり計画作成支援を担うこととなりました。越谷レイクタウンや最近注目を集めている越谷いちごタウン、各種運動施設、宮内庁鴨場、能舞台、宿場町など、あらゆる資源を持つ越谷市の玄関口としての当該地域の在り方を考えます。 
  
【茨城県内教育機関】 
専修学校において、地域資源と健康をマネジメントする「食のソムリエ」を育成するためのカリキュラム構築を行うこととなりました。栄養士等を目指す学生、飲食業従事者をターゲットとして、医食同源をコンセプトとしたカリキュラムを作成します。 
  
【神奈川県川崎市】 
朝比奈が経済活性アドバイザーを務める川崎市では、2/6(水)に川崎市産業振興協議会・小企業活性化専門部会が開催されました。人口約150万人の川崎市を今後、いかに盛り上げていくか、活発な議論が展開されました。 
  
*一般団法人「日本と世界をつなぐ会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です) 
【新潟県妙高市】 
2018年度からご支援をさせていただいている妙高市への本年度4度目の訪問を朝比奈・水野で行いました。 
今回の訪問では、次期総合計画に関する市役所職員の皆様との議論及び、冬の観光産業の状況に関して、主要な事業者の皆様へのヒアリング・視察・議論を行いました。 
妙高市は、国内はもとより世界有数のスノーリゾートとしてインバウンド客が増加しており、観光産業を更に妙高市の基幹産業として成長させていくために、スノーシーズンでのとるべき方向性の議論や、グリーンシーズンでの観光誘客に向けて、有意義な議論をさせていただきました。 
来年度以降も、具体的な施策実行に向け、引き続き支援をしてまいります。 
  
【長野県軽井沢町】 
今年度から第2期として開催されている軽井沢22世紀風土フォーラムについてエリアデザイン施策の一環として、引き続き地区の区長をはじめとした住民の方々にヒアリングを行いました。 
軽井沢町は、地区によって特色のある地域性を有しており、軽井沢全体の発展とそれぞれの地区の発展をどのように描いていくか、積極的に議論をされております。 
来年度は今年度行ったヒアリングをもとに、エリアデザイン施策の具体化に向けてご支援を行っていく予定です。 
  
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<9> 青山のメディア掲載・講演等のお知らせ 
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<2月の実績> 
・2/7(木) 東京大学生協主催(LEC東京リーガルマインド協力)学習スタート応援企画 公務員試験・司法試験講演会にて朝比奈が講演しました。 
 演題:央官庁から起業、新たなキャリアへ ~官僚から広がる未来~ 
  
・2/10(月) 青森県で開催された「G1サミット2019」の第6部分科会「本気の地方創生 ~自立した地域が日本をリードする~」というセッションにて、朝比奈が長野県知事・阿部守一氏、READY FOR株式会代表取締役CEO・米良はるか氏、岡山県知事・伊原木隆太氏(モデレーター)と共に登壇しました。 
当日の模様は後日グロービスのページにて動画公開される予定ですので、改めてご案内いたします。 
  
・2/13(水) 三重県津市にて開催された「夢・志事塾」経営会議にて朝比奈が「リーダーシップと地方創生」をテーマに講話を行いました。 
  
・2/15(金) 朝比奈が「いこまの魅力創造アドバイザー」として関わっている奈良県生駒市での市役所職員向け研修最終報告会が開催されました。当日は小紫市長も立ち会いのもと、若手職員が政策提案を行い、朝比奈が講評を行いました。当日の模様の記事はこちら 
  
・2/25(月) 小林史明衆議院議員、泉健太衆議院議員、村井英樹衆議院議員、道下大樹衆議院議員、現役霞が関官僚にご登壇いただいた国会改革×霞が関改革」パネルトーク第45回青山フォーラム、政策分析ネットワーク・プロジェクトKと共同開催)にて、朝比奈が第2部国会改革のモデレーターを務めました。 
  
・2/27(水) BBT チャンネル「会変革型リーダーの構想力」にてジンズ田長をゲストに迎えて番組を収録しました。(3/27(水)21:00~22:00放映予定) 
  
<3月の予定> 
・3/5(火) 相模原市議会議員 鈴木こうち氏の会合にて朝比奈が講演予定 
・3/8(金) NEWS ZEROにコメンテーターとして朝比奈が出演予定 
・3/10(日)10:00~13:00 アルタナユニバーシティプレイベントにて朝比奈が講演予定 
 テーマ「学び/大学の在り方を問い直し、変えていく」  
※主に大学生が対象となりますが、ご参加希望の場合はこちら 
・3/16(土)15:00~17:00 ヘルスケアリーダーシップ研究会にて朝比奈が講演予定 
 ※一般参加(5000円)も可能です。お申込みはこちら 
・3/29(金)  BBT チャンネル「会変革型リーダーの構想力」にてアイスタイル吉松長をゲストに迎えて番組収録予定 

2019年2月2日
青山社中メールマガジンvol.98 亥年・平成最後の年に

亥年・平成最後の年に 
  
2019年が始まり、早くも1か月が過ぎた。 
今年は亥(いのしし)年だが、過去を振り返るに、波乱の年であることが少なくない。関東大震災や阪神淡路大震災が起こったのも亥年だ。 
  
天災と干支を関連づけて述べるのは非科学的かも知れないが、少し論理的に説明できるのが亥年と政局の関係だ。亥年は政権が崩壊することが多い。直前の亥年は2007年だが、他ならぬ安倍政権(第1次内閣)が総辞職した年であり、その前の1995年は、村山内閣が事実上終わった年だ(5日だけ翌年まで延命したが、1996年1月5日に総辞職)。 
  
これがどうして論理的に説明できるかと言うと、亥年は、春に4年に一度の統一地方選があり、夏に3年に一度の参院選があるという、12年に1度の巡り合わせの年だからだ。基本的に解散がない地方議会の多くの選挙(統一地方選)と解散が全くない参院選は、この亥年に連続して行われるため、いわゆる「選挙マシン」を動員しての組織選挙を行う固定票頼みが強い政党ほど、「選挙疲れ」により参院選で不利になると言われている。公明党はもちろん、自民党もその意味では「不利」な状況にあるのは間違いなく、与党には参院選への警戒ムードが漂う。 
  
そんな中、現在、亥年の参院選の悲劇を12年前に身をもって体験した安倍総理がどういう策を考えているのかは、余人には知る由もないが、ご本人が「頭の片隅にもない」とメディア向けに語っておられる衆参ダブル選挙も当然、選択肢の一つだと思われる。選挙を増やすことは、上記の「選挙疲れ」の悪影響を考えると逆効果だと考えられがちで、特に公明党などは「もう勘弁してくれ」という気分だろう。しかし、選挙の顔である総理を担ぐ自民党的には、争点を明確にしてドラマチックに衆院解散をすれば、浮動票が流れてくるというポジティブな考え方もできる。 
  
ただ、ダブル選挙という切り札を使う前提として、強力な野党が刃向ってくる(浮動票を奪っていく)という切羽詰まった状況があるわけだが、現状、どうも、野党がパッとしない。立憲民主党が頭一つ抜けた感じもあったが、国民民主党と小沢一郎氏率いる自由党が合流することになるなど、野党同士がしのぎを削る状況に大きな変化はない。敵失にほくそ笑んでいるのが自民党だ。今回改選を迎える方々が当選した6年前の参院選で自民党は大勝しているので、その時よりは確実に議席を減らすとも言われているが、安倍総理としては、「争点が明確化できなければ、衆院解散までしなくても良いか」という判断に傾く可能性も高い。 
___ 
  
さて、今年は、5月に新天皇陛下が即位する「元号が変わる年」でもある。間もなく終わる平成という時代の初期を政治文脈で振り返るに、平成元年に消費税が導入されて(3%)、竹下内閣が総辞職をし、平成4~5年にはキングメーカーとも言われた金丸信自民党副総裁が政治資金規正法違反で起訴され(いわゆる佐川急便事件)、政治改革が政局の重要課題となったことが思い出される。その後、平成5年には熊本知事だった細川氏がアッと言う間に総理にまで登り詰める形で政権が代わり、衆院の小選挙区制を中心とする選挙制度改革が実現した。当時は、誰もが、「これで日本も二大政党制になる」と考えた。当時大学生になったばかりの私もそう無邪気に信じた一人であった。 
  
しかし、30年近く経って現状を見るにどうであろうか。結局、上記のとおり、自民党一強で、その他いくつかの野党があるという構造だ。政権担当能力のある二大政党制になって、政策面での切磋琢磨がおこれば、日本の政治は健全化すると言われていたが、果たしてどうか。私には、結局、「スキャンダル暴き」を中心とする誹謗中傷合戦がより激化しているように見える。 
  
小選挙区という選挙の都合上、勝つためには半分以上の票を取らねばならず、必然的に中道寄りのマイルドな政策、いわゆる「キャッチオール」的な政策を唱える政党が、似通った立ち位置や政策を掲げて二大政党制の両翼を担う、とも当時言われていた。しかし、米国の例を見るまでもなく、世界的にも、そして、恐らくは日本が向かっている方向性も、極端な分極化だ。 
  
昭和から平成に変わった1989年は、竹下・宇野という二つの内閣が倒れた。大正から昭和に事実上変わった1927年(26年12月末に昭和天皇即位)には、若槻内閣が倒れている。米中貿易戦争などに起因する中国や米国での景気後退が世界を覆いはじめており、不気味な足音が近づいている感じもする中、政治・政局がどう動いていくのか。今年は要注意の年になると感じている。 
  
筆頭代表CEO 
朝比奈 一郎 
  
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<1> ~「公務員の総合力のアップデート」を目指す~ 
「青山社中リーダーシップ・公共政策学校 政策実務編?」 
    2019年2月6日(水)お申込み締め切り 
日程:2月7日、14日、21日(毎回木曜夜19:30-21:30) 
    (WEBによる録画データ受講もOK!) 
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10月より開講した青山社中リーダーシップ・公共政策学校ですが、リーダーシップ編、政治・行政編、経済・財政編、政策実務編?が好評のうちに終了し、2月にはいよいよ政策実務編?が始まります。 
  
激動する社会の中で、公務員も既存の仕事をこなす力だけではなく、自分で考え、行動するスキルが求められています。民間、行政問わず、ただ目の前の仕事をミスなく遂行するスキルは欠かせません。しかしそれ以上に、その中で自分にしかできないことや、既存の枠にとらわれない思考方法など、他者との差別化に価値が置かれる時代となっていくことが予想されます。 
そのため、公務員(2月講座主対象)を念頭に、地方・国家公務員どちらの勤務経験(元内閣府/元陸前高田市副市長)を持つ久保田氏による「公務員の総合力をアップデートする方法」について講義を展開します。 
※録画による遠隔オンライン受講もできますので、遠方の受講者や欠席者へも十分フォロー致します。 
  
青山社中リーダーシップ・公共政策学校HP(お申込みはこちらです) 
http://aoyamashachu.com/project/education/leader_extension 
  
【講師】 
久保田崇(立命館大学公共政策大学院教授/元陸前高田市副市長/元内閣府/元プロジェクトK理事/英国ケンブリッジ大学経営学博士(MBA)) 
・震災後の陸前高田市において、副市長として復興政策の陣頭指揮を執る 
・内閣府にてニート・引きこもり対策の「子ども・若者育成支援推進法」制定に携わる 
  
【内容】 
第1回 目指すべき公務員のモデル 
第2回 調整力・コミュニケーション力に繋がる上司・部下との人間関係の作り方(BOSSマネジメント等) 
第3回 政策アイデアの発見や実行力に繋がる人脈づくり 
  
【開催概要】 
・日程  2019年2月7日(木)、14日(木)、21日(木) (全3回) 
・時間  19:30~21:30(インターネットによる録画データ視聴も可能) 
・場所  青山社中セミナールーム東京メトロ銀座線外苑前駅より徒歩5分) 
  
ご関心を持たれた方は是非HPをご覧ください。(公務員ではない方、民間で活動されている方も大歓迎です。) 
  
青山社中リーダーシップ・公共政策学校HP(お申込みはこちらです) 
http://aoyamashachu.com/project/education/leader_extension 
  
講師、スタッフ一同、皆様と共に学べることを心より楽しみにしております。 
  
  
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<2> 2/12(火)19:30 青山社中リーダーシップ・公共政策学校医療・社会保障編無料体験授業兼説明会開催 
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上記、政策実務編②とは別に、3月に開講する医療・社会保障編について無料講義&説明会を行いますので、ご興味のある方はお気軽にご参加ください(先着順)。 
  
《2月12日(火) 医療の現場と政策両方に精通する講師と学ぶ、これからの医療・社会保障のあり方》 
  
人工心臓開発をきっかけとして医師に転身し、外科医を勤めた後、厚生労働省に転職され、現在はそのバックグラウンドを活かし、ご自身で医療法人、ベンチャー企業の運営や政府、自治体、大学、企業への助言など現場とマクロ両方に精通されている宮田様を講師に迎え、社会保障について最新の話題にも触れながら学べる医療・社会保障編の無料体験授業を開催します。 
  
  <このような方におススメです> 
 ・医療政策・社会保障政策の最新動向及び全体像を短時間で掴みたい 
 ・政策と医療現場両方に通じている講師の知見に触れたい 
 ・ヘルスケア業界や他業界のリーダー人材とネットワークを構築したい 
  
【講師】 宮田俊男 大阪大学産学共創本部特任教授 
日本医療政策機構理事、内閣官房補佐官を歴任 現在、厚生労働省参与/日本医師会医療政策会議委員/国立がん研究センター政策室長/日本健康会議実行委員/ 医療法人DENみいクリニック理事長/Medical Compass CEO 
  
・日程  2019年2月12日(火) 
・時間  19:30~21:30 
・場所  青山社中セミナールーム(東京メトロ銀座線外苑前駅より徒歩5分) 
・定員  35名(先着順) 
  
お申し込みはこちら⇒http://ptix.at/qL14By 
  
※本イベントは青山社中リーダーシップ・公共政策学校医療・社会保障編(2/28,3/7,3/14)の無料体験授業兼説明会となります。 
  
  
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<3>1/16(水)青山社中フォーラムVol.44にて小泉進次郎氏が登壇 
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44回目を迎えた青山社中フォーラムで、「人生100年時代の社会保障」というテーマで小泉進次郎氏にご登壇いただきました。 
日本を企業としてとらえた際に「第二創業」という気概で改革を進めなければならない、という小泉氏の一言に始まり、「将来の日本人から感謝されるような、新たな社会保障基盤を作ることが必要」と、これからの世の中を見据え、人生100年時代の基盤づくり、今後の社会、年金、保険、医療、教育など、話題は多岐にわたりました。 
当日は急遽、波紋が広がっている厚労省の毎月勤労統計調査問題に関しても朝比奈との対談の時間が設けられ、今回の問題を矮小化させず、むしろこれをきっかけにいかに改革を進めるのか、という観点での議論がなされました。 
また、白熱した質疑応答を受けて、人生100年時代への変化に向け「何が社会として共有できる価値なのか議論していきたい」と、今後の展望を熱く語るお姿が印象的でした。 
  
アンケートでは、 
● 話し方だけじゃなくて中身が本当に詰まっていた。政党の話じゃなくて日本の話をしていた。だから分かり易かったし面白かった! 
● 特に自民党や氏を支持するわけではありませんが、根深い年齢差別や死に方ばかり注目されがちな風潮の中、「人生100年時代」だからこそ好きな仕事を長くできることが重要、という提案は清々しく、とても共感しました! 
● 「高度経済成長期とは異なる人生モデルを作り上げる。その為、政治家として今は感謝されなくても将来の日本の為に全力を注ぐ」というメッセージが印象的でした。 
● シルバー民主主義で、社会保障の改革を踏みとどまる傾向の中、若者への情報伝達力がある小泉氏には、合理的でスムーズな改革ができると期待しています。 
など、非常に多くの声が寄せられました。 
  
今回は、社会保障制度を切り口にどのような日本を描いていくのか、を会場の皆様と一緒に考える機会となりましたが、青山社中では引き続き、政策シンクタンクという母体を活かして、様々な形と角度から学びと実践の場を、志ある方々にご提供する所存です。 
  
今後ログミーなどのメディアで記事化もされますので、弊社Facebookページ・当メルマガなどで改めてご案内差し上げます。 
  
また、2/25(火)には、青山社中フォーラムvol.45として「国会改革×霞が関改革」パネルトークを予定しております。朝比奈がモデレーターを務め、与野党の若手国会議員(衆議院議員泉健太氏、小林史明氏、村井英樹氏、道下大樹氏)、現役霞が関官僚と共に本当に必要な国会や霞が関の改革について、熱く語ります。 
※こちらは2/2(土)より青山社中関係者登録受付開始のため、別途ご連絡差し上げます。 
  
  
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<4> 1/20(日)群馬県議会議員・金井康夫氏の後援会総会にて朝比奈が講演 
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群馬県選出の県議会議員金井康夫氏の後援会総会にて、沼田市経済活性アドバイザー・ぬまた起業塾の塾長を務める朝比奈が「2019~どうなる群馬 利根沼田の未来を考える」をテーマに講演を行いました。 
当日は、群馬県ゆかりの国会議員(衆議院議員上野宏史氏、尾身朝子氏、中曽根康隆氏、参議院議員中曽根弘文氏、山本一太氏 ※五十音順)や大澤群馬県知事、横山沼田市長、地元企業の経営者の方々はじめ数多くの方々がお見えになり、大変な盛会となっておりました。 
  
ぬまた起業塾も先日、4期目を終え、引き続き、群馬・沼田の活性化のために尽力してまいります。(リーダー塾通信にて後述) 
  
  
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<5> 1/25(金)青山社中後援隊の集い開催 
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青山社中の理念・事業に賛同し、活動を後援いただける方々による会員組織、「青山社中後援隊」がございますが、去る1月25日(金)に会員の皆様の交流を行う「後援隊の集い」(年2回)を開催しました。 
当日は各界から多士済々が集い、豪華で有意義な時間となりました。会員特典として青山社中フォーラムへの会員価格による優先案内がございますが、直近に開催された小泉進次郎氏をお迎えしてのフォーラムを受けた議論が行われたり、各会員のお仕事についてもご紹介いただいたりしました。 
他にも、会員同士での思わぬ繋がりや昔話、具体的なビジネスについてなどあちらこちらで話に花が咲き、盛会となりました。 
  
青山社中後援隊詳細についてはこちら⇒http://aoyamashachu.com/supporter 
  
  
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<6> 青山社中リーダー塾通信 
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*青山社中リーダー塾/教育事業 
【リーダー塾】 
座学編にある8期生は、昨年末から行政(政治)改革論のカリキュラムに入りました。 
年末には、総理大臣になったつもりで、1)日本の現状(社会指標、経済指標ほか)を見て、2)改革に向けた方向性(ビジョン、戦略)を考えてきましたが、国家戦略、人生戦略、企業戦略等を考える上での基礎となる「戦略論」の要諦を押さえ、また実際に「総理」が改革を進める上で動員するところの「霞が関」の現実や本質的な問題について俯瞰し、ケーススタディとして例えば海外援助事案を財務省、外務省、経済産業省など異なる省庁の立場に立ち、考察しています。 
他にも、実践編に位置している他の期も含めて、新年会など硬軟様々なイベントを行っております。直近では、中国に詳しい卒塾生の先導で、無人スーパーやキャッシュレス決済が日本よりも進む上海への視察旅行が行われました。 
  
リーダー塾では、今春に9期生募集を行います。今年も原則12名を定員に選抜して、松下村塾をモデルとした少数精鋭の理論と実践の場を創ります。 
「国や社会のことを考えつつ、各分野で変革の原動力として行動を起こすことのできる人材」の育成を本旨としておりますが、混沌とした現代において、力強く主体的に人生を構築したいと志す方々、基礎となるリベラルアーツを学び、同志と切磋琢磨することを通じて、自分なりの人生観や世界観を確立して羽ばたきたいという方々は、是非門を叩いてみてください。 
  
9期生募集詳細についてはこちら⇒https://www.aoyamashachuleader.com/ 
  
◆9期生募集無料講義&説明会◆ 
・3/22(金)19:30-21:00, 
・3/30(土)14:00-15:30, 
・4/10(水)19:30-21:00, 
・4/13,(土)14:00-15:30 
  
