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2012年7月31日

青山社中メールマガジン vol.20 二つの歴史映画に想う ~人事・生き様雑感~

青山社中メールマガジン vol.20 二つの歴史映画に想う ~人事・生き様雑感~

二つの歴史映画に想う ~人事・生き様雑感~

季節柄、役所にいる知人と話をすると人事の話になることが多い。
あの幹部が○○局長になるのは意外だとか、自分は予想どおり××課
の補佐になったなどの話である。

消費増税法案が国会を通過するまでは、財務省の幹部人事は凍結される
などの話も、まことしやかに同省関係者からは聞こえてくる。これまでは比較的
若手が担っていた幹部ポストに、前任者よりも年次が7つも8つも上の人が
着任し「関連法人等へのいわゆる天下りがしにくくなってきているんだな。
幹部異動が詰まってしまい、若手にも影響が出ているのか。」と感じること
も少なくない。ただ、いずれにせよ、省庁による多少の違いはあるものの、
霞が関の人事異動は、4月~7月頃にかけて大規模に行われることが通例だ。

一挙に多くの人たちを異動させることは、人心を一新させる効果がある一方で、
在職中から、「どうして一挙に動かすんだろう、もう少し通年でならした方が、
組織全体としての継続性を担保する上では良いのに」との疑問を抱いたことも
ある。つい先日、約1年半前まで在籍していた課の歓送迎会で得た情報によれ
ば、同課では、課長、企画官、課長補佐がほぼ同時期に一度に異動するそうだ。
課内の幹部がそろい踏みで異動することは珍しいケースではあるものの、引き
継ぎ期間は十分なのだろうか、などと余計な心配をしてしまう。

さて、先日、「連合艦隊司令長官 山本五十六」という映画を見た。第一航空艦隊司令長官の南雲と、その上司の山本五十六との確執などが、山本の盟友である
堀悌吉の予備役行きも絡めて描写されるなど、特に人事に関わる話が示唆的で
あった。司令長官の実際の人事権については諸説あるようだが、少なくとも制度
的には、山本が自分のすぐ下の部下を積極的には選べなかったとすると、それは、手足を縛られたような状態で泳げ、と言われているに等しく見える。現在の日本の役所でも、局長や課長などのマネジメントポストにある者は、自分の部下を好きに選べるわけではない。これでは、成果も出しにくいし、責任も取りたくなくなるのも当然だ。

なお、敗因とどこまで直接的な因果関係があるかは証明し得ないものの、ある
意味、真珠湾攻撃以上に我が国の運命を大きく変えたとも言えるミッドウェー海戦の直前に、わが国の旧海軍は大規模な人事異動を行ったそうだ。もちろん、海戦は断続的に続くわけだし、「じゃあ、いつ異動させれば良いのか」という難しい課題にも直面するわけだが、違和感を禁じ得ない。

組織における正式な人事とは異なるが、チーム力や引き継ぎということで示唆的
だったのは、ジャッキー・チェンが主演を務める「1911」。辛亥革命の年がタイトルになっていることからも明らかなように、革命に至る経緯やその後の動きを丁寧に描いた作品である。特に印象的だったのは、孫文が無数の蜂起失敗を乗り越えてようやく手にした臨時大総統の職を袁世凱に譲ってしまうシーン。ジャッキー・チェン演ずる黄興をはじめ、盟友たちは様々な理由で反対するが、彼は断固として自説を貫く。

映画としての評価はともかく、比較的史実に忠実な描写をすることで、人事や生き様についての示唆を与えてくれた二つの映画に触れた翌週、映画好きが集まる会などを主宰しておられ、私に映画の魅力を教えてくれた先輩の一人である松井孝治参議院議員が次回の選挙には出馬しないことが報道されていた。人柄、識見共に素晴らしい先輩で、まだお若いので活躍していただきたかったが、これも一つの生き方の美学かも知れない。政治家ではない形での、今後のご活躍に期待したい。

筆頭代表 朝比奈一郎

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【1】 青山社中フォーラム開催<参加申し込み受付中>

   8月5日 Vol.9  野口悠紀雄氏 講演会

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リニューアル第2弾は、「青山社中政策フォーラム」として、
一橋大学名誉教授、早稲田大学ファイナンス大学院総合研究所顧問の
野口悠紀雄氏をお迎えします。これから日本経済を支えていく中心世代が、
日本経済の再生に向け、どのような課題意識を持ち、それぞれの属する企業
でリーダーシップを発揮していくべきかなどについて語っていただきます。
是非、お誘いあわせの上、奮ってご参加ください。

※既にお申込みいただいた方へは、重ねてのご案内になりますこと、ご容赦
ください。


【日時】 2012年8月5日(日)17:00~18:30

【場所】 九段センタービル8階大会議室

〒102-0073 東京都千代田区九段北4-1-7(市ヶ谷駅徒歩5分)

※野口先生も懇親会へ一部、ご参加いただけることになりました。
ご検討中の方もこれを機に、是非、お越しください!