◆9期生募集交流会◆ 
・4/6(土) 14:00-15:30, 
・4/17(水)19:30-21:00 
  
※上記説明会、交流会の会場はすべて青山社中セミナールームとなります。 
※Peatixにてイベントページを近日中に開設予定ですので、ご参加希望の方はイベントの通知が届くようにPeatixの青山社中ページhttps://peatix.com/group/9525をぜひフォローしていただければ幸いです。(メールマガジンでも改めてご案内差し上げる予定です。) 
  
【ぬまた起業塾卒塾式】 
群馬県沼田市での起業家養成を目的とし、朝比奈が塾頭を務めるぬまた起業塾では、4期生の卒塾式を行いました。 
全塾生が、半年間、主に土曜日に行われるカリキュラムをきちんとこなし、出席要件も満たして最終のビジネスプラン発表を行いました。一人も欠けることなく無事に全員が卒塾できたことは喜ばしい限りでした。 
ビジネスプランは業種業態も多岐に亘り、各々の強みや個性が反映された見応えのあるものとなり、今後がとても楽しみになりました。 
ぬまた起業塾は、むしろ卒塾してからが本番ですので、卒塾してからも個別に中小企業診断士によるサポートを受け続けることができます。盛り上がっている起業塾コミュニティを中心に、正のエコシステムを回して「起業のまち、沼田」を目指して参ります。 
  
*NPO法人「地域から国を変える会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です) 
【北海道北斗市、道南いさりび鉄道】 
北斗市で実施する事業計画について、観光事業2本・交通事業2本がまとまりました。来年度から事業遂行の支援をしていく段階に入ります。また、関東の複数の第三セクター鉄道社長とも意見交換を重ねており、地域一体となって事業を考えていくモデルを広く展開していく予定でおります。 
  
【静岡県熱海市】 
熱海が最近元気という記事をみかけるようになって久しい中、熱海の空き物件を商店やゲストハウスにリノベーションすることで活性に寄与している株式会社machimoriと意見交換をしました。「熱海が元気になった理由については、色んな人が色んな事を言っている。」そういった声が聞かれるまちは恐らく元気であり、歩きながら、色々な事業者の努力の複合体であることを実感しました。 
  
*一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です) 
【群馬県沼田市】 
昨年設立された、沼田市海外販路開拓支援事業推進協議会の会合が行われ、朝比奈が今後の沼田市の海外販路開拓の方向性についてプレゼンテーションを行いました。 
沼田市では、同協議会の設立後、海外販路開拓が一層加速され、2019年も同市職員によるシンガポール視察の実施や展示会の開催の企画など複数の事業が計画されています。 
本年は沼田市にとって海外販路開拓の強化年間となることが想定されるため、弊社でも施策展開をサポートしてまいります。 
  
【長野県軽井沢町】 
今年度から第2期として開催されている軽井沢22世紀風土フォーラムのテーマ別PTのうち、交通関連PTの会合が開催され、朝比奈・水野で討議に参加致しました。 
交通関連PTでは軽井沢町内での渋滞対策をどのように住民として取り組んでいくかが議論されており、今回の会合では今後取り組んでいく施策の具体的な方向性について合意することができました。 
また同時に、同フォーラムのエリアデザイン施策について、軽井沢町内の2地区で区長をはじめとした住民の方々にヒアリングを行い、今後の地区のあるべき方向性に議論をいたしました。 
テーマ別PT、エリアデザインと施策が具体化していく中で、今後も実行に向けて支援を行ってまいります。 
  
  
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<7> 青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ 
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<1月の実績> 
講演 
・1/16 青山社中フォーラムVol.44にて小泉進次郎氏にご登壇いただきました。 
・1/20 金井康夫群馬県議会議員の後援会総会にて「2019~どうなる群馬 利根沼田の未来を考える」というテーマで朝比奈が講演を行いました。 
・1/22 朝比奈が講師を務めるBBT チャンネル「社会変革型リーダーの構想力」の番組収録で経済産業省教育産業室長浅野氏に出演いただきました。(2/27(水)21:00~22:00、SkyPerfecTV 757Chに放映予定) 
  
メディア掲載 
・1/23 The Japan Timesにて朝比奈の連載が掲載されました。 
 題名:Reform education to produce true leaders 
・1/30 フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて朝比奈の論考が掲載されました。 
 題名:構造的課題の解決図る組織文化を 勤労統計の不適切調査問題、その本質は 
  
<2月の予定> 
・2/7(木) 東京大学生協主催(LEC東京リーガルマインド協力)学習スタート応援企画 公務員試験・司法試験講演会にて朝比奈が講演予定 
 演題:中央官庁から起業、新たなキャリアへ ~官僚から広がる未来~ 
・2/9(土)~11(月) G1サミットにて、朝比奈が2/10(日)第6部分科会「本気の地方創生~自立した地域が日本をリードする~」にパネリストとして登壇予定 
・2/25(月) プロジェクトK、政策分析ネットワークとの共同開催で青山社中フォーラムVol.45開催「国会改革×霞が関改革」パネルトーク(モデレーター:朝比奈一郎、パネリスト:国会議員・現役官僚数名) 
※2/2(土)青山社中関係者先行登録開始のため、別途ご案内差し上げます。 
・2/27(水)BBT チャンネル「社会変革型リーダーの構想力」にてJINS田中社長をゲストに迎えて番組収録予定 

2018年12月31日
青山社中メールマガジンvol.97 青山社中設立8周年  ~ 新たに「逆維新」「職人」「官民交流」から日本の活性化を図る ~ 

青山社中設立8周年 
~ 新たに「逆維新」「職人」「官民交流」から日本の活性化を図る ~ 

年の瀬には「時が経つのは早い」という月並みな感慨を抱くのが常だが、今回は1年の経過の速さのみならず、より長期的な種々の事柄からそのことを痛感する。 

小学生と幼稚園児になったばかりだったはずの長女と次女は間もなく共に卒業し、当初は1年もたないとも噂された第二次安倍内閣から続く今次政権は、本来の任期(自民党総裁任期2期6年)を越えてつい先日7年目に突入し、第一次内閣からの通算で日本の憲政史上最長記録に手が届きつつある。 

個人的に特に感慨深いのは、先月で、経産省を飛び出して青山社中を設立してから8年を迎えたことだ。週2回以上出勤する社員数(インターンを除く)も8名となったが、「八」は末広がりで縁起が良く、何か良いことがありそうな期待もある。 

弊社は急成長するベンチャー企業とは比較にならない零細企業に過ぎないが、一般に日本では起業5年後の生存率が15~20%、10年後は5%程度なので(中企庁/帝国データバンク等)、8年だと生存率10%くらいだろうか。生き残っているだけで感謝すべきかも知れない。 
___ 

ただ、8年前の会社設立時の目標は、「10年後も生き残る」「年商○億円に伸ばす」の類ではない。掲げたのは「世界に誇れ、世界で戦える日本を創る」という、常人の神経ならば口に出すのも恥ずかしい壮大な理念だった。その目標に照らすと、道半ばというか、端緒にすらついてないとの忸怩たる思いを禁じ得ない。 

確かに、事業としては、よく育ててきたとの思いはある。設立当初は、教育事業と政治家・政党支援のシンクタンク事業の二つに着手した。具体的には、指導者ならぬ始動者を少人数制で養成する青山社中リーダー塾の創設と、選挙用の公約(マニフェスト)作成支援である。前者は現在8期まで継続中で、120名超の卒・在塾生を数える。昨年には同窓会も誕生し、「始動力」を磨き続ける場としての青山社中サロンを主体的に開催している。 

「リーダー(始動者)育成」を横糸とする教育事業は広がりを見せ、青山社中リーダーシップ公共政策学校(校長)、ビジネスブレークスルー大学大学院での社会変革型リーダー講座(客員教授)、沼田市でのぬまた起業塾(塾頭)など継続中のものや、過去のG1東松龍盛塾(塾長)、四国リーダー塾(塾頭)、日経ビジネス講座(担当講師)、中央大学公共政策大学院の講座(客員教授)、トライセクターリーダー講座(担当講師)や、200回近い各所での講演等々、あちこちで変革に向けた火を付けてきた。 

シンクタンク事業も、国政政党に加えて複数の地方議会会派や個人議員の政策作成支援に拡大し、「行政チェック型議会」に止まらない「提案型議会」の育成に寄与している。日本広しと言えど、各省からの調査受託型(○○総研の類)でもなく、大学のように研究者が持論を発信するタイプでもない「政党・政治家の政策作成支援」に本格的に取り組むシンクタンクは、弊社以外ほぼ皆無であろう。 

ただ、事業を離れて日本を俯瞰すると、安倍政権の運営能力の高さで持ちこたえている面はあるが、社会のファンダメンタルズ(基盤)は、残念ながら着実に弱ってきている。喩えるなら、一つ一つの苗を掴んで丁寧に田植えをしているが、ふと腰を上げて田圃全体を眺めると、その多くが朽ち果てている、といった情景であろうか。 

数字で表せる主な弱体化現象だけでも以下のとおりだ。出生数は、統計開始後初めて100万人を割ったのは2016年だが、2018年は約92万人まで減少。高齢化率は約28%に上昇。中長期債務残高がついに1300兆円を超す中(GDPの2倍以上)、三大都市圏以外の多くの地域は衰退し、人口流出に歯止めがかからない。10年前に約300万人いた農業従事者は180万人を割り込み、平均年齢は約67歳。日本のGDPは95年に世界の17.6%を占めていたが今年は約6%。日本企業は平成元年に世界の時価総額ランキングでトップ30社中21社を占めていたが、現在はゼロ。ユニコーンと言われる未上場の有力スタートアップ企業数も、2017年末時点で、米国は100社以上、中国も50社以上、日本はわずか1社。インドはもちろん、東南アジアの後塵も拝している。 
___ 

そんな苦境の中、社是である「日本の活性化」のため、2019年は、祖業である教育事業やシンクタンク事業に加え、青山社中に何ができるか、何をすべきか、何をしたいのか、年末の時間を使って改めて考えてみた。大きく3つのことに取り組んでいきたいと思う。 

まず一つは、「逆維新」、即ち地方創生の推進だ。今から約150~140年前、我が国は明治維新に伴う諸改革を断行し、強固な中央集権国家を作り上げてきた。しかし、もはやこの中央集権体制では、各地の衰退に歯止めがかからない。端的に言って、○○市や××町がどのようにして食べて行くか、その戦略を旧自治省の官僚を含め、中央省庁の人たちは描けない。経産省の官僚をしていた実感としても、付き合う相手の多くは、経団連や三菱商事や新日鉄であり、地場の中堅・中小企業などと深い交わりをしている官僚はごくわずかだ。一定単位の各地に真剣に権限を与えて、人やお金を呼び戻すしかない。 

地域を含む日本の各組織の「自立」「自律」の促進は、弊社設立以来の社是の一つであるが、地域活性に本格的に取り組み始めたのは比較的最近で、まだ約5年くらいだ。以来、7つの市や町のアドバイザーを務めるなどして各地で様々な取り組みをしており、いわゆる「自治体外交の推進」(海外展開の促進)などもその一環だ。 

内閣官房による地方創生の推進(マクロから自立を促進)が遅々として進まない中、弊社のような存在が、今以上に広く・深く地域に入り込んでミクロに各地の自立を促すしかないと思う。同時に、マクロに地方の自立を促す策(地域への税財源移譲など)を提言していきたい。本質的・本格的地方分権の推進が急務だ。 

二つ目に、「高度職人国家」としての日本の世界展開に努めたい。具体的には、食・建築・美容・工芸・アニメなどといった、上記の「地域」にも伝統的に多々埋まっている日本の強みを活かす活動である。 

ちょっと変わった角度からこのことを述べてみたい。一部の人たちの間では有名だが、PDFファイルで有名なアドビ社の世界五か国アンケート調査というものがある。日米英仏独で、「最もクリエイティブな国はどこか?」と聞いたところ、英仏独ではいずれも自国を差し置いて日本という回答が多く、米国でも自国(米国)に次いで日本が2位だったというものだ。残念ながら日本は1位に米国を挙げるのだが、世界は日本をクリエイティブな国家・民族とみなしているのは間違いない。 

ただ、残念ながら、私が所属していた東京大学や経済産業省といった場所でクリエイティビティを感じることは少ない。トップエリートではあっても、マニュアル型の受験勉強を経てきた人たちの多くはクリエイティブであるわけがない。世界がクリエイティブだと認める日本人は、別のところ、即ち、食・建築やデザイン・アニメ・地域の伝統工芸・美容の世界などにいる。偏差値の高い有名大学には、阿呆らしくて行かないのではないか。真のクリエイティブ人材の主な就職先は、典型的な大企業や官僚組織ではない。 

一流の美容師やシェフになるために、ニューヨークではなく東京を選ぶ中国や東南アジアの人たちは少なからずいるが、ハーバードと東大の両方に合格して東大に来る中国や東南アジアの人はほぼ皆無であろう。今年、久々に米国(ボストン・ワシントンDC・ニューヨーク)を訪問し、数々の人と意見交換をして痛感したが、前二所での日本の存在感は大きく低下しているが、NYでは、食・ファッション・建築・アートなどを中心に、むしろ上がっている。日本の今後の競争力の源泉がどこにあるかは明らかだ。 

まずは、弊社として関係を多数有している地域の職人の技・商品・サービスに着目して世界にこれを展開し、同時に、世界からこれらに関心を持つ人たちを地域に呼び寄せるミクロ・マクロな活動をしていきたいと考えている。 

最後の三つ目だが、それは官民や国・地方間などの人材交流の促進だ。 

私がかつて所属していた通産省(後の経産省)は、いわゆる「ノトーリアス・ミティ(悪名高き通産省)」として米国通商代表部(USTR)などに一目置かれていた。その理由の一つは官民一体の産業・通商政策の推進だ。すなわち、昼は会議室で、夜は飲みながら、官民がズブズブに「裸の付き合い」をし、互いの本音をぶつけ合って、一緒に政策立案や対外交渉対応を行っていたからだ。欧米の常識では考えられないレベルで官民の意思疎通・信頼関係構築が実現していた。 

しかし、90年代後半くらいから、大蔵省ノーパンしゃぶしゃぶ接待事件などに代表される「官僚の不祥事」が多発し、国家公務員倫理法が制定された。当然、官民の付き合いは減少し、その関係は諸外国同様ドライになった。むしろ、いわゆるリボルビングドアという形で官民人材の行き来がある米国より、互いの距離が遠くなったと言えるかもしれない。 

いわゆる官官の関係も同様だ。具体的には、例えば、かつては、県の役人が国家公務員を、通産省の役人が大蔵省の役人を接待したりして、良くも悪くもズブズブの濃い関係を構築し本音で政策議論や情報交換を行っていた。現在は、官官関係も相当ドライになっている。 

こうした動きを、欧米の陰謀だという人もいるほど(首肯できる部分もある)、官民・官官関係の近さは、日本の強みであったことは事実であろう。不祥事を肯定するわけではないが、昨今流行のロビイングやGRなどという言葉では片づけられないほど密な官民等のやり取りや強固な信頼関係に基づく政策・方向性の共同創作が重要であることは確かだ。 

過去に戻すことは不可能だが、せめて、官民や官官間の人事交流の深化は進めなくてはならない。私がアドバイザーを務めている複数市から、今年3名が新たに中央省庁に出向したが、こうした動きを益々促進させたい。また、事実上今年から、弊社も厚労省の認可を得て「青山社中キャリア」という人材紹介サービスを立ち上げた。公務員人材がベンチャー企業等に行き、また、公務を志す若手・中堅職員などが官庁を含むパブリックセクターで容易に働くことのできる社会の構築に努めたい。 
___ 

日本も青山社中もこのままでは終われないし、終わらない。引き続き、青山社中後援隊員の皆様など読者諸賢の弊社への厚誼にも勝手ながら期待しつつ、一緒にアクションにつなげて行きたい。そういえば、青山社中設立の際の一つのキャッチフレーズは、「シンク&アクトタンク」の創設であった。 

筆頭代表CEO 
朝比奈 一郎  

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<1> 青山社中リーダーシップ・公共政策学校政策実務編➀募集 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
10月より開講した青山社中リーダーシップ・公共政策学校ですが、
リーダーシップ編、政治・行政編、経済・財政編はのべ約40名が参加し、好評のうちに終了しました。
1月にはいよいよ政策実務編①が始まります。
政策実務編①は、総務省、BCGを経て、最近では参議院自民党をクライアントに「国家ビジョン」の作成支援を行った弊社COO森原が担当いたします。(その他、数々の選挙における公約作成支援、県連の政策作成支援など実績多数)
場所は弊社セミナールームとなります。
 
ビジネスパーソンとして社会の潮流を一段高い視点から捉え、より大きな成果を上げたい方、
政治・行政に携わる中で政策立案スキルや仕事力を高めたい方、
漠然と公への思いを持ちながらも、どのように転身を図るべきか考えあぐねている方、
は是非門を叩いてみてください。  
様々な業界から集った少数精鋭の仲間たちとの刺激的な交流の場がありますし、
気鋭のオピニオンリーダーとして政策現場に多大な影響力を持つ招聘講師陣と共に全力でサポートいたします。
本年度は受講者がより能動的に参加できる、インタラクティブな講座を心掛けております。
録画による遠隔オンライン受講もできますので、遠方の受講者や欠席者へも十分フォローいたします。  
パブリックセクターに関わる方(目指している方)はもちろん、 
ビジネスを行っていくうえでも必要になる政策形成への理解を深められるので、少しでも興味のある方は、ぜひお申込みください。  
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<2>青山社中後援隊のご案内(後援隊の集い:1/25(金)開催予定)
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青山社中の理念・事業に賛同し、活動を後援頂ける方々による会員組織「青山社中後援隊」会員(年会費1万円)を募集しております。
会員の方には、講演会・シンポジウムなどへの優先参加、会員同士の交流会の開催など、各種特典をご用意しております。

会員同士の交流会である後援隊の集いは来年1月25日(金)19時から青山近辺にて開催予定ですので、この機会にぜひご入会下さい。 

■会員特典 
(1)「青山社中フォーラム」への割引入場 
弊社が年に数回開催する講演会「青山社中フォーラム」のチケットを会員価格で優先的にご提供します。

過去ご登壇者などフォーラムの詳細はこちら⇒http://aoyamashachu.com/forum_report
【次回のご案内】1/16(水) 青山社中フォーラムVol.44(小泉進次郎氏ご登壇) 
 ※現在、満席となっておりますが、追加の座席を用意いたしますので、年始に改めてご案内差し上げます。 
(2)会員の集いへの参加 
青山社中社員や後援隊会員の方々の間でのネットワークづくりのため、交流会を開催致します。 
開催は、年2回程度を予定しています。

【次回のご案内】1/25(金)19時から 青山近辺にて開催予定 
(3)ノベルティの進呈 
青山社中のロゴをあしらったノベルティ(青山社中バッジ)を進呈いたします。 

■会費 
年会費は、1万円です。(1ヶ月当たり約830円) 
会員期間は、入会の日から1年間です。期間満了の1か月前までに退会のお申し出がない場合は、自動更新となります。  

青山社中後援隊詳細についてはこちら⇒http://aoyamashachu.com/supporter
青山社中後援隊入会申込みフォームはこちら⇒http://aoyamashachu.com/supporter/supporter-registration
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<3>朝比奈が対談にて登場する新書『どうする地方創生 2020年からの新スキーム 』発売
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朝比奈が対談にて登場する新書『どうする地方創生 2020年からの新スキーム』(日経プレミアシリーズ、価格850円+税)が12月上旬に発売されました。  
本書は6章からなる対談本で、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務地方創生総括官として陣頭指揮をとった山崎史郎氏、ASLGでも講師を務めていただいている財政の専門家の小黒一正氏をはじめ、財政、社会保障、地域振興の専門家が、地方創生が直面する課題とこれから向かうべき道について、「本音ベース」で語り尽くす書籍となっております。これまでの経験を踏まえて、3章「魅力ある『しごと』とは、何か」と4章「誰が地域の『リーダー』になるのか」にて登場いたします。
魅力的なメンバーによる対談本ですので是非ご一読下さい。  
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<4> 内閣官房まち・ひと・しごと創生本部が開催したRESAS(地域経済分析システム)活用のワークショップにて有識者として登壇
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三重県松阪市・香川県多度津町にて、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局及び内閣府地方創生推進室が開催したRESAS活用のワークショップに弊社朝比奈(及び水野)が依頼を受けて有識者として登壇し、模範分析プレゼンを行いました。  
本ワークショップは「地域経済分析システム(RESAS:リーサス)」を活用している地方公共団体に産業・観光・人口等の分野の有識者を派遣し、RESASを用いた分析へのアドバイスを行うとともに、RESASを活用した政策立案等に関して地方公共団体職員等と議論を行うものです。本年は8回開催しておりますが、その内の第7回・第8回にて弊社朝比奈(及び水野)が有識者として、模範分析のプレゼンを行いました。  
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<5> 青山社中リーダー塾通信
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*青山社中リーダー塾/教育事業

【ぬまた起業塾】 
朝比奈が塾頭を務めるぬまた起業塾にて、塾頭講話を行いました。 
地域での起業のヒントとなる事柄(シンボルづくり、クリエイティブクラス、B to Cシフト、エコノミックガーデニング、モノからコトへのライフスタイル提案、等)や、地方創生の文脈でとらえた起業・企業の成功の重要性について、改めてお話しいたしました。 

本塾は、群馬県沼田市での起業家養成が目的ですが、沼田市内での起業や事業承継、第二創業などを志す方であれば、お住まいはどちらもで良いという条件になっております。

健全なベンチャー企業等が生まれ、本市の地域活性につなげていくことが企図されており、市も真剣に取り組んでおりますので、是非ご関心のある方やお知り合いに紹介したいという方は、ぬまた起業塾ホームページにて詳細情報をご参照ください。 
http://www.city.numata.gunma.jp/jigyosha/chusho/sangyo/1003602.html 
今期の塾生は、目下、ビジネスプラン作成の佳境を迎えておりますが、どのような発表となるか、今から楽しみです! 

【リーダー塾】 
8期生は、文明・文化編を終えました。 
次代に向けてどういうチャレンジをするか(文明化を目指す作用)、逆に、何を守っていくのか(多元的文化をアイデンティティとして保持)、の両輪について議論・検討し、また剣道を題材に、「文化」というものの脆さと強さを学びました。
これを基に、人格形成に影響を与える「何か」(困った時、悩んだ時に立ち返る「何か」)を意識しつつ、それを培ってくれた社会に感謝するという基本を確認し、是非今後も自分にとって大切な何か(郷土、家族、仲間が育ててきた何か)を考え抜いて、守っていただきたいです。 
現在は、行政(政治)改革編に入り、まずは日本の政治・行政の実態を知るために、朝比奈がプロジェクトKを立ち上げるに至ったケーススタディを取り扱い、次に、政治や行政を考える上での基礎として「総理」になったつもりで、日本の現状を表す各種データ・ファクトを定量・定性面からフラットに眺めて議論しました。 
学力(PISA調査)、幸福度、自殺率、不平等度、円の実効レート、一人当たりGDP、、、、といった数多のデータを、局所的数字ではなく全体を眺める姿勢で解釈し、年明けには、上記を踏まえ、どのような国家像・国家目標を掲げるべきか、ということについて、戦略論なども踏まえて考察・議論していきます。

また、12月15日の講義終了後には、塾頭の朝比奈や事務局のメンバーも含め、8期生で忘年会を開催し、夜遅くまで大いに語り合いました。 

【生駒市市役所における選抜職員の研修】 
朝比奈が、生駒市で政策形成研修の講師&アドバイスをして参りました。 
若手職員に本務以外の政策作りをチームで行わせるもので、最後の対市長プレゼンで市長の評価が得られれば、実際の政策として実現します。 
今年の3チームからは、かなり面白い政策案が出てきており、今から来年2月の最終プレゼンが楽しみです!  

*NPO法人「地域から国を変える会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です)
【神奈川県横浜市/商業施設デベロッパーからのご依頼】
あらゆる工事が常に進行している横浜駅。相鉄線から、横浜駅を経由せずに都心部に直通するルートの開通も迫る中、横浜駅全体のコンセプトメイキングに向けて、幣会ではリソースを提供しています。横浜駅周辺のまちの力が他に比べてどの程度で、どのような変遷の違いがあるのか、そして横浜駅のアイデンティティは何かを追求しています。  
【北海道北斗市、道南いさりび鉄道】
北斗市の地で新規事業を創出する今回のプロジェクト、事業計画を練り上げる過程で、あらゆる事業受託候補先と打合せを行っています。飲食チェーン、ワイン醸造者、食のコンシェルジュに、地方路線バスの改革社長、事業計画に魂を入れていきます。  
*一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です)

【長野県軽井沢町】 
今年度から第2期として開催されている軽井沢22世紀風土フォーラムの基本会議が開催され、朝比奈が会議のファシリテーションを行いました。 
当日は軽井沢の景観・環境に貢献した事業者に対する認定制度について町役場からの説明や、これまで検討を重ねてきた2つのプロジェクトチームからの進捗報告等、9月の基本会議以降推進されてきた取り組みが風土フォーラム委員全員で共有され、今後の方針についても確認されました。今後もさらに風土フォーラムの活性化に向けてご支援していきます。 

【内閣官房RESAS】 
内閣官房まち・ひと・しごと創生本部からご依頼を受け、地域経済分析システム(RESAS) を活用した政策立案ワークショップに朝比奈、水野が有識者として登壇し、模範分析プレゼンを行い、プレゼン内で外国人観光客や外国人労働者に関する分析や施策の方向性も示しました。今回は三重県松阪市、香川県多度津町でのワークショップに参加し、それぞれワークショップのみならず、市・町の企業や事業者を訪問、ヒアリングも行いました。 
今回のワークショップを契機に今後どのような施策を展開していくか、引き続きフォローを行ってまいります。  

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<6> 青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ
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<12月の実績>
・12/1 ぬまた起業塾にて朝比奈が塾頭講話を行いました。
・12/12 朝比奈が対談で登場する新書『どうする地方創生 2020年からの新スキーム』(日経プレミアシリーズ、850円+税)が発売されました。
・12/18 内閣官房まち・ひと・しごと創生本部が開催した三重県松阪市でのRESAS(地域経済分析システム)活用に関するワークショップにて朝比奈が有識者として模範分析のプレゼンを行いました。
・12/19 日本環境設計株式会社代表取締役社長高尾氏をお招きし、BBT Chの番組収録を朝比奈が行いました。
・12/26 内閣官房まち・ひと・しごと創生本部が開催した香川県多度津町にてRESAS活用に関するワークショップにて朝比奈(及び水野)が有識者として模範分析のプレゼンを行いました。
・12/27 フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて朝比奈の記事が掲載れました。  
<1月の予定>
・1/16 青山社中フォーラムVol.44にて小泉進次郎氏が登壇予定
 ※現在、満席となっておりますが、追加の座席を用意いたしますので年始に改めてご案内差し上げます
・1/20 金井康夫群馬県議会議員の後援会総会にて講演予定(朝比奈)
  演題:2019~どうなる群馬 利根沼田の未来を考える
・フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて記事掲載(朝比奈)
・The Japan Timesにて記事掲載(朝比奈) 
2018年12月1日
青山社中メールマガジンvol.96 ゴーン氏逮捕劇の本質はロビイング?! 

ゴーン氏逮捕劇の本質はロビイング?! 
  
確たる情報を持っているわけではない。 
だが、日本政府の影を強く感じる。日産のカルロス・ゴーン前会長の逮捕劇のことだ。 
  
報道が事実であれば、ゴーン氏の私腹の肥やし方は日本の常識的にはあり得ない話だ。私も憤りを感じる。ただ、そのこと自身は違法とは言い切れないし、そもそも、逮捕の直接の原因である金商法違反(有価証券報告書への報酬の一部未記載)についても、実は立件は容易でないという識者や検察OB等の見立ても少なくない。 
  
完全に黒というより、限りなくグレーな状況にも関わらず、このタイミングで検察が動いた背景に、何となく日本政府の影を感じるのは私だけではないと思う。つまり、真の目的は、ゴーン氏の逮捕ではなく、退任にあったのではないか。完全なる下衆の勘繰りだが、菅官房長官や経産省出身の今井秘書官、それに世耕経産大臣などの安倍総理周辺の強い意向が働いた気がしてならない。 
  
日産は横浜に本社も工場もある。言わずと知れた菅官房長官の地盤だ。菅氏はかつて横浜市議でもあった。約5年前に当時の日産の志賀COOが、業績不振の責任を取らされる形で退任させられたが(副会長に祭り上げ)、その志賀氏を産業革新機構のトップにしたのは菅氏だとの報道もある。 
  
今回の件も、西川社長が志賀氏経由で菅官房長官に相談し(或いは志賀氏主導で相談し)、虎の子の日産の資産が、これ以上いびつな形でフランスに吸われないよう「ゴーン逮捕劇」を主導したのではないか。一部報道では、少なくとも半年前に日産幹部が経産省に相談していたという情報が出始めているが、個人的には、完全な憶測ながら、上記の菅氏-志賀氏ラインの影響を強く感じるところである。 
  
老害化していたゴーン会長を退任させ、ルノーに対して主導権を取り戻したい西川社長・志賀取締役を中心とする日本人幹部たちと、彼らの想いを国益的観点から実現させたい菅官房長官を中心とする政権幹部・経産省幹部たち、それに、若干無理筋ながら功を焦る東京地検特捜部の一部幹部たちの利害が見事に一致した、というのが、私の見立てだ。 
  
となると、もはや検察以外の関係者の関心は実はゴーン氏が有罪になるかどうかではなく、ルノーに対する主導権をどう確立するかということになる。「ゴーン氏の私腹肥やし」が白日の下にさらされて、日産に復帰する目途が立たなくなった時点で、裁判で黒になろうが白になろうが、本質的には彼らには関係がない。 
  
恐らく、既にそのあたりの勝負を見越して関係者は作戦を立てて来ているのであろう。偶然かも知れないが、逮捕時期も、米のトランプ大統領と仏のマクロン大統領の仲がより険悪になる頃を捉えたり、また、フランス(パリ)で万博会場が選定される直前だったり(わずか4日前。ゴーン逮捕で海外から反感を買って票がひっくり返ってしまうリスクが小さい)、絶妙とも言える。 
  
安倍長期政権は、国益の実現・政権維持に向けた関係者のチームワークが絶妙だ。ゴーン逮捕の是非については、上記の通り色々と議論があるところだが、仮に私の見立てが正しいとすると「日産の資産を守ること=国益」という図式・目的に則って迅速かつ的確に動くという点で、比類のない強みを発揮している。 
  
日産サイドからこの私の憶測を見ると、現政権は、いわゆるロビイング対象として、非常に頼りになる存在ということになる。国益に適うと判断すると、あらゆる手を尽くして動いてくれる。 
  
昨今、大衆に訴えかけるPR(public  relations)という用語に対して、政府に働きかけるGR(government  relations)という言葉が流行り出しているが、実は、日本の大企業は、元々、GR/ロビイングを伝統的にかなり意識はしている。銀行のいわゆるMOF担(大蔵省担当)などが典型だ。私も経産省時代に、様々な業界と付き合いがあったが、名称はともかく、多くの大企業に経産省との関係構築部署や担当が存在していた。 
  
ただ、ともすると、彼らは、役所との「良い関係」の構築が自己目的化してしまっていて、情報を早くとることには長けていても、必ずしも「働きかける」のが得意だったとは言えない。今回の逮捕劇の裏側が、仮に私の読み通りに徐々に明らかになるにつれ、日本で「きちんと働きかけるロビイング」の重要性が注目されることを期待したい。 
  
今月、無事に8周年を迎えた弊社青山社中も、株式会社としてはやや異例ながら「国益要件」というものを掲げてロビイングを行っている。即ち、クライアントがいたら何でもロビイングをするということではなく、社内で議論をして「国益に適う」と認められた案件についてのみロビイングをするというスタンスだ。 
  
最後は宣伝になってしまったが、色々な意味で興味深い本件の展開に注目していきたい。 
  
筆頭代表CEO 
朝比奈 一郎 

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<1> 青山社中リーダーシップ・公共政策学校 説明会(12/10 月曜日) 
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10月より開講した青山社中リーダーシップ・公共政策学校ですが、 
リーダーシップ編、政治・行政編はのべ約30名が参加し、好評のうちに終了しました。 
12月にはいよいよ経済・財政編が始まります。 

ビジネスパーソンとして社会の潮流を一段高い視点から捉え、より大きな成果を上げたい方、 
政治・行政に携わる中で政策立案スキルや仕事力を高めたい方、 
漠然と公への思いを持ちながらも、どのように転身を図るべきか考えあぐねている方、 
は是非門を叩いてみてください。 

>>青山社中リーダーシップ・公共政策学校詳細・お申込みはこちら 

>>青山社中リーダーシップ・公共政策学校説明会お申込みはこちら

様々な業界から集った少数精鋭の仲間たちとの刺激的な交流の場がありますし、 
気鋭のオピニオンリーダーとして政策現場に多大な影響力を持つ招聘講師陣と共に全力でサポート致します。 
本年度は受講者がより能動的に参加できる、インタラクティブな講座を心掛けております。 
録画による遠隔オンライン受講もできますので、遠方の受講者や欠席者へも十分フォロー致します。 

つきましてては、年明け以降の講座に関する説明会を12/10(月)19:30~21:00にて開催致します。 
総務省、BCGを経て、最近では参議院自民党をクライアントに「国会ビジョン」の作成支援を行った弊社COO森原が担当致します。 
場所は弊社セミナールームとなります。 

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<2> BSテレ東「一柳良雄が問う 日本の未来」に出演 
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11月3日、BSテレ東にて毎週土曜日朝に放映している一柳良雄が問う 日本の未来」“人生二毛作”で広がる可能性(後編)に朝比奈が出演いたしました。 

人材育成、地方創生など、日本をより元気にしていくために引き続き歩みを進めて参ります。 

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<3> 日印賢人会議 
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10月、東京で開催された日印賢人会議(笹川平和財団主宰)に、日本側4人の若手の1人として朝比奈が参加いたしました。 

日本の自治体のインドへの進出も視野に入れながら、今後事業を推進して参ります。 

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<4> 青山社中リーダー塾通信 
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*青山社中リーダー塾/教育事業 

【青山社中リーダー塾】 
8期生は思想編を終え、現在は文化・文明編に入っております。 
端的には「次の時代の中核的商品・サービスは何になるか?」というテーマについて、歴史を紐解きながら議論していますが、 
例えば「なぜ、関税自主権のない日本で、幕末・維新の開国後、日本の木綿産業は壊滅せず、むしろ伸びたのか」「第二次世界大戦後、敗戦国となって植民地を全て失った日本とドイツが、むしろ成長したのは何故か」といった有名な論点(ローズクランスその他)などを扱いながら、エッセンスを現代に応用し、次代の産業や自分の生き様(どんなチャレンジをするべきなのか)を考え塾生同士、切磋琢磨しております。 

また、リーダー塾生・卒塾生の社中サロンも5回目を迎え、今回は「教育」がテーマでした。 
現役教員の方や、現在インターナショナルなボーディングスクールを日本に設立準備中の方を講師に、日本の教育現場の抱える問題点、教育の方法論、果ては人生観まで、 
多彩な議論をすることができました。日頃は部活、道徳教育、学校教育などといったワードに触れないメンバーも、これをきっかけに大いに触発されておりました。 

他にも、中国から帰国し、現地の電子決済、シェアビジネスなど最新ビジネスの動向に詳しい卒塾生が企画した上海視察ツアーで知見を広め、長野県蓼科での合宿にて自らに向き合い、同窓会主催のBBQ会では塾生・卒塾生の家族を含めて親睦を深めるなど、多くの活動を行っています。 

【ぬまた起業塾】 
ぬまた起業塾生による東京企業訪問を行いました(ジンズ様、銀座シックス様、新橋亭様、電通様、グーグル様)。 
まずジンズ様は、群馬県と東京都に本社を置くメガネチェーン店「JINS」などを運営する企業として有名ですが、 
群馬から世界企業へと牽引した田中社長に直接ツアー・質疑応答をしていただき、 
イントレプレナー人材輩出の場として、またアントレプレナーの新規事業開発の場として、生産性をいかに向上させるかをテーマにしたワークスペース「Think Lab」の見学と説明もいただきました。 
次に、銀座シックス様ですが、激戦区で集客に繋がる斬新な取組について、また空間や体験の設計など既存の百貨店とは一味も二味も違う工夫を実際の目で確かめ、J.フロントリテイリング小林会長自らお話しいただきました。 
新橋の老舗中華料理・新橋亭様は、本場中国からも胡錦涛・李克強など要人の来訪はじめ、多くの有名人がファンとなっているお店で、高島屋や東急渋谷本店にもテナントとして入居していますが、こちらでは昼食を頂きながら、呉社長や田中総料理長の考える経営についてレクチャーを受けました。 
電通様は、言わずと知れたマーケティングの雄ですが、基本に立ち返って、戦略的にどう考えるべきか、という点を心構えも含めてご講演いただき、塾生も改めて自らのビジネスを見直す嚆矢とすることができました。 
最後にグーグル様ですが、インターネットやITが生活にも商売にも不可欠な時代に、世界的な業界リーダーを訪れることで触発され、視座と意識を高くことができました。今後の時代の潮流や世界の動向などについて意見交換させていただき、例えば「地方のプレイヤーにとって有用なWebの使い方」「世の中が今後どのように推移していくのか」「どのようにインターネットを活用してビジネスが伸びるか」など大変学びが多い時間となりました。 
これらを踏まえて、塾生は今後各自のビジネスプランをブラッシュアップさせていく予定です。 

*NPO法人「地域から国を変える会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です) 

【北海道北斗市、道南いさりび鉄道】 
北斗市の地で新規事業を創出する今回のプロジェクト、観光・交通・新函館北斗駅活性の領域での新規事業策定が決まり、現在、事業計画を練り上げています。コンセプトメイキング、ターゲット設定、収支、スケジューリング、露出イメージ、具体的に事業がまわる姿を現地の皆さんにイメージしていただくための作業が続いています。 

【新潟県三条市】 
11月14日、職業訓練塾・しただ塾観光・アウトドアコースの開講式が行われました。今年で3年目を迎えていますが、これまでに卒業した方は15名で、約半分が新潟県内に残って、就職しています。移住施策は、日本全体で見れば「パイの奪い合い」に過ぎず、一歩間違えると住民票を移してもらえればよし、といった血の通わない施策になります。私たちは、市役所や地元NPO法人と一緒に、しただ塾は塾生の人生の一部を費やす尊い時間と受け止めて運営しています。 

*一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です) 

【山口県宇部市】 
宇部市久保田市長のご要請をいただき、朝比奈が市の職員・市議会議員等総勢約80名に向けたシュタットベルケに関する講演を行いました。 
また、翌日には市内の宇部興産iPlazaやうべ産業共創イノベーションセンター志、ときわ公園など、市内の主要な施設を視察し、また市役所にて市の政策に関するレクチャーを受けるなど宇部市への理解を深めました。 
今後は弊会としてどのようなご支援が可能なのか議論を深めていく予定です。 

【長野県軽井沢町】 
今年度から第2期として開催されている風土フォーラムの2つのプロジェクトチーム(PT)の第3回ミーティングに出席いたしました。 
コミュニティ共創PTでは多様な住民が存在する軽井沢町でどのようにコミュニティとして共創するような形をつくれるか、そのはじめの議論として「防災」を切り口とした施策の検討がなされています。また交通PTでは軽井沢町の交通渋滞をどのように改善しうるのか、町のステークホルダーを交えながら議論をしています。今後も風土フォーラム全体の運営、両PTの議論の活性化をご支援していく予定です。 

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<5> 青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ 
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<11月の実績> 
・11/3 BSテレ東「一柳良雄が問う 日本の未来」に出演(朝比奈) 
テーマ:“人生二毛作”で広がる可能性(後編) 
ゲストとして同じく官僚出身の一柳氏と対談いたしました。 