【詳細・お申し込み】 お申し込みは、こちらのウェブサイトからお願いします。
http://www.wazoo.jp/open/aoyamashachuforum9/


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【2】青山社中リーダー塾 エクステンションスクール開講!

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現在、新しいリーダー育成プログラムとして注目をいただいている「青山社中
リーダー塾」を、より多くの方に受講いただけるよう、この度規模を拡大し、
新たに青山社中リーダー塾 エクステンションスクールを開講いたします。


カリキュラムは、現行のリーダー塾の教育内容から選りすぐったエッセンスである

・伝記編(過去のリーダーの行動、思索から成功するリーダーシップの要因を探る)

・国家の盛衰編(大英帝国、日本、米国を予定)

・文明・思想編(西洋/東洋思想、日本文明論等)

大きく3編にわたり、歴史に立ち返りながら、骨太で未来の日本をリードできる人材
の裾野を広げることを目的としています。

青山社中リーダー塾の「魂に火をつける」教育エッセンスをもとに、当社筆頭
代表であり、青山社中リーダー塾塾頭の朝比奈の他、総合商社及びコンサル
ティング会社で研鑽を積み、2010年にハーバード大学でMBAも取得した当社
共同代表の桑島が、よりビジネス的な視点も交えつつ、渾身の講義をお届け
いたします。


対象は100名(選考・年齢制限はありません)、
受講料は13万円(内、入塾手数料1万円)になります。


「時代の流れや世界の動きを自分なりに見定める第一歩となるものが欲しい」、
「リーダーとして自ら身に着けるべき能力を見定めるきっかけが欲しい」という方、
是非、ご参加をご検討いただければと思います。

8月19日(土)に無料説明会を開催いたします。

青山社中と共に日本を良い方向に変えてみたいと思われる方、ぜひ説明会に
お越しください。皆様とお会いできることを青山社中一同心より楽しみにしてお
ります。


詳細はコチラ

https://aoyamashachu.com/modules/leaderjuku/index.php?content_id=9

無料説明会申込みはコチラ

http://kokucheese.com/event/index/46654/

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【3】 青山社中リーダー塾より

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2期生の今月は日本のリーダーの伝記編に入りました。坂本龍馬、渋沢栄一、
松下幸之助、盛田昭夫の若い頃を中心に読み込み、議論を交わしてしています。
また、1期生有志らが立ち上げたNPO、「地域から国を変える会」がNPO法人の
認証を取得したことを記念して、7月21日にパーティーを開催しました。本会顧問の上山信一氏をはじめ、会員・関係者が一同に会し、これまでの活動報告や、地域活性化にちなみ全国各地の利き酒大会を実施、地域から変化を起こす志を共有する盛大な会となりました。29日には、1期生・2期生合同でBBQを行い、懇親を深めました。塾生の活躍は、適宜、青山社中リーダー塾オフィシャルfacebookページにてもご紹介しておりますので、是非、ご覧ください。

なお、当リーダー塾 、塾生、塾頭の朝比奈が、先日取材をいただき、
7月13日付Japan Timesにて、記事の中に取り上げていただきました。

Japan Timesの記事はコチラ

http://www.japantimes.co.jp/text/nn20120713f1.html

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【4】 青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ

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<7月の実績>

【メディア掲載】
7月13日 Japan Times リーダー塾(朝比奈)

【講演】

7月5日  ビジネス・ブレークスルー 20時~21時放送(朝比奈)
7月19日 東京JC講演会 株式会社ユーグレナ 出雲社長との対談(朝比奈)

<8月の予定>
【講演】

8月2日 独立行政法人 国際協力機構(JICA)での講演(朝比奈)
8月7日 新孝会での講演(朝比奈)
8月23日 H-LAB フリーインタラクション(朝比奈)
8月29日 明電舎 若手社員向け講演(朝比奈)

 
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