・11/7 朝日新聞にて朝比奈のインタビューが掲載 

・11/11 日本青年会議所 群馬ブロック協議会主催の憲法に関するシンポジウムの基調講演(朝比奈) 
前橋市群馬会館にて開催されたシンポジウムにおいて、朝比奈が基調講演及びモデレーターを務めました。 

・11/18 シュタットベルケ講演会(朝比奈) 
宇部市にてシュタットベルケに関する講演会を行いました。 

・11/25 The Japan Timesにて論考掲載(朝比奈) 
The Japan Timesに朝比奈の論考が掲載されました。 
“Japan can excel at ‘intermediary’ diplomacy”

・11/26 中曽根康隆国政報告会にてJINS田中社長との対談(朝比奈) 
ヤマダグリーンドーム前橋にてJINS田中社長と対談いたしました。 

・11/28 LEC合格者祝賀会に出席 
合格者に対して祝辞を述べました。 

<12月の予定> 
・フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて記事掲載 
・三重県松阪市にて講演 
・香川県多度津町にて講演 

2018年10月31日
メールマガジンvol.95 逆維新と地方の自立  ~自治体外交/「抱きつき」作戦~
逆維新と地方の自立
~ 自治体外交/「抱きつき」作戦 ~
 
今から151年前の旧暦の10月、徳川最後の将軍慶喜が政権返上を明治天皇に奏上して認められ、いわゆる大政奉還が成立した。
 
外国勢に対峙すべく近代国家の体制を整えようと、大政奉還以来、血のにじむような努力の下(厳密には「にじむ」どころか、多くの血が流れる形で)、中央集権化が進められ、廃藩置県に代表される諸施策が一挙に実施された。
 
憲法の文言をちょっと変えようとするだけ、或いは消費税率をちょっと上げようとするだけで百家争鳴となって物事が進まなくなる現代日本からは考えにくいが、世界史の奇跡とも言うべき大胆な諸改革、即ち、税金を米から金に代え(地租改正)、学制を整え、徴兵制を施行し、、、という驚天動地の中央集権化を数年間のうちに実現してしまった。
 
その間、外国との争い(台湾出兵、朝鮮との間の江華島事件)や士族の反乱(萩の乱、秋月の乱、神風連の乱、西南戦争)が絶えなかったことを考慮するに、まさに奇跡と呼ぶにふさわしい。
 
そのような多大なる犠牲を払った改革であるが故に、また、とても高く評価されているが故に、中央集権システムを崩すことは容易ではなく、現在本当に必要なはずの地方分権が全く進まない。
 
○○県の、或いは××市の成長戦略を、経産省や内閣府が作れるわけも、考えてくれるはずもないわけだが、人材も権限も税財源も中央に集中したまま、有為な若者の地域からの流出が続いている。後継者のいない農地や商店、工場が続出し、都市の消滅可能性まで取り沙汰されている。
 
薩長を中心に実現した維新自体がそうだが、我が国の歴史は、鎌倉幕府の誕生にせよ、足利幕府の成立にせよ、辺境からの捲土重来を抜きには語れない。しかし、その肝心要の地方において、激しい衰退が進展してしまっており、果たして中央に反旗を翻すだけの力があるかと言えば、甚だ心もとない。
___
 
言葉の正しい使い方ではないが、では、「逆維新」とも言うべき改革、すなわち、1868年の明治維新という中央集権化から150年ぶりの大胆な「地方分権」化が、一体どうやったら進むのであろうか。
 
変化球であることを承知した上で、ここでは、外交からはじめて行くことを提唱したい。「外交」と言うと、国家が他国と行う交渉事をイメージするのが普通だが、ここで言う外交とは、「自治体」「商工会議所」などの地域の公的機関による外交である。
 
先週、アドバイザーを務めている北関東の群馬県沼田市(人口約5万人)の市長以下をエスコートする形で、中国の江油市を訪れた。経産省在職時代の縁などをたどって交渉をしていたところ、四川省の対外友好協会から、四川省内の有力市(人口約90万人)である江油市との友好都市化のオッファーがあり、同市でのフェスティバルへの招待があったことがきっかけだ。
 
正直、今後、上記の事例において、友好都市や姉妹都市に向けて議論が加速するかどうかはわからない。ただ、確実なのは、自ら外交をしなければならないとなると、教育の交流、物産の交流、観光交流その他、様々な面で、自らの自治体を一種「独立国」と考えながら動く機運が生まれるということだ。現に、市長以下、市職員の自立心が大いに芽生え始めている印象を持つ。
 
それともう一つ、自治体外交には現実的なメリットがある。それは、人口減その他で内需の伸びが見込めない中、「確実な顧客」を外に得られやすくなるということだ。
 
今はまだ「日本の質の高い製品・サービス」というだけで国際的に勝負できるが、諸インフラなどをはじめ、中国やアジア諸国の製品・サービスの質が急上昇し、安穏とはしていられない。かつて「安かろう悪かろう」だった日本製品の評判が、高度成長期などを経て、国際的に逆転したが、先行者が追い付かれるのは時代の常だ。
 
そんな中、今後、地域の製品やサービス、観光などを対外的に売り込んでいく際に、○○市と××市の友好関係に鑑み、というのは、とても有効な戦術だ。例えば、既に横浜市とダナン市(ベトナム)が、太い絆を築きつつあると仄聞しているが、ダナンの人は、横浜に親近感を持って、製品やサービスを積極的に利用し、行きたいと考えるようになる。表現は良くないが、いわゆる「抱きつき」戦術だ。
 
外務省職員の横浜市国際局への出向などが少し前から実現しているが、こうした外交人材を地域に送り込む流れをもっと加速させるべきだ。仕事の中身や人間関係から人生に煩悶し、とりあえず高給の民間企業に転職していく霞が関職員にとっても良い話だと考える。
 
筆頭代表・CEO 朝比奈一郎
 
 
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<1> 青山社中リーダーシップ・公共政策学校政治・行政編(11月開講)、経済・財政編(12月開講)申込み受付中!
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安倍首相が3選し、来年度に向けて改憲議論や消費税増税の話が出てきておりますが、
その今後の動きを掴むには、現状の政治制度と経済と財政(及び社会保障)の関係性を踏まえておく必要があります。
 
10月より青山社中リーダーシップ・公共政策学校が開講し、
リーダーシップ編に20名近く参加し、好評のうちに終了しました。
11月には政治・行政編、12月には経済・財政編が始まり、
まさに上記トピックを学べる場となっておりますので、ご興味のある方はぜひお申込みください。
 
青山社中リーダーシップ・公共政策学校詳細・お申込みはこちら
 
ビジネスパーソンとして社会の潮流を一段高い視点から捉え、より大きな成果を上げたい方、
政治・行政に携わる中で政策立案スキルや仕事力を高めたい方、
漠然と公への思いを持ちながらも、どのように転身を図るべきか考えあぐねている方、
は是非門を叩いてみてください。
 
様々な業界から集った少数精鋭の仲間たちとの刺激的な交流の場がありますし、
気鋭のオピニオンリーダーとして政策現場に多大な影響力を持つ招聘講師陣と共に全力でサポート致します。
本年度は受講者がより能動的に参加できる、インタラクティブな講座を心掛けております。
録画による遠隔オンライン受講もできますので、遠方の受講者や欠席者へも十分フォロー致します。
 
【各編講義日程(全日程「木曜19:30~21:30」の開催です。)】
・政治・行政編/担当:竹中治堅 (11/1、8、15)
・経済・財政編/担当:小黒一正 (12/6、13、20)
・政策実務編①/担当:森原誠 (1/17、24、31)
・政策実務編②/担当:久保田崇 (2/7、14、21)
・医療・社会保障編/担当:宮田俊男 (2/28、3/7、14)
  ※上記の各編を選び、個別に受講頂くことも可能
 
詳細・お申込みはこちらから
 
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<2> 弊社グローバル事業担当に水野が就任
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10月より青山社中のグローバル事業担当に水野が就任いたしました。
 
水野は10年超、経営コンサルティング業務に従事し、日系企業の海外企業とのM&Aや日系企業の東南アジア進出検討等の海外展開支援なども行っておりました。
その経験を活かして、企業の海外展開や自治体へのインバウンド観光客誘致の支援など日本と世界をつなぐべく尽力していく予定です。
 
新体制でも引き続きよろしくお願いいたします。
 
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<3> Harvard Kennedy Schoolのアドミッションブログへの掲載
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朝比奈の母校であるHarvard Kennedy schoolの アドミッションブログにて、朝比奈が紹介されました。
 
アメリカでの日本のプレゼンスが低下する中、日本の現状を正しく発信する拠点の設立なども視野に、引き続き歩みを進めてまいります。
 
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<4> 青山社中リーダー塾通信
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*青山社中リーダー塾/教育事業
【青山社中リーダー塾】
8期生の座学編も半分を終え、現在は思想偏に入っております。先日は軽井沢にて塾生企画での合宿が開催されました。 軽井沢町22世紀風土フォーラムの鈴木会長、軽井沢町議の押金議員や西議員との意見交換会・懇親会を行ったり、みんなで軽井沢の歴史をたどるべく、追分地区の視察や三笠ホテルなどを見学したりしました。塾生同士の交流も深まり、座学編後半戦に突入します。
 
また、リーダー塾生・卒塾生の社中サロンも4回目を迎え、今回は上海に住んでいた方から中国の電子決済、シェアビジネスなど最新ビジネスの動向、またもう御一方には15世紀の活版印刷からさかのぼって現在に至るまでのメディアの歴史の発表があり、今後の出版の行く末、また塾生の新たな取り組みの話をいたしました。今回の発表を機に中国訪問も企画されるなど様々な取り組みが始まっております。
その他、最近、5期生の結婚式があり、塾生が司会や受付、余興を行ったり、朝比奈がスピーチをしたりして、皆で祝いました。2次会も大いに盛り上がりました。
 
【ぬまた起業塾】
ぬまた起業塾生や沼田市長をお連れして、燕三条の工場の祭典に参加し、三条市長とお会いしたりしました。来月は塾生との東京企業訪問も予定しております。
 
*NPO法人「地域から国を変える会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です)
【新潟県三条市】
廃校を活用した職業訓練施設・しただ塾の農業6次産業化コースが無事、閉講をしました。続いて、観光アウトドアコースが来月開講をします。しただ塾が開講してから、人の循環が起きていいます。人を人を呼び、人が人に影響を与え、常に進化している下田地域です。
 
【東京都/商業施設デベロッパーからのご依頼】
東京オリンピックが迫り、建設ラッシュが進んでいる中で、都内の輸送ネットワークが見直されています。弊会では湾岸部に建設される商業施設と駅などを結ぶシャトルバスについて、どのような運行ルート・運行方法であれば、利便性が良く合理的であるかを検証するべく、バス事業者ヒアリング・データ分析を実施しています。
 
 
*一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です)
【群馬県沼田市】
今月、市長をはじめとした行政及び商工会議所のメンバーとご一緒し、中国成都市及び江油市を訪問しました。
成都市では今後の物産展やインバウンド強化を見据え、現地の日系企業や現地旅行会社等と協議を行いました。また、江油市では先方からの招待を受け、世界各国の自治体との交流や李白に関する文化イベントへ出席、友好を深めてまいりました。
 
 
【新潟県妙高市】
2020年度以降の総合計画の策定に向け、今年3度目の訪問となる今回、市長へのこれまでの調査結果のご報告と次年度以降に向けたプロジェクトの提案を行いました。また、3日間の視察の中で、前回に引き続き市のキーパーソンへのインタビューや市内各所の実地調査を行いました。今後もプロジェクトの具体化に向けて支援を進めていく予定です。
 
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<5> 青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ
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<9月の実績>
・10/12 ビジネス・ブレークスルー・チャンネル「社会変革型リーダーの構想力」を収録(朝比奈)  
 ゲスト:青森県知事 三村 申吾氏(11/28(水)21:00~)
 過去回ご視聴希望の方はこちら
 
・10/13 霞晴会(国家公務員内定者・志望者の会)にて講演(朝比奈)
 題名:官僚OBから官僚志望者に送るリーダーシップ論
 
・10/15 Harvard Kennedy School アドミッションブログにて卒業生として記事掲載(朝比奈)
 
・10/19 全国地方議員勉強会にて講演(朝比奈)
 題名:地方創生とリーダーシップ(始動力)~地方議員への期待~
 
・10/20 BSジャパン「一柳良雄が問う 日本の未来」に出演
 テーマ:“人生二毛作”で広がる可能性(前編)
 
・10/20 ハーバード松下村塾東京会合において挨拶(朝比奈)
 ハーバード松下村塾(通称:エズラ・ボーゲル塾)の東京会合において、
 エズラ・ボーゲル(ハーバード大名誉教授)を迎え懇親会が開かれ、
 立ち上げメンバーである朝比奈が締めの挨拶を行いました。
 
・10/22 松下政経塾素志発表会(朝比奈)
 政経塾新規入塾生の素志発表会にてコメンテーターを務めました
 
・10/26 フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて記事掲載(朝比奈)
 
<11月の予定>
・フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて記事掲載
・The Japan Timesにて論考掲載
・BSジャパン「一柳良雄が問う 日本の未来」に出演(後編:11/3,10(再放送))
・11/11 日本青年会議所 群馬ブロック協議会主催の憲法に関するシンポジウムの基調講演・モデレーター
 (13:00から前橋市群馬会館にて開催いたします。ご参加希望の方はこちら
・11/26 中曽根康隆国政報告会にてJINS田中社長との対談
 (18:30からヤマダグリーンドーム前橋にて開催)
2018年9月29日
vol.94 本格的な地方分権の必要性 ~奇跡の「海士町」を訪問して想う~
大方の予想通りではあるが、自民党総裁選は安倍晋三氏の圧勝で終わった。
 
盛り上がらなかったことを嘆く人が散見されるが、そもそも政治とは空気のようなものだ。危機の時ほど多くの気持ちが高まる。関心の低さは、社会的には褒められた状況ではないにせよ、それだけ、チーム安倍が「うまく」政権運営をしている証左とも言える。
 
また、石破氏が「善戦」したとの報道が目立つが、確かにそうした面はあるものの、虚心坦懐に結果を見れば明らかに安倍氏の「圧勝」である。票差はダブルスコアだ。
 
不安定な国際情勢下、各国首脳間の「顔」である安倍総理というアセットを使わない手はないし(長期政権のメリット)、これまでのチーム安倍の安定感(今回の日米の通商問題への対応など、危機への即応がうまい)に鑑みて、結果としては、これで良かったと思う。
 
ただ、多くの識者が既に指摘しているように、常識的には「次」(四選)がない中、下手をすると、すぐにレーム・ダック(死に体)化する恐れがある。この点、近年では珍しく長期政権だった小泉政権が参考になる。残りの任期が1年を切る最後に党内を二分する「郵政民営化」というドラマを用意し、国民の耳目の引きつけをうまくやった。
 
安倍内閣は、2012年暮れに発足してすぐ、アベノミクスやTPP交渉入りなど、国民的・党内的に意見を二分する政策を打ち出し、やり切ることで求心力を高めた。ドラマを作った。しかし、その後は、14年の地方創生、15年の一億総活躍、16年の働き方改革、17年の全世代型社会保障、と反対者の少ない政策を、うまいネーミングと共に毎年打ち出して「飽き」を回避してきたに過ぎない。国民の関心という意味では賞味期限の短い、ドラマ足りえない施策たちだ。
 
これからの3年は、さすがに「今までの手」が使えない中、恐らく安倍氏の脳裏には、「憲法改正」「日朝交渉(拉致問題解決)」「日露交渉(北方領土問題解決)」などが、「大きなドラマ」の候補として浮かんでいるであろう。ただ、憲法改正は、仮に9条を変えたところで、世の中の実態はさほど影響を受けず(自衛隊は変わらず存在する)、後二者については相手のある話であり、簡単に「ドラマ化」することは望めない。
 
そんな中、「ドラマ候補」として本来期待したいのは、「霞が関解体的な地方分権」だ。今回の総裁選では、安倍氏は、地方創生にはほとんど触れることがなかった。対照的に、石破氏は、地方票の取り込みに活路を見出すしかなかったことや、自身が担当大臣を務めていたこともあって、訴えの多くを地方創生に割いていた。この点、石破氏の「関心」には共感を覚える。ただ、政策の中身は、とてもドラマ化する内容ではなかった。
 
地域の衰退がどんどん深刻化する中、各地、特に基礎自治体レベルの単位で重要になってくるのが、「何で食っていくのか」という、地域の特色(アイデンティティ)を意識した付加価値創造策だ。即ち、地域ごとの本格的な成長戦略が不可欠である。現状、各地域に雇用はあり、有効求人倍率はどこでも軒並み高い水準になっている。若者が流出し、まちの中心的商店街さびれるという、全国共通の課題の原因は、「魅力ある仕事」がないことである。従って、地域の特色を活かした生き残り策が重要だ。
 
各地の成長戦略は各地で考えるしかない。内閣府や経産省が取りまとめる成長戦略は、マクロレベル・国レベルのものであって、○○市や××町のためのものではない。そして、当然ながら、基礎自治体が主体的に成長戦略を考えるためには、本格的に権限が委譲されることが望ましい。例えば、税財源を国に寄せて頼らせながら、「各地域は自発的に自立策を考えよ」というのは、大いなる矛盾だ。
 
国の強大な権限は、教育、農業、国土交通関連その他多岐にわたっており、いずれの分野でも、霞が関の各省は権限を手放したがらない。従って、「霞が関解体的」とでもいうべき地方への権限移譲はその抵抗と闘う形がドラマになる。センターピンは国税と地方税の比率の見直しであろう。税財源を各地に移すことは財務省を敵に回す話であり、大変な作業だ。安倍政権は、その大きな「政治的資産」を用いて、それくらいの課題に取り組むべきだ。
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現在のいわば「手縛り」の状態でも、各地で頑張っている基礎自治体はある。先々週、人口がわずか約2500人の海士町(島根県の隠岐諸島の中之島)に行ってきた。東京から米子まで飛行機にのり、そこから松江市の港まで車で1時間弱ほど移動し、さらにそこからフェリーで3時間ほど行ったところにある。
 
3日間滞在して、町長や副町長をはじめ、20名近くの島民の話を聞いたが、奇跡の島であった。とかく福祉や公共工事を重視しがちな各自治体とは異なり、「何で食っていくか」を真っ先に打ち出していること、すなわち、成長戦略重視が明確なのが、まず奇跡的だ。町の予算が約60億円の中、海鮮の鮮度を保ちながら本土に送る装置のために、かつて5億円(町の支出は半分の2.5億円)をかけ、例えば平成30年度予算でも、観光政策の目玉のホテル/ジオパークのために7億円近くの支出を見込んでいる。一般会計全体の10%以上だ。ちなみに、私が経済活性アドバイザーをしている川崎市では、市の予算が約7400億円(一般会計)であるところ、経済労働費は全部足しても4%足らずの約280億円しかない。
 
こうした成長戦略を明確に打ち出す自治体の体制にも惹かれ、芋づる式に良い人材が海士町には集まっている。人口の約20%の500名あまりがいわゆるIターン組(実家があるわけではない住民)である。しかも会う人会う人が、「元博報堂です。」「元ソニーです。」「元リクルートです。」「元トヨタです。」といった形で、いわゆる一流大学・一流企業出身の都会人が多い。こうした魅力的な人材たちが、いわば平成的な「新しい団結モデル」、すなわち、誰かが典型的「リーダー(指導者)」として全体を引っ張るのではなく、自ら「始動」するリーダーたちが主体的に必要なことを考えて見つけて動いて、全体として良いハーモニーと結果を出すモデルを構築している。まさに奇跡の島だ。
 
自立を標榜する世の子供たちが、当初はある程度、親の仕送りに頼らざるを得ないのと同様、海士町をはじめ、地域の自治体が全て、すぐに経済的に自立できるわけではない。ただ、少しでも権限を、税源を霞が関から地域に移譲することで、より主体的に各地の成長戦略を産み出すべく、良い人材が集まってくることは明らかだ。
 
世界では、例えば人口約33万人のアイスランドが国として立派に存在しているわけであるが、私の故郷の埼玉県に則して言えば、越谷市や所沢市が国として独立できることを証明しているようなものである。
 
中央集権体制を確立して世界の一流国入りを果たすきっかけとなった明治維新から丁度150年周年の今年、今度は逆に、本格的地方分権体制を大胆に確立して、歴史に名を残してはどうでしょうか、安倍総理。あまり関心ないですかね。
 
筆頭代表・CEO
朝比奈 一郎
 
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<1> 青山社中リーダーシップ・公共政策学校(10月開講)申込み受付中!(一次締切:10/3)
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9月に無料体験授業兼説明会も開催しておりましたが、
10月〜3月に渡って青山社中リーダーシップ・公共政策学校の申込みを受け付けております。
全編受講可能な一次締切(10/3)が迫っておりますので、ご興味のある方はお早めにお申し込みください。
本日14時より弊社にて無料体験授業兼説明会も行っておりますので、お時間ある方はぜひお越しください。
 
「日本版ハーバード大学ケネディスクール」を目指し、多分野に通ずるリーダシップと、世の中の動きを掴む大局観を、具体的なテーマと仲間で養う集中講義です。
 
ビジネスパーソンとして社会の潮流を一段高い視点から捉え、より大きな成果を上げたい方、政治・行政に携わる中で政策立案スキルや仕事力を高めたい方、漠然と公への思いを持ちながらも、どのように転身を図るべきか考えあぐねている方、は是非門を叩いてみてください。
 
様々な業界から集った少数精鋭の仲間たちとの刺激的な交流の場がありますし、気鋭のオピニオンリーダーとして政策現場に多大な影響力を持つ招聘講師陣と共に全力でサポート致します。本年度は受講者がより能動的に参加できる、インタラクティブな講座を心掛けております。録画による遠隔オンライン受講もできますので、遠方の受講者や欠席者へも十分フォロー致します。
 
【講義日程(※本年度は全講義「木曜19:30~21:30」開催となります。)】
・リーダーシップ編/担当:朝比奈一郎 (10/4、11、18)
・政治・行政編/担当:竹中治堅 (11/1、8、15)
・経済・財政編/担当:小黒一正 (12/6、13、20)
・政策実務編➀/担当:森原誠 (1/17、24、31)
・政策実務編➁/担当:久保田崇 (2/7、14、21)
・医療・社会保障編/担当:宮田俊男 (2/28、3/7、14)
 
※開催概要はこちら
 
※9/29無料体験授業申込みはこちら
 
※受講申込みはこちら
 
※パンフレットはこちらよりダウンロード可能です。
 
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<2> 福澤諭吉記念文明塾10周年イベントへの登壇
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慶應義塾という私塾の原点に還り、未来貢献を志す先導者を育てるべく、学部生、大学院生および社会人を対象に、「対話と議論」の場を提供する福澤諭吉記念文明塾の10周年記念イベントが行われ、第一部「日本のリーダーシップ教育の未来」というシンポジウムに朝比奈が登壇しました。
今後、求められるリーダーシップ教育の在り方について、具体的な手法から今後の時代展望を踏まえた議論まで幅広く行われました。
 
 
<登壇者(敬称略)>
スピーカー:
 野田 智義(至善館)
 朝比奈 一郎(青山社中筆頭代表CEO)
モデレーター:
 田村 次朗(慶應義塾大学教授 福澤諭吉記念文明塾運営委員)
 
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<3> ぬまた起業塾生群馬企業訪問
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朝比奈が塾頭を務めるぬまた起業塾にて、塾生と共に群馬県前橋市や高崎市の起業を訪問してきました。
その中の一つ、職人醤油では意外と味が異なる醤油のセレクトショップを展開し、こだわりのある店舗経営を行い、
銀座にも出展しております。
 
ぬまた起業塾では、今後東京での企業訪問も予定しており、他社の事例を参考にしつつ、地域で展開できる起業プランを練っていきます。
 
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<4> 青山社中リーダー塾通信
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*青山社中リーダー塾通信
8期が開講してからはや4ヶ月が経ちましたが、9月は文明論に関する講義がありつつ、8期生での第一回合宿も開催されました。合宿中にもそれぞれの人生の戦略に対して相互に質問しあうなど講義のみならず、塾生同士でも闊達な議論が展開されています。10月にも軽井沢にて第2回の合宿が予定されております。
 
*NPO法人「地域から国を変える会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です)
【北海道北斗市・道南いさりび鉄道株式会社】   
北海道地震の影響が心配された当該地域でしたが、不幸中の幸いで、大きな損害はなく、新規事業創出プロジェクトは引き続き動いています。このプロジェクトを通じ、来年度に実施する事業の選択の最終段階に入りました。具体的な収支想定を作成し、新たな産業創出を狙っています。
 
【栃木県佐野市】
栃木県佐野市の産業振興計画策定に向けて、ビッグデータを活用し、佐野市の産業分析を行い、計画策定委員会委員・佐野市職員向けにレクチャーを行いました。佐野市は地域経済循環率が高く、佐野市一帯の経済圏は自立していることがデータ上明らかとなりました。現状にあぐらをかかないよう、今後の産業構造転換を見据えた対応策の検討に入りました。
 
*一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です)
【群馬県沼田市】
先月、沼田市の事業者向けに実施した海外販路開拓に関する講演会では、約100名の参加者が集まりました。アンケートでは工芸品や果物の生産者など、進出を検討している成都市場への展開に関心を示している事業者も出てきています。10月下旬には、行政、商工会議所、商工会等のメンバーを中心に成都市、姉妹都市の提案を頂いている江油市を訪問し、中国内陸市場への展開を見据えた今後の事業に関する協議を行う予定です。
 
【長野県軽井沢町】
今年度、第3回目の「軽井沢22世紀風土フォーラム」基本会議が開催されました。これまでに委員から集めた意見を、弊社や行政を中心に取りまとめ、新たに「交通」「コミュニティ共創」をテーマとしたプロジェクトチームが発足し、今後活動していくことが決まりました。また、本活動の推進に向けて、新軽井沢、中軽井沢エリアの中心メンバーへのヒアリング活動も合わせて行いました。
 
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<5> 青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ
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<9月の実績>
 題名:金融危機が変えた生き方=異業種・分野へ転身-リーマン・ショック10年
 
・9/21 The Japan Timesにて論考掲載 (朝比奈)
 題名:Clear strategy needed for inviting foreign labor
 
・9/21 読売新聞にて自民党総裁選に対するコメント掲載(朝比奈)
 
 題名:日本のリーダーシップ教育の未来
 
・9/27 ビジネス・ブレークスルー・チャンネル「社会変革型リーダーの構想力」を収録(朝比奈)  
 ゲスト:NPO法人CANVAS理事長 石戸 奈々子 氏
 
・9/28 フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて記事掲載(朝比奈)
 題名:霞が関解体的な地方分権に期待 安倍政権「最後のドラマ」は
 
<10月の予定>
・フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて記事掲載
・The Japan Timesにて論考掲載
・BSジャパン「一柳良雄が問う 日本の未来」に出演(前編:10/20,27 後編:11/3,10)
・全国地方議員勉強会にて講演(10/13)
 題名:地方創生とリーダーシップ~地方議員への期待~
2018年8月31日
vol.93 2人のK君(地方創生/外国人移民についての雑感)

自民党総裁選が近づいている。
 
8月17日付のJapan Times (https://goo.gl/f9zMQQ)や、27日付のフジサンケイビジネスアイ(https://goo.gl/81XUpC)にて詳述したので、ここでは略記に止めるが、個人的には石破氏の勝機はほぼないと思っている。
 
安倍氏が国会議員票(405票)の7~8割を固める中、石破氏が地方票(405票)の大半を固めて決選投票に持ち込むこと、そして、決戦投票で逆転することは、ほぼ不可能だからだ。
 
誰が担っても地域の活性化は容易ではないが、2014年からの地方創生担当大臣時代の石破氏が、任期中に目立った成果を残せなかったことが、この要因として大きいと思う。もはや地方票で地滑り的勝利を収めることはほぼ無理であろう。(※上記エッセイ中に詳述したが、石破氏は何もやらなかったわけではない。むしろかなり色々な施策を実現した。それでも難しかった。)
 
結局、地方創生は、常識から少し外れた考えと行動力を持つリーダー(始動者)がいないと始まらない。クリエイティブ・クラス、という言葉もあるが、当該地域にそうした人材が見当たらなければ、外から来てもらうしかない。ただ、現実には、異能の「異邦人」を地域が真剣に受け入れることは容易ではない。
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小学生の時分、私の物の見方に大きく影響を与えた「転校生」が2人いる。偶然にも名字が2人ともアルファベット表記だとKで始まるので2人のK君と呼ぶことにする。
 
一人目のK君は、確か2年生の時に転校してきた。当時、クラスではドッジボールが流行っており、圧倒的な運動神経を誇るY君の力が群を抜いていた。端的に言って、彼の球をクラスの誰もがまともに取ることは出来なかった。そんなY君の渾身のタマを、転校生のK君は初日からいとも簡単に取って見せ、「え、Yのタマを取ったってことは、俺が一番強いってこと?」とうそぶいて見せた。K君の剛速球を今度はY君が意地で取り返した。あたかも、彼の球を取れなかったら、我々クラス全員がK君の下僕とならざるを得ないような悲壮感と共に。
 
二人目のK君は、確か3年生の時に転校してきた。当時、クラスでは、雨天時の長い休み時間に将棋を指すことが流行っていた。通例は、初手に飛車道か角道を開けるところから勝負がスタートするが、このK君は、左の香車の前の歩を突出し、元々歩のあった場所に角を寄せて、そこから相手陣の王の前に角を成りこませるという、今考えると他愛もない手だが、当時の我々からすると驚天動地の新戦法を使ってクラス中の男子をアッと言わせた。
 
この二人のK君の衝撃から得た私の教訓は、「異能のよそ者」はコミュニティの成長にとってとても大事だ、ということだ。ドッジボールの例で言えば、Y君の球は取れないと諦めきっていた我々のクラスに「そんなことはない」という現実をもたらし、また、K君の下僕になってなるものか、とY君を中心に、クラスの2番手・3番手グループだった私も含め、皆、意地になって技術を向上させた。将棋のK君で言えば、その新戦法を皆が真似し、やがてその弱点も分かるに至って、我々のクラスの棋力は飛躍的に向上した。
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建設業などを中心に国家的な人手不足が大問題となる中、ついに日本政府も外国人の受け入れに舵を切り始めている。欧州諸国等で頻発するホームグロウンテロ(移民2世・3世といった、国籍的には当該国の市民でありながら、社会に溶け込めずにテロリスト化した若者等が引き起こすテロ)などを見るに、大掛かりな移民の受け入れは個人的にも止めた方が良いとは思う。
 
しかし、少数の優秀な外国人を積極的に受け入れる話は、それとは少し違う。そこにまで窓を閉ざしたらコミュニティの成長はなく、やがては滅びる。様々なサラリーマン等と話をするに、どこか日本人のホンネとして、「今のままが良い」「このまま何とかなるのではないか」と思っている気がしていてならない。そして、それは地域にも、そのままあてはまる。どこかホンネでは、「異能の異邦人」(よそ者)が来ることを本能的に回避しようとしているところが多い気がする。
 
上記の2人のK君は、転校当初は「異能の異邦人」であったが、卒業時分には、皆と仲良くなり、クラス委員や卒業式に答辞を読むくらいまで「内輪化」した。むしろ中核人材となった。「永遠の異邦人」はいないことに我々はもっと目を向けるべきだと思う。
 
筆頭代表CEO
朝比奈 一郎

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<1> 青山社中リーダーシップ・公共政策学校(10月開講)
    無料体験授業兼説明会(9/8,13,20)申し込み受付中!
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10月〜3月に渡って青山社中リーダーシップ・公共政策学校を開講致します。

「日本版ケネディスクール」を目指し、多分野に通ずるリーダシップと、世の中の動きを掴む大局観を、具体的なテーマと仲間で養う集中講義です。

ビジネスパーソンとして社会の潮流を一段高い視点から捉え、より大きな成果を上げたい方、政治・行政に携わる中で政策立案スキルや仕事力を高めたい方、漠然と公への思いを持ちながらも、どのように転身を図るべきか考えあぐねている方、は是非門を叩いてみてください。

様々な業界から集った少数精鋭の仲間たちとの刺激的な交流の場がありますし、気鋭のオピニオンリーダーとして政策現場に多大な影響力を持つ招聘講師陣と共に全力でサポート致します。本年度は受講者がより能動的に参加できる、インタラクティブな講座を心掛けております。録画による遠隔オンライン受講もできますので、遠方の受講者や欠席者へも十分フォロー致します。

【講義日程(本年度は下記日程「木曜19:30~21:30」の開催です。)】
・リーダーシップ編/担当:朝比奈一郎 (10/4、11、18)
・政治・行政編/担当:竹中治堅 (11/1、8、15)
・経済・財政編/担当:小黒一正 (12/6、13、20)
・政策実務編➀/担当:森原誠 (1/17、24、31)
・政策実務編➁/担当:久保田崇 (2/7、14、21)
・医療・社会保障編/担当:宮田俊男 (2/28、3/7、14)
  ※上記の各編を選び、個別に受講頂くことも可能

9月に、弊社セミナールーム(東京都港区南青山2-19-3サザンキャッスルビル2F)にて、無料体験授業兼説明会を行いますので、どうぞお気軽にお越しください(席が埋まり次第、締め切らせていただきます)。

【説明会日程】
第一回:9月8日(土)17:00 – 18:30 (担当:久保田/政策実務編➁)
 ※説明会後に懇親会あり。希望者は実費にてご参加いただけます。
 申込ページ:https://aslg2018.peatix.com/

第二回:9月13日(木)19:30 ~ 21:00 (担当:朝比奈/リーダシップ編)
 申込ページ:https://aslg20182.peatix.com/

第三回:9月20日(木)19:30 ~ 21:00 (担当:森原/政策実務編➀)
 申込ページ:https://aslg20183.peatix.com/

※ホームページも順次、本年度バージョンにアップデートして参ります。

青山社中リーダーシップ・公共政策学校 開催概要

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<2> 青山社中フォーラムVol.43 元まち・ひと・しごと
創生本部地方創生総括官 山崎史郎 氏による講演会を開催
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厚生労働省へご入省後、介護保険法の成立から改正に携り、その後は内閣総理大臣秘書官や地方創生総括官を歴任されるなど、これまで日本社会の司令塔としてのご活躍をされてきた山崎氏をお招き、地域における人口減少問題や社会保障制度などについて語って頂きました。

人口減少問題を家族(核家族⇒単身化)、雇用(非正規雇用の増加)も踏まえて立体的に捉えていく視点、また最近話題の2025年問題の先の2040年を見据えて社会保障システムを考える必要性など、日本社会のあり方を多面的に捉えて制度を変えていく重要性を感じる、熱いご講演でした。 

参加者からは「日本社会の動向をマクロな視点で再認識できた」「働き方・子育てなど首都圏の課題について考えるきっかけになった」など、好評を頂きました。

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<3> 地方創生に関するメディア掲載
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8月は定期的に論考掲載をしているThe Japan Times、フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて自民党総裁選を切り口に、地方創生に関して論じておりますのでぜひご覧ください。

・8/17 The Japan Timesにて論考掲載 (朝比奈)
 題名:What’s needed for regional revitalization
 http://aoyamashachu.com/news/2018/6102.html

・8/27 フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて記事掲載(朝比奈) 
 題名:自民党総裁選と地方創生 現実受け止めじっくり取り組む機会に
 http://aoyamashachu.com/news/2018/6106.html

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<4> 青山社中リーダー塾通信
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*NPO法人「地域から国を変える会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です)
【北海道北斗市・道南いさりび鉄道株式会社】   
北海道・道南いさりび鉄道における新規事業創出プロジェクト、第2回会議が8月上旬に開催されました。あわせて、経済関係の全部署の皆さんから詳細ヒアリングを実施しました。観光、水産業、農業、食料品加工業などいくつかの業種に絞り、事業計画作成に取り組んでいます。

【新潟県三条市】 
幣会事務局長大山がディレクターを務めております新潟県三条市「しただ塾」の観光アウトドアコース塾生募集が開始されます。早いものでこの取り組みも6期目となります。座学や経営者講話、地域でのフィールドワークや企業実習など、さまざまなカリキュラムを通じて“地域で暮らし、働くこと”を体感する、4ヶ月の滞在型職業訓練プログラムです。なお、9/8(土)・15(土)に東京でも説明会を行いますので、ご関心のある方はぜひご参加ください。 

*一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です)
【新潟県 妙高市】
妙高市を3日間視察し、2020年度以降の総合計画の策定に向けて、中心市街地活性化、観光産業の高付加価値化・新型まちづくり会社の設立等について7つの重点プロジェクトを市長に提案しました。妙高市や市内の関係者と協議を進めつつ、注力分野を決定し、今後はプロジェクトの推進を支援していく予定です。

【群馬県沼田市】
沼田市海外販路開拓支援事業推進協議会の主催による、市内の事業者向けの講演会に朝比奈が登壇しました。沼田市の地域資源・アイデンティティの活用、狙うべき海外市場 (中国・成都、ベトナム・ホーチミン)、第一歩を踏み出すためのリーダーシップ(始動力)などをテーマに話しました。関心のある事業者を集め、沼田ブランド(商品・観光体験)の展開を図るため、今後は展示販売会と商談会など事業の計画を進めていきます。

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<5> 青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ
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<8月の実績>
・8/1 公益社団法人 日本教育会が発行する月刊『日本教育』8月
 号の巻頭に朝比奈のインタビューが掲載
 題名:思い切ってチャレンジする「始動者」の育成を

・8/1 妙高市まちづくり講演会にて講演(朝比奈)
 題名:地方創生とリーダーシップ(始動力)
    ~地域の“人財”をどう創るか。妙高市への期待〜

・8/17 The Japan Timesにて論考掲載 (朝比奈)
 題名:What’s needed for regional revitalization

・8/23 OMOTENASHI Selection 2018受賞発表イベントにて祝辞(朝比奈)

・8/24  ビジネス・ブレークスルー・チャンネル「社会変革型リーダーの構想力」を収録(朝比奈)  
 ゲスト:NPO法人育て上げネット 工藤 啓 氏

・8/27 フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて記事掲載(朝比奈) 
 題名:自民党総裁選と地方創生 現実受け止めじっくり取り組む機会に

・8/29 沼田市海外販路開拓推進協議会による主催で市内事業者向けに講演(朝比奈)
 題名:海外販路へのチャレンジ! ~沼田の未来のための海外戦略〜

・8/31彩の国さいたま人づくり広域連合の主催で埼玉県職員へ研修(朝比奈) 
 題名:リーダーに求められる「始動力」

・8/31 朝日新聞のコラムにてインタビュー記事掲載(朝比奈)
 テーマ:カジュアルフライデー、どこへ行った? 「金曜がよくなかった」理由

<9月の予定>
・フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて記事掲載
・The Japan Timesにて論考掲載 
・BSジャパン「一柳良雄が問う 日本の未来」に出演

2018年7月31日
vol.92 外注国家日本の行く末 ~人手不足・GDP成長至上主義が家族・幸せを壊す?~    

深刻な人口減少・人手不足を前に、外国人労働者に関する議論が世間を賑わせている。
 
政府は、これまで事実上の外国人受け入れのゲートウェーとなっていた、いわゆる「技能実習制度」の拡充のみならず、造船・介護・建設・宿泊・農業を対象に新たな在留資格を創設する予定だ。6月に出された骨太方針などでその方針を明記している。就労資格は5年という年限を設ける見込みであり、一定の専門性・技能を求めることから「移民ではない」と各所で強調はしているが、虚心坦懐に見て、単純労働者受け入れの方向に舵を切り始めていることは間違いない。
 
総務省の就業構造基本調査などによれば、我が国の介護離職者(親などの介護のために仕事を離れる人)は、既に約10万人に上るとのことだが、特に介護人材の不足は深刻で、2035年に約80万人不足するとの試算もある。また、待機児童のニュースが世間を騒がせ続けているが、保育士の不足も深刻で、私の周りでも「保育園落ちた日本死ね」とまで下品なことは言わないまでも、職場復帰をするにあたり、困っている声をよく聞く。
 
欧州等でのいわゆるホーム・グロウン・テロ(移民2世など当該国育ちのテロリストが引き起こすテロ行為)の悲惨なニュースを聞くにつけ、「移民の同化」は理想論だけで片付く生易しいものではないと思う。移民1世は自ら覚悟を持って移住するものの、そこで生まれた2世3世たちは、自分で選んで生まれたわけではない土地で、周囲との肌の違い、生活習慣の違いから差別を受け、疎外され、祖国・社会への憎しみを倍加させていく。
 
頻発するテロを見ながら、そんなことを考えると、本格的な移民の受け入れというのは、よくよく慎重に考えた方が良いと言うのが原則としての私見にはなる。しかし、一方で、介護人材や保育人材などの人材不足の深刻化を考えると、そして、詳述はしないが、農業や建設などの分野における人手不足の悲鳴を各地で聞くにつけ、現在の政府の取っているような「ギリギリの受け入れ方向」は仕方がないのかな、とも思う。
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さて、以上は、移民問題を前に、私を含む多くの日本人が、おそらくは一般的に持つ問題意識や理解であるが、今回書きたいのは、実はそういうことではない。移民問題の向こう側にある人手不足、更にその向こうにある経済至上主義が、果たして我々の社会の持続性や幸福につながっているのか、というそれなりに深遠なテーマだ。
 
結論を先に書けば、何か決定的な解決策があるわけではなく、この論考でも、恐らく最後まで悩みを吐露するだけなのだが、可能であれば是非お付き合いいただければと思う。
 
改めて書くまでもないが、一昔前は、親の介護や子供の世話は、家事労働の典型であった。かつては、老後(平均余命)が今よりは一般的に短く、また、子どもに関しても、ここまで習い事や塾に行くのが当たり前ではなかったため、現在の負担とは大きく異なるが、少なくとも、介護や保育・教育の「外注」が稀であったことは確かだ。
 
大学時代、マクロ経済学の講義を受けていた時、教官はよく「家事労働はGDPに含まれません。」と強調していた。考えてみれば、掃除や弁当作りから介護から教育に至るまで、家族が「無償」で愛情をかけてやってきた行為だが、それらが「外注」される(企業がサービスとして行い対価を払う)ことでGDPに含まれ、経済成長を果たしてきたことになる。
 
政府も社会も、耳あたりの良い言葉を使って、やれ働き方改革だ、女性の社会進出だ、医療・介護の効率化だ、イノベーションだ、と色々な御託を並べ、私も大きな流れの中で、「まあ仕方ないよな」とは思うが、乱暴に書けば、「人と人のつながりを生む無償の労働行為」を「カネが取り結ぶ有償のサービス」とする方向に、この世界は大きく大きく向かっている。そうすることが合理的だから。即ち、GDPを増やし、家族も一見助かるから。しかし、世の常と同じように、得るものが大きいと失うものも大きい。何か見えないものが大きく崩れつつある不安を抱えているのは、恐らく私だけではないのではないか。
 
さて、そんな中、せめて、有償のサービスによって浮いた時間を何に使うかを我々は考えねばなるまい。それを、より経済的利益の増す「お仕事」だけに使うのではもったいない。是枝監督の『万引き家族』がカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞して話題になっているが、家族をテーマにすることの多い同監督は『そして父になる』という映画の中で、こんなセリフを印象的に使っている。
 
福山雅治演じるエリート・サラリーマンが「子供との付き合いは時間の長さではないでしょう」(適時適切に必要なアドバイス等ができるかどうか、という含意か)と述べるのに対して、地域の電気屋のオヤジをしているリリー・フランキー演じる父親が「そりゃ時間でしょ」とやんわりと、しかし毅然と反論するシーンだ。
 
親と子どもと妻や夫と心から触れ合うとはどういうことか。日々の仕事にあくせくと追われながら、人手不足の時代だからこそ、経済成長至上主義の時代だからこそ、考えてみたい。
 
筆頭代表CEO
朝比奈 一郎

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<1>青山社中フォーラムVol.43 元内閣官房まち・ひと・
しごと創生本部地方創生総括官 山崎史郎 氏による講演会
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山崎史郎氏が青山社中フォーラムに登壇します。

山崎氏は、1978年に旧厚生省へご入省後、来るべき高齢化社会に備えて介護保険法の検討から改正まで携り、介護保険制度を成立させた立役者です。その後は内閣総理大臣秘書官や地方創生総括官を歴任されるなど、日本社会の喫緊の課題に立ち向かう司令塔としてのご活躍をされてきました。

2015年に、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部地方創生総括官就任以降は、人口減少問題を抱える地域社会の未来を見据えた戦略立案や実行に、地方自治体等と協力しながらご尽力され、抜本的に地域の活性化・生き残りをどうするべきか、という大きな課題に取り組まれました。

ご退官後に『人口減少と社会保障』という著作を上梓され、話題になっていますが、続いて、地方創生についての編著も出されるご予定です(対談者の一人として朝比奈も参画させて頂く予定です)。

今回の青山社中フォーラムでは、山崎氏のこれまでの人生の歩みやご経験から、人口減少問題や社会保障制度等までをテーマにお話し頂きます。

本講演が皆様の今後のアクションを促す一助となれば幸いです。奮って参加ください。

【日時】2018年8月8日(水)19:30-21:00
【会場】一般財団法人高度技術社会推進協会(TEPIA)B1F会議室A
 住所:〒107-0061 東京都港区北青山2-8-44 
    東京メトロ銀座線外苑前駅3番出口から徒歩4分
 URL:https://www.tepia.jp/access

【申し込みページ】http://ptix.at/dhUzgY

【参加費】講演会2,500円(青山社中後援隊メンバーは1,500円、割引コード別途送付)
※8/7(火)以降のキャンセルは返金不可となります。コンビニ・ATMでチケットを購入してキャンセルした場合、またクレジットカードで購入して支払日から50日以上経過した場合は500円の返金手数料が発生します。

【内容(予定)】
19時00分 受付開始 
19時30分 開会

19時35分 山崎氏による講演


20時05分 質疑応答
20時30分 閉会

【講演者プロフィール】
1954年 山口県生まれ
1978年 東京大学法学部卒業
1978年 厚生省(現厚生労働省)入省
1992年北海道庁(高齢者医療担当課長) 
1994年厚生省高齢者介護対策本部事務局次長
1998年厚生省老人保健福祉局老人福祉計画課長
2003年 厚生労働省老健局総務課長
2006年 内閣府大臣官房審議官
2008年内閣府政策統括官(経済財政運営担当) 
2010年 内閣総理大臣秘書官(菅内閣) 
2011年 厚生労働省社会・援護局長 
2012年 内閣府政策統括官(共生社会政策担当) 
2013年 消費者庁次長 
2015年内閣官房まち・ひと・しごと創生本部地方創生総括官 (2016年退官) 
2018年 駐リトアニア国大使に就任

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<2> 青山社中リーダーシップ・公共政策学校説明会を開催 〜ビジネスパーソンを含む多くの方々に、パブリックマインドを持ったリーダーとして更に活躍していただく為に〜
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10月に青山社中リーダーシップ・公共政策学校を開講致します(3月まで)。

「日本版ケネディスクール」を志し、多分野に通ずるリーダシップと、世の中の動きを掴む大局観を、具体的なテーマと仲間で養う集中講義です。

ビジネスパーソンとして社会の潮流を一段高い視点から捉え、より大きな成果を上げたい方、政治・行政に携わる中で政策立案スキルや仕事力を高めたい方、漠然と公への思いを持ちながらも、どのように転身を図るべきか考えあぐねている方、は是非門を叩いてみてください。

様々な業界から集った少数精鋭の仲間たちとの刺激的な交流の場がありますし、気鋭のオピニオンリーダーとして政策現場に多大な影響力を持つ招聘講師陣と共に全力でサポート致します。本年度は受講者がより能動的に参加できる、インタラクティブな講座を心掛けております。

録画による遠隔オンライン受講もできますので、遠方の受講者や欠席者へも十分フォロー致します。

※本年度は「木曜19:30~21:30」開催となります。
・リーダーシップ編(10/4、11、18)
・政治・行政編(11/1、8、15)
・経済・財政編(12/6、13、20)
・政策実務編(1)(1/17、24、31)
・政策実務編(2)(2/7、14、21)
・医療・社会保障編(2/28、3/7、14)

9月に無料体験授業兼説明会を行いますので、どうぞお気軽にお越しください(席が埋まり次第締め切らせていただきます)。
申込ページ: https://aslg2018.peatix.com/

9月8日(土)17:00 – 18:30 (担当:久保田/政策実務編(2))
※説明会後に懇親会あり。希望者は実費にてご参加いただけます。
9月13日(木)19:30 ~ 21:00 (担当:朝比奈/リーダシップ編)
9月20日(木)19:30 ~ 21:00 (担当:森原/政策実務編(1))

場所:弊社セミナールーム(東京都港区南青山2-19-3サザンキャッスルビル2F)

※ホームページも順次、本年度バージョンにアップデートして参ります。
http://aoyamashachu.com/project/education/leader_extension/leader_ext-memorandum_of_intent
※パンフレットはこちらよりダウンロード可能です。
http://aoyamashachu.com/project/education/leader_extension/leader_ext-pamphlet

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<3> 朝比奈が軽井沢町の未来共創アドバイザーに就任
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軽井沢町の歴史・文化を尊重しつつ、50年〜100年後を見据えた住民参加型のまちづくりを推進することを目的に「軽井沢22世紀風土フォーラム」という会議が行われています。

7月より朝比奈が未来共創アドバイザーに就任し、「軽井沢22世紀風土フォーラム」への参加、住民ヒアリング、ワークショップの開催等を通して具体的なプロジェクトの企画や推進に向けて、支援を進めていきます。

今月は14回目の基本会議に参加し、ファシリテーターとして取り組むべきプロジェクトのテーマについて委員・役場・住民と意見を交わしました。

第14回 軽井沢22世紀風土フォーラム基本会議に参加

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<4> 「JAPAN VISIONS presented by 参議院自民党」をサポート
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参議院自民党が、「内政・外交国家ビジョンセミナー(JAPAN VISIONS)」を開催。若者を中心とした一般参加者250名のほか、オンラインで質問を受け付けるなど新たな試みを通じ、2つの国家ビジョンについてオープンな議論を交わしました。

青山社中では、国家ビジョン策定プロジェクトをご支援するとともに、今回のセミナーには資料監修として参画しております。

<内政・外交国家ビジョン>
http://aoyamashachu.com/seisaku/2018/5641.html

<参議院自民党「内政・外交国家ビジョンセミナー(JAPAN VISIONS)」>
概要:https://poteto.media/political/japanvisions/
これは、新しい国家ビジョンを、僕らがつくる会。
・第一部:若者が考える日本の未来(伊藤和真(株)PoliPoli CEOほか)
・第二部:日本の内政(片山さつき参議院議員)
・第三部:日本の外交(山本一太参議院議員)

動画:http://live.nicovideo.jp/watch/lv314544104
※タイムシフト視聴には、ニコニコ動画へのログインが必要です。

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<5> ビジネス雑誌「プレジデント」でヤフーの川邊社長
と朝比奈の対談が掲載
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ビジネス雑誌「プレジデント」の連載記事「人間邂逅」にて、6月よりヤフー㈱の代表取締役社長に就任された川邊健太郎氏と朝比奈の対談が掲載されています。

両氏の出会いやこれまでの関係等について触れられています。
https://www.president.co.jp/pre/new/

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<6> 青山社中リーダー塾通信
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*青山社中リーダー塾通信
【社中サロン(リーダー塾Alumniによる活動)】
7月19日に社中サロンを開催しました。

今回は、米国在住のリーダー塾卒塾生、河合顕子さんにお話いただきました。

20代を通して取り組んだ原点である政治マーケティングと、ワシントンD.C.へのMPA留学、またそこを拠点とする民主党系老舗の世論調査・戦略ファームの国際政治チームにおける勤務、そして現在のテーマである「茶の湯を武器にした広報文化外交の強化と、日本のプレゼンス向上」について語っていただきました。

河合さんは、2017年春より「お茶の京都」における宇治茶の国際高級ブランド化およびユネスコ無形遺産登録を目指す取り組みも支援していらっしゃいますが、当日は河合さんのサポーターでもある裏千家の先生の教え「リーダーたる者にこそ、本物のお茶の味を知ってほしい(それにより、舌がきちんと判断できるようになる=本物が守られる)」に則り、「序の茶」体験も行いました。

頂いたのは、栄西より前、日本に入ってきた種に起源を持つ茶畑産100%で、平安神宮のお茶会で使用される最高級宇治抹茶(基本的に市場に流通せず、なんと価格は30グラム6000円!)

「結構なお点前」でございました。

【リーダーの塾合同クラス】
7月21日、青山社中リーダー塾の合同クラス(1〜8期)として、特別ゲストに日米貿易摩擦時に対日交渉に当たられた日系米国人グレン・S・フクシマ氏にお越しいただきました。

当日は、トランプ政権下の日米通商関係、米国における日系人の歴史や現状などについてレクチャーいただきました。

特に日系人については、第2次世界大戦もあり、日本とのつながりが少なく、韓国系米国人等とも違う展開を見せており、塾生も日系人の歴史と現状を通して米国自体、また日米関係の違う側面を垣間見ることができたようでした。

リーダー塾生はいつでも大歓迎だ、と言ってくださり、オフレコベースで結構思い切った話も交え、質疑応答も白熱し、当初の予定時間を大幅にオーバーした熱弁を奮ってくださったフクシマ氏には、改めて感謝申し上げます。

日米関係も予断を許さない折、実に有意義な合同クラスとなりました。

*NPO法人「地域から国を変える会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です)
【北海道津別町】
北海道北東部、北見市の南に位置する津別町において、総合計画策定に向けたビッグデータ活用について、職員向け研修を行いました。経済的には北見市との結びつきが強く、屈斜路湖や阿寒湖などの観光地に囲まれた立地のため、観光地への資源補給の役割を担う事業育成を提案させていただきました。

【新潟県三条市】
都市部から社会人を呼び込み職業訓練を通じて、その地域でのナリワイをみつけていただく~しただ塾。農業6次産業化をテーマとした第3期が7月18日開講し、東京・埼玉から移住した4名の塾生が入塾しました。今回初めてのテーマ設定ですが、単純に農業後継者を育成するということではなく、農業に付加価値を見出すための思考を育てる、約4か月のプログラムになっています。

*一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です)
【長野県 軽井沢町】
第14回 軽井沢22世紀風土フォーラム基本会議に参加し、ファシリテーターとして今後取り組むべきプロジェクトのテーマについて委員・役場・住民と意見を交わしました。50-100年後を見据えて重要性の高い防災・交通・環境などのテーマに関する意見が数多く挙がり、委員の専門性や住民のニーズもふまえて方向性を策定していきます。

【群馬県沼田市】
7/7に海外販路開拓支援事業推進協議会の設立総会が行われました。地域一体となって、海外市場において、沼田ブランド(商品・観光体験)の展開を図るため、今後は展示販売会と商談会を日系小売を拠点に実施していきます。朝比奈がアドバイザーに就任し、8月には中国・ベトナム等の海外市場の概況について講演を行う予定です。

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<7> 青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ
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<7月の実績>
・7/7 ぬまた起業塾の開講式にて塾頭として講演(朝比奈)

・7/14 若手社会人・学生の新型リーダーシップ合宿にて講演(朝比奈)

・7/19 The Japan Timesにて論考掲載 (朝比奈)
 題名:A new tax to fix Japan’s dire fiscal straits

・7/23 ビジネス雑誌「プレジデント」にて対談が掲載(朝比奈)
 連載記事「人間邂逅」(ヤフー㈱の代表取締役社長 川邊健太郎氏との対談)

・7/24 フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて記事掲載(朝比奈) 
 題名:現預金への金融資産課税が妙案 絶望的な財政状況打開に活路

・7/24 生駒市役所にて職員研修(朝比奈)

<8月の予定>
・フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて記事掲載
・The Japan Timesにて論考掲載 
・日本教育新聞にてインタビュー記事掲載

2018年6月30日
vol.91 ビッグデータ・AI全盛の集権的理系時代に、 敢えて分権的文系ロマンの必要性を考えてみる  

1984年。
 
アップルの創業者スティーブ・ジョブズは、かつてないほどに攻撃的でセンセーショナルなCMを、全米が熱狂するスーパーボール(アメリカン・フットボールの全米プロリーグの決勝戦)で流した。曰く、「1月24日にアップルがマッキントッシュを発売することで、1984年は『1984』のようにはならない。」(On January 24th, Apple Computer will introduce Macintosh.  And you’ll see why 1984 won’t be like “1984”)
 
巨大な画面一杯に映し出された独裁者にひれ伏すかのように従順に整列する大衆の群れの中、一人の勇敢な女性がハンマーを手に画面近くに駆け寄り、それを力一杯に投げつける。そして、独裁者の映像は画面・システムもろとも破壊される。その後、上記の文言が流れる、というのがこのCMの主なプロットだ。
 
小説『1984』が予測したのは、「ビッグ・ブラザー」が、一見優しくもその実恐ろしく市民を監視し続ける社会であり、ジョブズはこのCMで、個人の武器としてのパーソナル・コンピューター(PC)が、そうした「ビッグ・ブラザー」に打ち勝てることを訴えたかった、とされる。改めて書くまでもないが、ここでは「ビッグ・ブラザー」はビジネス向けの巨大コンピューター企業(IBM)やそのコンピューターを使う政府であり、駆け寄る女性は市井の市民の象徴であり、投げつけるハンマーは革新的なPCであるマッキントッシュということになるであろう。
 
ジョブズは、ボブ・ディランを愛し、マリファナを吸うなどして、カウンター・カルチャーの代表としてふるまい続けた生い立ちや言動から考えて、政府等による「集権」に対して、個人の尊厳、「分権」ということの重要性を強く意識し続けたと思われる。「独裁」に対する「民主」の価値の尊重と言い換えても良いかもしれない。(注:アップルも巨大企業となり、むしろ「集権」側に回ったという批判もないわけではないが、ジョブズの死後7年が経とうとする中でも、未だに、むしろ、フェースブックのようなデータ囲い込み(悪用?)戦線と一線を画そうとしているフシもある。ジョブズが追求した精神は生き続けている。)
 
____
 
しかし、読者諸賢もお気づきのように、残念ながらアップルのPCやその後の同社の革新的なデバイスであるiPhone(スマートフォン)などにより、この「集権」vs「分権」(「独裁」vs「民主」)の勝負に決着がついたわけではない。むしろ、「パーソナル」な端末、即ち、iPhoneのような機器を各人が常に携帯することで、巨大企業や政府によるデータの独占(集権・独裁)が進んできている。「ビッグ・ブラザー」どころか、「ビッグ・ファーザー」、「超巨大な父親」が生まれつつあると言って良い。
 
特に共産党一党支配の下、国家主席の任期すら廃した中国では、政府と密接な関係を持つ各企業の開発競争を通じて、新しいIT企業、プラットフォーマーが次々に生まれており、膨大なデータが一か所に蓄積されつつある。市民生活は格段に便利になりつつも、常に見張られているような状態だ。まだ笑い話のレベルだが、中国沿岸部の諸都市では、例えば、赤信号を無理やりに渡ろうとする個人がいると、近くの電光掲示板に、「危ないからやめましょう」という表示だけではなく、「○○さん、危ないから止めましょう」と、顔認証技術に基づいて、固有名詞までが映し出されるという。
 
そんな中、USニュースの世界の大学ランキングのコンピューター・サイエンス部門で、中国の清華大学がトップになった。トップ10のうち中国の大学が3つで、シンガポールが2つ。ちなみに、MITは4位でスタンフォードは6位、ハーバードは7位である(日本の東大は遥かに下の91位)。このこと一つを取ってみても、残念ながら、「分権・民主」は、「集権・独裁」の軍門に下りつつあるのかもしれない(※シンガポールは、「明るい北朝鮮」とも揶揄される事実上の一党独裁体制。)
https://www.usnews.com/education/best-global-universities/computer-science?int=994b08
 
____
 
ただ、歴史を紐解けば、必ずしも技術的に優位にある国・社会がその後の世界を席巻したわけではない。大航海時代や産業革命を経て、世界で圧倒的な地位にたった欧米諸国は、それまで、航海術、天文学、造船技術、火薬その他、ほぼ何を取っても技術的に中国には勝てなかった。しかし、15世紀の段階で、鄭和による大船団ミッションをアフリカにまで派遣した中国ではなく、技術に劣る欧米諸国の方が、その後、世界に大きく打って出て、産業革命を達成した。こうした歴史を生んだ原動力は、理系的技術ではなく、文系的ロマンではなかろうか。夢を追いかける精神の強さ、分権的な社会で輝く個人の力ではないだろうか。
 
分権的な民主社会の下で、個人による文系的ロマンの追求を最大限に促すことこそが重要であると信じたいし、そのような考えに立脚して、今日も青山社中リーダー塾では、伝記や思想の講義をしている。例えば大学におけるコンピューター・サイエンスへの思い切った投資・傾斜などを促すのも、実は、近視眼的なランキングの追求ではなく、逆説的だがロマンや挑戦心を涵養するような教育のような気がしている。
 
筆頭代表・CEO
朝比奈 一郎

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<1> 参議院自民党「国家ビジョン」策定をサポート
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現在の日本は、少子高齢化(人口構造変化)、経済・産業のグローバル化・デジタル化(価値構造変化)に直面し、長年にわたり築かれた中産階級社会が瓦解する危機に瀕しています。
 
一方で、冷戦後の「自由で開かれた国際秩序」が終わりを迎え、かつてない安全保障上のリスクに晒される中、新たなルールで進む国際政治に対応する必要にも迫られています。
 
こうした内外の環境変化を踏まえ、参議院自民党政策審議会(会長: 武見敬三議員)では、我が国の中長期での新たな政策方針として、
 
「内政国家ビジョン」(担当: 片山さつき議員)
概要(PDF)本編(PDF)
  
「外交国家ビジョン」(担当: 山本一太議員)
概要(PDF)本編(PDF)
 
を取りまとめられました。
 
プロジェクトレポートでは、「活力持続型の健康長寿社会」(内政)、「多次元統合型安全保障」(外交)の構築を目指すことが提言されています。
 
青山社中では、政策審議会のご依頼を受け、両ビジョンの策定プロジェクトを約半年にわたりご支援して参りました。

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<2> 森原が弊社COO・役員に就任
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森原がCOO・役員に就任しました。

政策事業担当として、前述の参議院自民党の国家ビジョン策定など、政治家・政党向けの政策作成支援を中心にこれまで活動しておりましたが、今後はCOOとして、本格的に青山社中の経営にも携わります。

総務省やボストン・コンサルティング・グループでの豊富なビジネス経験も活かして、リーダー育成、地域活性化、企業の海外展開支援など含め、幅広く、日本や弊社の活性化に尽力していく予定です。

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<3>青山社中フォーラムVol.42 (株)イトーヨーカ堂 
    代表取締役社長 三枝富博 氏による講演会を開催
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イトーヨーカ堂の社員として海外店舗の立ち上げのため、中国四川省の省都である成都市に出向され、その後約20年間に渡り、同地に骨を埋める覚悟で「地域に密着したビジネス」や「社員の育成」を大切にしながら、繰り返される反日デモにも負けず、同地のトップとして店舗の拡大を進めてこられた三枝氏をお招きしてご講演を頂きました。

http://aoyamashachu.com/forum_report/2018/5658.html

「現場に足を運び、気づいて行動すること」「顧客のニーズの変化を読み、組織として常に対応し続けること」など、三枝様の体験に基づいたイトーヨーカドーの経営理念や人材育成等の講演内容は示唆に富んでおり、とても力強いメッセージであり、参加者一同、今後のアクションを起こしていく上で、非常に胸を打たれる内容でした。

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<4> 青山社中リーダー塾通信
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*青山社中リーダー塾通信
5月下旬よりリーダー塾8期が開講しております。今月は8期生で懇親会を開催し、塾生同士交流を深めました。

リーダー塾生やOBの協力もあり、今年も総合商社・コンサル・不動産・製薬・医療・行政はじめ様々な分野から、個性豊かで素敵な塾生の方々にお集まりいただくことが出来ました。

OBには、タクシーの相乗りサービス「near Me(https://nearme.jp)」をリリースした塾生、浜松で球団を創設するために社団法人(http://hamamatsubaseball.wixsite.com/shizuoka-fan-club)を立ち上げ奔走する塾生、フランスでのMBAを経てアフリカで起業する塾生などがおり、各々が自身の志をもとに、活躍し始めています。

ぜひ今後とも皆様のお力を借りながら一緒に青山社中コミュニティを広げていければ幸いです。

*NPO法人「地域から国を変える会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です) 
【三条市】
都市部から社会人を呼び込み職業訓練を通じて、その地域でのナリワイをみつけていただく-しただ塾。第3期となる今年の前期コースのテーマは農業で、7月に開講いたします。青山社中で開催された説明会では、新たな一歩を踏み出すためのチャレンジの場として活用できるしただ塾を、相談会形式でご案内させていただきました。

【北海道北斗市・道南いさりび鉄道株式会社】   
北海道・道南いさりび鉄道における新規事業創出プロジェクトでは、現在、北海道で活動されるあらゆる分野の経営者の方にお会いし、新事業の知見をいただいています。十勝バス野村社長、自由ワイン寺田社長、その他観光施設社長など、その実践ノウハウを今後活用させていただきます。

*一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です)
【新潟県妙高市】
中心市街地活性化、ハイエンドツーリズム、RMO(まちづくり会社)等について、プロジェクトへの落とし込みに向けて妙高市の関係者と協議を進めました。8月上旬に妙高市を訪問し、プロジェクトの実現に向けた調査活動を行う予定です。

【長野県軽井沢町】 
軽井沢町の歴史・文化を尊重しつつ、50年〜100年後を見据えた住民参加型のまちづくりを推進することを目的に「軽井沢22世紀風土フォーラム」という会議が昨年度から行われています。住民ヒアリング、ワークショップの開催等を通して具体的なプロジェクトの推進に向けて、今後とも支援を進めていきます。

【群馬県沼田市】 
中国・成都やベトナム・ホーチミンの新興国市場への開拓に向けて、地域一体で取り組みを進めるための協議会が発足します。同会を中心に今後のグローバル事業の推進に繋げていければと思います。

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<5> 青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ
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<6月の実績>
・6/19 The Japan Timesにて記事掲載 (朝比奈)
 題名:Reversing Japan’s demographic nosedive

・6/23 週刊東洋経済にインタビュー記事が掲載(朝比奈、森原)
 題名:忖度エリートのカネと出世 官僚の掟

・6/25 フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて記事掲載(朝比奈)
 題名:存在感の低下、留学の壁も「文化力」は盛況、米で感じた日本の限界と可能性

・6/27 BBTチャンネル「社会変革型リーダーの構想力」を放映(朝比奈)
 ゲスト: NPO法人TABLE FOR TWO International 小暮 真久 代表理事

<7月の予定>
・フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて記事掲載
・The Japan Timesにて論考掲載 
・7/25 BBTチャンネル「社会変革型リーダーの構想力」を放映
 ゲスト: 日本ファンドレイジング協会  鵜尾 雅隆 代表理事

2018年5月31日
vol.90 米国・中国訪問、珠玉の映画鑑賞から民主主義を再考する  

民主主義というものは、最悪の政治形態とされてきた。これまで試された他のあらゆる政治形態を除けば。 ウィンストン・チャーチル
【It has been said that democracy is the worst form of government except all the others that have been tried.  Winston Churchill 】
 
 
1.アメリカ訪問(ボストン等)雑感:5月
 
先日、母校であるハーバード大学行政大学院(ケネディスクール)のリユニオン(5年に1度、卒業生が集まる約3日に及ぶイベント)に参加した。私が所属していたMPA2コースの集まりで、クラスメイトを代表して1名がプレゼンするという栄誉を得て訪問したものだが(実態は、取りまとめのクラス委員に押し付けられただけ、という説もあるが・・・)、訪問の感想を一言で言えば、米国における分極化がここまで深刻だとは思わなかった、ということに尽きる。
 
出迎えてくれていた米国人の旧友(大学教授)が、Make America “kind” againという「面白Tシャツ」を着ていたのはまだ可愛い方で、卒業生向けの殆どのイベント(パネルディスカッション等)のテーマが「民主主義の危機」「分極化(polarization)にどう対処するか」といった類であったことには、ここまでやるか、と正直、驚いた。
 
もちろん、トランプ政権誕生以降、特に、米国社会の断絶・分極化が顕著になり、大統領の言動や政権の施策に対して、賛否両論、様々な論議を巻き起こしていることは、日本にいても報道等で承知はしていた。が、ここまで極端に、ほとんどのセッションで、教授・講師陣が、陰に陽にトランプの言動や施策を嘆き、メディアのあり方や政治のあり方等々、危殆に瀕した民主主義というシステムの行く末を案じる議論を展開していると、反安倍vs親安倍をベースに、スキャンダル攻防に明け暮れる我が国の状況が、米国を後追いしている感じもして、とても暗い気分になってくる。
 
「ケネディ」スクールと、民主党の代表的な大統領の名前を冠していて歴代学長がほぼ民主党政権の要人であったことからも明らかなように、また、同校のあるマサチューセッツ州という土地柄、民主党支持者が大半を占める中、良識ある民主主義の信奉者と出会うことが多い。そうした良識に基づき「それでも断絶を乗り越え対話を」と、民主的に選ばれてしまったトランプ大統領への微妙な感情を押し殺して叫んでいる面々を見ると、何やら白々しくも痛々しくも思えてくる。
 
紙幅の関係上、ボストンの後に訪れたワシントンDCやNYでの感想は割愛するが、いずれにしても、民主主義を巡る米国の悩みは深い。
 
 
2.中国訪問(上海等)雑感:4月
 
米国訪問に先立ち、先月、中国(主に上海)を訪問した。私も若干運営を手伝っている日中リーダー会議(ビジネスマンを中心に日中の若手が集まって討議などをする約3日間のイベント)の第4回の集まりに参加し、自身、「19世紀末の東アジアの国際関係」をテーマとしたセッションに登壇してコメントなどをしたところであるが、こちらの感想も一言で言うならば、「民主主義ならずとも資本主義は成立するという事実に改めて心を乱された」ということだ。
 
中国のベンチャーを代表するHorizon Roboticsのエンジニア部門の責任者や、AIで有名なiFLYTECKのCEOの話を聞いたが、特に後者の実演(会話を突然に英語から中国語に切り替えるや否や、スクリーンに中国語が会話のままに映し出され、それがそのまま日本語に即座に変換される様)などを見るにつけ、「技術大国、日本」などとうそぶいていられる時代は終わった、と感じざるを得ない。ドローンやキャッシュレス・エコノミー(アマゾン・ゴー的な無人店舗なども見学した)の発達を目の当たりにすると、日本が置いて行かれるのも時間の問題かもしれない、と思う。
 
言論の自由その他、独裁的な統制とはかけ離れたところで、資本主義的な経済や技術の発達は進むと漠然と感じていた私の中のこれまでの「常識」をあざ笑うかのように、昨年、アッと言う間に憲法を改正して国家主席の任期をなくしてしまった中国で、まさに日進月歩で経済・技術が発展していく。いわゆるデータ社会、ビッグデータの時代がもうそこまで来ているが、国家独占的に、半ば民衆のあきらめの中で、膨大な個人情報が容易に集約される体制の方が、民主主義より、国際競争を勝ち抜く上で有利であるという見解も有力だ。
 
日中リーダー会議の際の夜の懇親会では、いくら飲んでも、決して習政権その他政治に関する見解・存念が彼らの口から出てくることはない。まるで世の中に政治という概念はないかの様に夜が更けていく。政治や国際関係についての結論の無い議論をする暇があったら、ビジネスに専念する方がマシだ、とでもいうように。
 
民主主義というものは、およそ非効率で、経済や技術の発展に関しては、むしろ邪魔なものなのだろうか。
 
 
3.グレイテスト・ショーマンとウィンストン・チャーチル
 
米国や中国での民主主義に関する雑感を胸に抱きつつ、連日、森友問題や加計問題に関して不毛な議論が繰り返されている日本の国会を見ると、いっそのこと民主主義を止めた方が良いのではないか、とすら思いたくなる昨今だが、珠玉の2つの映画との出会いが、かろうじて民主主義への希望を想起させてくれる。
 
1つは、既に5回ほど観賞している「グレイテスト・ショーマン」。私見では、色々な意味で完成度が極めて高い映画で、思わず色々と書きたくなるが、ここでは民主主義との関係に絞ってネタバレにならない程度にポイントを略記する。
 
私がこの映画から得た最大のメッセージは、効率や合理ということを超えて、誰にでも生きる権利・表現する権利があるということ、そして、そのことをベースに紡ぎだされる「職業・恋愛その他、様々な選択肢があることの素晴らしさ」、「色々な夢を持つことの美しさ」、「多様性の織りなす社会の強さ」といったものである。映画の途中に、celebration of humanityというセリフが出てくるが、多様なあり方を認める自由主義的な民主主義ならではの見事な表現だ。
 
もう1つは、2回観賞した「ウィンストン・チャーチル」。副題が「ヒトラーから世界を救った男」となっているが、まさに、ヒトラーの独裁・野望にどうチャーチルが立ち向かったかを時系列に心理描写を中心に克明に描いた作品だ。
 
一時期、ヒトラーに対する妥協・和平に傾きかけたチャーチルの心境を変えたのは、初めて彼が乗った地下鉄で出会ったオリバー・ウィルソン、ジェシー・サットン、アビゲイル・ウォーター、マーカス・ピーターズ、、、といった名もなき市井の人々の声であった。解釈にもよるが、国王の支援も、そうした人間味あふれる国民の一意見として描かれている。
 
彼らの声を聴き、必需品だったはずのステッキを使わずにスタスタと元気に歩き出すチャーチルは、映画のセリフを借りれば、英語という言葉を総動員して、議会の流れを一変させるわけだが、言論や演説の持つ意味も含め、民主主義の良さに浸れるシーンだ。
 
その他、民主主義を守りたい、もう一度その価値を信じたい、という心境のプリズムを通してみると、最近の映画は、「シェイプ・オブ・ウォーター」、「ペンタゴン・ペーパーズ」(→ただし、個人的にはあまり好きではない)、「レディ・プレイヤー1」などなど、ほとんど民主主義・個人の価値尊重の賛歌なのではないか、と思えてくるが、こんな暗い時代だからこそ、芸術に浸って一休みし、そしてまた現実に戻って前向きに進みたい、と心から思う。
 
代表・CEO
朝比奈  一郎

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<1> 6/27(水)青山社中フォーラムVol.42 (株)
イトーヨーカ堂 代表取締役社長 三枝富博 氏による講演会
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㈱イトーヨーカ堂 代表取締役社長 三枝富博氏が青山社中フォーラムに登壇します。

三枝氏は1997年に、イトーヨーカ堂の社員として海外店舗の立ち上げのため、中国四川省の省都である成都市に出向され、その後約20年間に渡り、同地に骨を埋める覚悟で「地域に密着したビジネス」や「社員の育成」を大切にしながら、繰り返される反日デモにも負けず、同地のトップとして店舗の拡大を進めてきました。

約1600万人の人口を有する成都市の小売店の中で、売上第一位を何度も記録し、顧客からは「高品質な品物を販売しており、店員の接客も素晴らしい」という声を聞くほど、厚い信頼を得ています。その功績が地元の人々にも認められ、三枝氏は外国人唯一の成都市の名誉市民となり、日本人で初めて、中国チェーンストアー協会の理事に就任されました。成都では勿論、日本でも偉大な経営者として、NHKのプロフェッショナルなど多くのメディアで取り上げられています。

今回の青山社中フォーラムでは、三枝氏のこれまでの人生の歩み、特に成都市での店舗拡大に伴うご経験やリーダーシップなどをお話し頂きます。本講演が皆様の今後のアクションを促す一助となれば幸いです。奮って参加ください。

【日時】2018年6月27日(水)19:00-20:30
 ※通常の青山社中フォーラムより30分ほど早い時間ですのでご注意下さい。

【会場】一般財団法人高度技術社会推進協会(TEPIA)B1F 会議室 A
住所:〒107-0061 東京都港区北青山2-8-44 東京メトロ銀座線 外苑前駅3番出口から徒歩4分
URL:https://www.tepia.jp/access

【申し込みページ】
http://aoyamashachuforum42.peatix.com

【参加費】講演会2,500円 (後援隊メンバーは1,500円、割引コード別途送付)
※6/26(木)以降のキャンセルは返金不可となります。コンビニ・ATMでチケットを購入し、キャンセルした場合、クレジットカードで購入して支払日から50日以上経過した場合は500円の返金手数料が発生します。

【内容(予定)】
19時00分 開会?
19時05分 三枝氏による講演?
?20時00分 質疑応答
20時30分 閉会

【講演者プロフィール】
・1949年 神奈川県生まれ
・1973年 大和証券入社
・1976年 イトーヨーカ堂 入社
・1996年 成都イトーヨーカ堂 有限会社 出向
・2006年 成都イトーヨーカ堂 総経理
・2009年 成都イトーヨーカ堂 董事長
・2011年 イトーヨーカ堂 執行役員 中国室長
・2012年 イトーヨーカ堂 中国総代表(中国投資会社 董事長、北京イトーヨーカ堂 董事長)
・2013年 イトーヨーカ堂 常務執行役員 中国室長
・2017年 イトーヨーカ堂 代表取締役社長(現職)
      セブン&アイ・ホールディングス 常務執行役員(現職)

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<2> ぬまた起業塾 塾生募集中
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朝比奈が塾頭を務める「ぬまた起業塾」(7月開講)では、説明会参加者・入塾希望者を募集しています。群馬県沼田市での起業家養成が目的ですが、お住まいの場所に関わらず、起業や事業承継、第二次創業など積極的に考えている方を対象にしております。

起業塾は、一方的に講師が授業を行うことが一般的であるところ、ぬまた起業塾では、座学にとどまらず①ビジネスプラン作成、②講話、③専門講座を重視しています。

・ビジネスプラン作成では、実践で使えることを最重要視し、講師による丁寧な指導により完成させます。
・講話では実際の経営者や会長(沼田市長)による熱い講義が繰り広げます。
・専門講座では、ビジネスの基本的なエッセンス、起業前後や運営段階で重要なノウハウをコース別に総合的に教授します。(総合コース・観光コース・6次産業コース・ショップ経営コースの4コース)

具体的な成功事例やビジネスプランの作成、会社経営の専門知識などのセミナー等を行い、会社等の設立をはじめ、創業環境の整備・サポートを行うことにより、健全なベンチャー企業等が生まれ、本市の地域活性につなげていくことが企図されており、市も真剣に取り組んでおりますので、是非ご関心のある方やお知り合いに紹介したいという方は、ぬまた起業塾ホームページにて詳細情報をご参照ください。
http://www.city.numata.gunma.jp/jigyosha/chusho/sangyo/1003602.html

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<3> 三重県の地域活性を担う人財を育成する「夢・志事塾」
    の設立総会にて講演・アドバイザーに就任
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三重県の企業経営者、行政職員、学識者などが集い、次世代を担う人材の養成を目的に「夢・志事塾」が設立されました。

三重県知事、三重大学長、津市長、松阪市長などが出席した設立総会には約160名が出席し、朝比奈が「地方創生とリーダーシップ」をテーマに記念講演を行い、正式にアドバイザーにも就任しました。

三重県の地域活性を担う人材育成のために今後とも尽力してまいります。
http://aoyamashachu.com/seminer/2018/5580.html

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<4> Harvard Kennedy Schoolの同窓会にて講演
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朝比奈の母校であるHarvard Kennedy schoolの卒業生が集まる同窓会が開催され、卒業後のプロジェクトKや青山社中の活動など、卒業生を代表してプレゼンテーションを行いました。
http://aoyamashachu.com/seminer/2018/5606.html

その後には、元クラスメイトたちとの懇談などもあり、近況について意見交換を行いました。

経済・文化の拠点であるニューヨークでは日本のプレゼンスがある程度感じられる一方で、学術・政治拠点であるボストンやワシントンなどでは、その低下が感じられ、日本の現状を正しく発信する拠点の設立なども視野に、グローバル事業も検討を進めて参りたいと思います。

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<5> 青山社中リーダー塾通信
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*青山社中リーダー塾通信
5月26日より第8期青山社中リーダー塾が開講しました。今年度は総合商社・コンサル・不動産・製薬・行政・医療はじめ様々な分野から個性豊かなメンバーが集い、早速闊達な議論が行われております。今後も講義や活動などの様子をレポートしますので是非ご注目ください!!

*NPO法人「地域から国を変える会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です) 
【岩手県】
岩手県の中で観光重点地域を選定し、来訪した観光客のデータを徹底的に解析し、回遊性の高い観光戦略策定プロジェクトに関与することとなりました。花巻空港の国際線が増えている昨今、インバウンド向け花巻~北海道ルートの更なる活性を目指します。

【北海道北斗市・道南いさりび鉄道株式会社】  
北海道・道南いさりび鉄道における新規事業創出プロジェクト、第1回会議が5/28に開催されました。函館からの動線、冬場の観光、日本一の車窓・・・現状をビッグデータを活用して徹底的に認識して、強いところを徹底的に向上させる事業構築が始まりました。

*一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です)
【新潟県妙高市】
ハイエンドツーリズムの促進に向けた着地型観光商品の開発や海外へのプロモーションの方法などについて、事業者や行政職員と協議を行いました。 自然の恵み(農産物・海産物・温泉・山・雪など)が豊富にある妙高市の強みを活かした新たな取り組みで、海外の富裕層の来訪を促進していきたいと思っております。

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<6> 青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ
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<5月の実績>
・5/10「中央公論」の6月号に鈴木寛文部科学大臣補佐官との対談が掲載
 題名:「若手は役所の「小粒化」に満足するな」

・5/15 三重県の地域活性を担う人財を育成する「夢・志事塾」の設立総会にて講演(朝比奈)
 題名:地方創生とリーダーシップ(始動力)~結局は“人財う創るか。夢・志事塾への期待

・5/19 ボストンで開催されるHarvard Kennedy schoolの同窓会にて講演
 題名:My / Classmates’ Challenges

・5/22 The Japan Timesにて論考掲載 (朝比奈)
 題名:Time to reform Japan’s political parties

・G1サミット2018のセッション動画が公開(朝比奈)
 題名:国民による「憲法改正」のあるべき姿とは?~朝比奈一郎 × 柴山昌彦 × 細野豪志 × 三宅伸吾~

<6月の予定>
・フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて記事掲載
・The Japan Timesにて論考掲載 

2018年4月30日
vol.89 我慢するしかない安倍政権  ~南北首脳会談と我が家の子育てに思う~  

韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による南北首脳会談、及び関連する国内報道や日本人の反応を見て、まず思い出したのは我が家の子育てのことであった、と書いたら訝(いぶか)しく思う読者が多いかもしれない。
 
子育てにはよく、①厳しくしつける父親役と、②優しく包み込む母親役、の双方が必要であると言われる。両親共に厳しければ、子供はそれに耐えかねてつぶれてしまうし、共に優しいと甘ったれた我が儘(わがまま)息子/娘になってしまう。①も②も子供を愛すればこその「厳しさ」「優しさ」だが、表現は真逆である。父母が連携し、バランスを保ってこそ、健全に子供が育つ。
 
北朝鮮という土地・人民はまだしも、金正恩を心から愛しているかは微妙だが、東アジア情勢的には、ここしばらく、日米韓が、北朝鮮に対して足並みを揃えて厳しい父親役を演じてきた。本来、母親役は中国であるが、パイプ役であった伯父の張成沢を残虐な方法(※諸説あり)で処刑するなど、金正恩はその愛情を疑い、就任以来、基本的に中国に母親役を演じさせなかった。ロシアがその間隙を縫って母親役を買って出たが、これまでの距離感から言って、せいぜい「親戚の伯母さん」役が限界であったと言えよう。
 
今回の首脳会談の実現や、「完全なる非核化」との文言を含む板門店宣言(注)につながった最大の要因は、私見では、この「父親的厳しさ」である。即ち、経済制裁や迫りくる米の軍事攻撃の脅威に耐えかねた金正恩が音を上げたと見るのが妥当であろう。であれば、その立役者は、包囲網を主導した日本の安倍政権であり、金正恩に対する宥和的姿勢もたびたび見せていたティラーソン国務長官を、他の理由もあったにせよスパッと切るなどして、父親的態度を崩さず、積極的に金正恩を「叱り」続けた米国トランプ大統領だ。
(注)いわゆるCVID(complete, verifiable and irreversible dismantlement:完全で、検証可能かつ不可逆的放棄)的なものに今後つながるかは未知数。
 
ところが、それを正当に論評する日本の既存メディアはほぼ皆無に見受けられ、韓国文政権の「母親的優しさ」の成果ばかりが強調されている。確かに、北風が吹きすさぶ中、笑顔を絶やさない文在寅の太陽の如き微笑みが、今回の成果の「トリガー(引き鉄)」になったのは確かであろう。追いつめられて困った金正恩が、平昌五輪などの機会を通じて暖かく声をかけ続けてくれた文政権を母親のように感じて、その優しさにすがった(≒利用した)のは間違いない。
 
ただ、せめて我が国のメディアくらいは、自国政府の挙げた成果について、もう少し積極的な評価をしても良いのではないか。そして、今後とも、CVID的な意味での非核化に向け、北朝鮮がきちんと「育つ」ように、父親的厳しさを維持することの重要性を説いても良いのではないか。伯父を機関銃で蜂の巣にして殺し(※諸説あり)、外国にいる兄を暗殺した金正恩が、握手をしながら南北国境を越えるのを見て、あたかも「実はいい人」であるかのように言うお気楽な「インテリ」たちが多くて驚く。
 
私がここで書いている程度のことは普通に取材をしている記者であれば既に理解しているはずで、それを分かりやすく伝えることこそがメディア(媒介)の本来の義務であろう。森友やら加計やらを取り上げて、鬼の首を取ったかのように政権を攻撃するだけではなく。
_____
 
しかしながら、安倍政権に同時に言いたいのは、「色々と思うところはあるだろうが、グッと我慢してもらいたい」ということである。まさに北朝鮮情勢を巡る日本の役割は、健全な家庭教育における父親役と同じなのだから。
 
ここで恐縮ながら、本稿の冒頭に言及した我が家の子育て状況を、恥を忍んで書かせて頂く。何を隠そう我が家の3人の子供に対して、日頃、父親的厳しさでしつけをしているのは私ではなく、母である我が妻である。たまにしか自宅にいない私(父)は、むしろ、「おお、可愛い、可愛い」と子供を猫かわいがりし、恥ずかしながら、基本的に母親役をやらせて頂いている。たまに、耐えかねた妻に促されて「きちんとお母さんの言うことを聞け」と「指導」することもあるが、ごく稀でしかない。お陰様で、本来とは立場が逆ではあるが、父親的存在、母親的存在の良いバランスを保って我が家の子育てが進行している
 
私の妻はとても寛容な精神の持ち主で、この「父母逆転状況」を甘受してくれている(と勝手に理解している・・・)が、普通だったら面白く思うはずがない。我が家の如き「父母逆転状況」の家庭は少なくないと仄聞しているが、世の妻たちが、「日頃、子どもの成長を真剣に考えて、叱りながらしつけている私より、ただ可愛がるだけの夫(や祖父母)になつくのは我慢ならない」と思うのは当然である。多くの家庭の「父親的妻」たちが耐えることで、日本の諸家庭は何とか保たれている。
 
読者諸賢は、既に、我が家の子育てにおける「父親的妻」が、北朝鮮情勢を巡る日本の安倍政権であることに気づいておられるであろう。文大統領が、我が家における私のごとく「美味しい」ところを持って行っていようとも、父親役の報われなさに天を仰ごうとも、朝鮮半島の非核化を通じた国際平和のため、ここはグッと我慢してもらうしかない。
 
最後に、読者諸賢に問いかけをして本稿を締めたいと思う。何故、文政権は、左派系で北朝鮮とも近いという本来の性質はあるものの、急に北朝鮮に対して母親役になる路線を強化したのか。そこに民主主義の脆弱性や怖さが潜んではいないか。
 
本来は、この問いに対し、安倍政権やトランプ政権が置かれている日米の社会の分極状況も絡めて、民主主義の絶望と、2つの映画(ウィンストン・チャーチル、グレーテスト・ショーマン)から得られた民主主義の希望についても書こうと思ったのだが、紙幅は尽き、そして、せっかくの祝日に家を空けて近くの喫茶店で長々とこのエッセイを書いている場合ではないと、妻の顔が浮かぶ。
 
母の日が近いこともあり、今日くらいは、子供たちに「厳しく宿題をするように」と、父として毅然と迫ろうとも思うが、きっと、一緒にテレビを見て終わるような気がしている。
 
代表・CEO
朝比奈 一郎

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<1> 朝比奈が新潟県妙高市の「地域活性化アドバイザ
    ー」に就任
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朝比奈が4月より妙高市の地域活性化アドバイザーに就任しました

妙高市のH32年度~37年度の5年間を計画期間とした「第3次妙高市総合計画」の策定や、重点的に取り組むプロジェクト立ち上げの支援を行います。

妙高市は8つのスキーリゾート、温泉郷、農産物など、自然の恵みを活かした豊富な観光資源を保有しており、道の駅が売上全国1位になったこともあるなど、人口が約3万人ながらも、観光産業を中心に大変可能性の見込まれる地方都市です。

年間10日ほど妙高市を訪問し、中心市街地の活性化、インバウンド富裕層の取り込み、RMO(行政機能を持ち地域をマネジメントする民間法人)の設立等を主なテーマとして調査・方針策定を進めていきます。

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<2> 青山社中 広報担当を募集中
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このたび弊社では広報業務を進めてくれる人材を募集することになりました。

弊社は「日本を活性化する」ことをミッションに掲げ、リーダーを育成する塾の運営、政党や政治家向けの政策支援サービス、また、各地に入り込んだ地域活性や地域の企業等のグローバル展開支援もしており、見る角度によって風景の違う会社になっています。

もっともっと弊社の知名度を高めつつ、弊社のサービスを展開して日本を活性化しなければならないとの想いから、このたび専属で広報業務を担当してくれる人を募集することにした次第です。

普通の会社以上に見せ方が難しい企業だと自覚はしていますが、やる気と能力に満ちていて結果を出してくれる人、私たちを助けてくれる方を募集しています。一緒に弊社を通じて日本を活性化してくれる新たな仲間とお会いできること、楽しみにしています。

【採用情報はこちら】
http://aoyamashachu.com/about/about-saiyo

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<3> ぬまた起業塾 塾生募集中
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朝比奈が塾頭を務める「ぬまた起業塾」(7月開講)では、説明会参加者・入塾希望者を募集しています。群馬県沼田市での起業家養成が目的ですが、お住まいの場所に関わらず、起業や事業承継、第二次創業など積極的に考えている方を対象にしております。

起業塾は、一方的に講師が授業を行うことが一般的であるところ、ぬまた起業塾では、座学にとどまらず①ビジネスプラン作成、②講話、③専門講座を重視しています。

・ビジネスプラン作成では、実践で使えることを最重要視し、講師による丁寧な指導により完成させます。
・講話では、実際の経営者や会長(沼田市長)による熱い講義が繰り広げます。
・専門講座では、ビジネスの基本的なエッセンス、起業前後や運営段階で重要なノウハウをコース別に総合的に教授します。(総合コース・観光コース・6次産業コース・ショップ経営コースの4コース)

具体的な成功事例やビジネスプランの作成、会社経営の専門知識などのセミナー等を行い、会社等の設立をはじめ、創業環境の整備・サポートを行うことにより、健全なベンチャー企業等が生まれ、本市の地域活性につなげていくことが企図されており、市も真剣に取り組んでおりますので、是非ご関心のある方やお知り合いに紹介したいという方は、ぬまた起業塾ホームページにて詳細情報をご参照ください。
http://www.city.numata.gunma.jp/jigyosha/chusho/sangyo/1003602.html

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<4> 青山社中の教育事業担当に源が就任
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4月より青山社中の教育事業担当に源が就任しました。
 
学生時代から日米学生会議や京論壇(北京大の学生との交流サークル)に積極的に関わって来たグローバル派で、新卒でモルガン・スタンレーに勤務後、中国に渡って、現地で中国人パートナーと起業するという経歴の持ち主です。その間、東大と北京大で修士号を取得するという学究的な一面も持ち合わせています。

自身が中国に飛び込んで行って起業をし、道を切り拓いて来たという経験も有している彼こそが、リーダー育成事業を引っ張っていくにふさわしいということで、最終決定いたしました。
 
弊社の日本活性化の中心軸の一つである「リーダー(=始動者)の拡充」を果たすべく、リーダー塾、リーダーシップ公共政策学校の運営を中心に、弊社教育事業の大黒柱として一緒に活動していきたいと思います。
 
現在の教育担当の阿部は、弊社新年度である5月から全社的営業に回りますが、5月以降も引き続き教育事業に関しても大所高所から関わってもらう予定です。新体制でも引き続きよろしくお願いいたします。

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<5>  今月のフジサンケイビジネスアイ「高論卓説」
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総合ビジネス金融紙「フジサンケイビジネスアイ」の連載記事
「高論卓説」で今月も朝比奈の記事が掲載されました。

【題名:不都合な真実に満ちた世の中 ~財務省・福田氏辞任の雑感~】
http://aoyamashachu.com/media/2018/5533.html

【過去の記事はこちら(青山社中筆頭代表 朝比奈一郎のブログ)】
http://blog.livedoor.jp/aoyamashachu/

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<6> 青山社中リーダー塾通信
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*青山社中リーダー塾募集の御礼
青山社中リーダー塾は「国や社会のことを考えつつ、各分野で変革の原動力として行動を起こすことのできる人材」の育成を目的に、2011年5月に開講したリーダー養成塾です。本年度も、18歳の大学新入生から辣腕のベテラン会社経営者の方まで多士済済の入塾希望者にお越しいただき、目下選考期間中となっております。

少数精鋭という方針より、大勢の優秀な方々の中からどなたを選ぶのか、大変悩ましい限りで「嬉しい悲鳴」とはまさにこのためにあるような言葉と思うほどです。仮に本年度は残念な結果に終わった方も、是非また来年度、挑戦いただけるのをお待ちしております。このように盛況な応募状況も、ひとえに皆様のご紹介やご推薦の賜物です。社員一同、心より御礼申し上げます。

未来のリーダー人材が、混沌とした現代において基礎となるリベラルアーツを学び、同志と切磋琢磨して自らの人生観・世界観を確立し、力強く主体的に人生を構築し各分野で日本活性化の一翼を担うお力添えができるよう、青山社中は引き続き全力で邁進して参ります。

*青山社中リーダー塾通信
この国の平和を守るために ミッションに目覚め道を見出す
海上自衛隊 済川尚孝(1期生)

現在は海上自衛隊に所属し、日本の安全を守るための任務に従事しております。入塾当初、日本や世界の現状について漠然とした不安を抱き、何かをしなければいけないと思いながら、どこに向かったら良いか分からない、そんな思いを抱えていたことを憶えています。

私がリーダー塾で得た最たるものは、始動する力、“始動力”です。座学編では、普段考えていなかった問題や疑問について深く考え、まとめた上で発表し、塾生間で議論を深めていきます。そうすることで、新しい発見や興味が芽生え、何かを始めようという力を鍛えることができました。講義時間外でも積極的に勉強会やNPO活動等を立ち上げ、塾生同士、切磋琢磨しました。その過程の中で「日本の安全保障のために働く」というミッションに目覚め、現在の道を見出すことができました。これからも塾での学びを胸に、日本の防衛を担っていきたいと思います。

リーダー塾では多様な経歴の持ち主が集まることから、何かを始動するには最高の環境が整っております。リーダー塾生として、ともに始動しましょう!

*新型リーダーシップ・プログラム(仮)合宿でのアドバイザー
7/14~16の三連休に関東近郊で開催予定の2泊3日の合宿プログラム(若手社会人・学生が主な対象)において、朝比奈がアドバイザーおよび講師として招かれる予定となっております。詳細については弊社ホームページなどで追ってご確認いただけるようになっております。乞うご期待!

*NPO法人「地域から国を変える会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です) 
【北海道北斗市・道南いさりび鉄道株式会社】 
函館~木古内を走る道南いさりび鉄道(昔の江差線)の沿線において、人を呼び込む事業(=鉄道以外の新規事業)をつくるプロジェクトを行います。北海道の鉄道事情は昨今一層厳しく、本質的には鉄道だけで収支を合わせることは不可能な状況で、鉄道とシナジーを発揮しやすい関連事業を増やしていくしかありません。

【埼玉県鳩山町】 
埼玉県鳩山町では、交流施設と農産物直売所の建設が予定されており、これらの施設を運営する事業スキーム構築を行いました。関係者をいかに巻き込み、いかに恩恵の分配を行えるか、これらを実現するためにはやはりビジョンを共有することが重要であり、まずはそのサポーター組織を立ち上げることになります。

*一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です)
【群馬県沼田市】
沼田東部商工会や沼田市主導のもと、沼田市特産品海外販路促進推進協議会を設置して「オール沼田」で沼田ブランドの食品・工芸品・観光商品の海外展開(中国・成都、ベトナム・ホーチミン)を進めるべく、事業計画の策定を行いました。

今年度は、北毛地域の特産品展(展示販売会)と観光レセプション(商談会)を、海外の日系小売を拠点として実施する予定です。

【新潟県妙高市】
4月より朝比奈が妙高市の地域活性化アドバイザーに就任しました中心市街地の活性化やハイエンドツーリズムの促進などを中心に経済活性化のサポートを行います。今月は第1回目の視察を行い、道の駅、スキーリゾート、中心市街地、アウトドア専門学校などの施設訪問、事業者や行政職員へのヒアリングを行いました。

自然の恵み(農産物・海産物・温泉・山・雪など)が豊富にある妙高市の強みを我々の知恵と融合させることで、新たな事業・取り組みを生みだしていければと思っております。

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<7> 青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ
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<4月の実績>
・4/4 ビジネス・ブレークスルー・チャンネル「社会変革型リーダーの構想力」を収録(朝比奈) 
 ゲスト: ㈱ジャパンタイムズ代表取締役会長 末松弥奈子 氏

・4/6 リージョナル・マネジメント研究会にて新書出版に向けた対談を実施(朝比奈)
 題名:なぜ地方創生はいきづまってしまうのか ~地方創生の「次世代モデル」を探る~(まちひとしごと創生本部 元地方創生総括官 山崎史郎氏、法政大学 経済学部 教授 小黒一正 氏による監修)

・4/13 The Japan Timesにて記事掲載 (朝比奈)
 題名:Preventing another Moritomo scandal

 

・4/18  中央公論への記事掲載のため、鈴木寛 文部科学大臣補佐官と対談を実施(朝比奈)

  題名:官僚の理想と現実 よりよい行政のためには(5/10に発売)

・4/14 日中リーダー会議にてパネルディスカッションに登壇(朝比奈)
 題名:19世紀末の東アジアの国際関係について(パネリスト:香港科技大学、神奈川大学、恒安国際集団など)

・4/27 フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて記事掲載(朝比奈)
 題名:不都合な真実に満ちた世の中 ~財務省・福田氏辞任の雑感~

<5月の予定>
・フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて記事掲載
・The Japan Timesにて記事掲載 
・ボストンで開催されるHarvard Kennedy schoolの同窓会にて青山社中の活動等について講演
・夢・志事塾(三重県を中心にの企業経営者、行政職員、学識者などが集い、次世代を担う人材の養成を目的とした塾)にて講演

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