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2020年7月31日

青山社中メールマガジンvol.116「上流」の時代

青山社中メールマガジンvol.116「上流」の時代

………. [もくじ]…………………….………………….
朝比奈一郎の論考「『上流』の時代」
1. トピックス
  - ウィズ・アフターコロナ時代の分散化社会・首都機能移転などを考える「青山社中フォーラムVol.50」を開催
  - 青山社中リーダーシップ・公共政策学校を2020年度も開講!
  - 朝比奈が「政策起業家シンポジウム」に登壇
  - 青山社中がマニフェスト・選挙支援を行った北区の山田加奈子氏が、東京都議会議員補欠選挙にて当選
  - 第1回川崎市産業振興協議会 中小企業活性化専門部会に朝比奈がアドバイザーとして参加
  - NewsPicksにて朝比奈がインタビューされた記事が掲載
  - ぬまた起業塾の開講式を実施
  - リーダー塾合同クラスで齋藤健衆議院議員がご講演
  - JBpressに” コロナで判明、日本の行政が抱える「致命的弱点」”のタイトルで朝比奈の論考が掲載
  - FNNプライムオンラインにて朝比奈のインタビュー記事が掲載
  - 青山社中後援隊の集いを開催
  - 朝比奈が鎌倉市長と意見交換&カヤック柳澤氏主宰の「地域資本主義」のオンラインサロンにて対談
  - BBTch番組にアートソムリエ山本冬彦氏が出演
  - アゴラに朝比奈の論考が掲載
2.青山社中リーダー塾通信
  - 青山社中リーダー塾/教育・コミュニティ構築 事務局より
  - NPO法人「地域から国を変える会」より(北海道北斗市、新潟県三条市)
  - 一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」より(長野県軽井沢町、新潟県妙高市)
3.青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ
4.編集後記
………. [もくじ]…………………….………………….

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1. 朝比奈論考
「『上流』の時代」
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コロナの猛威が止らない。

もちろん、激増しつつある世界・国内の感染者の動向も心配ではあるが(東京はついに本日※、感染者数が463人/日に)、感染者数は検査数を増やせば増加するのはある意味当然でもあり、個人的には、とりわけ経済の先行きを心配している。
※7/31時点

アメリカ商務省の発表では、4~6月のGDPは何と前期比で32.9%も減少したとのことだ。内閣府によれば、日本の2020年度のGDP成長率の見通しは、マイナス4.5%とはじいているが、直観的には甘い気もする。

ワクチン開発のニュースも色々と飛び込んでは来るが、このままコロナの猛威がしばらくは止らないとなると、本格的な経済活動の再開は望めない。一方で、1人10万円の特別定額給付金や、中小事業者等向けの持続化給付金など、既に大盤振る舞いをしている国家財政、各地の財政はひっ迫してきており、カンフル剤もいつまでも打ち続けられない。

先日、災害復興活動等の専門家である知人の藤沢烈氏(RCF代表)に興味深い話を聞いたが、震災や豪雨などの復旧・復興に際しては、初期段階で援助をドバーッと出しすぎて、後で息切れしてしまい、肝心な復興が進まなくなるパターンがあるとのことだ。持続性を意識して、「上流」の段階で工夫・コントロールすることが死活的に重要だとのことだが、今回のコロナ騒動を災害ととらえると、同じ轍を踏みかねないという懸念をしている。

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昨日、内閣府が、2012年12月から続いた景気の拡大局面は2018年10月まで続き、戦後2番目の長さの71か月間であったと発表した。最長は、2002年から08年までの「いざなみ景気」(73か月間)だそうだが、戦後1番目と2番目の長さの景気拡大局面が21世紀に入ってからと言われても、正直ピンとこない。実際、岩戸景気(1958年~)やいざなぎ景気(1965年~)は、それぞれ、成長率が11%台だったのに対し、いざなみ景気や今回の景気拡大は、長さだけが取り柄で、共に成長率は1%台だ。

振り返ってみれば、私が大学に入り、経済産業省に入省した1990年代から、本質的な意味で、経済が上向きだった時期というのは無かったような気がする。90年代は、バブル崩壊後の後遺症で「失われた10年」と呼ばれ、当時としてはかなりの財政出動(需要創出)を行ったが、効果は小さかった。その後、2000年代に入るとサプライサイド改革(供給側の改革)が行われ、過剰雇用・過剰債務・過剰設備のリストラが図られたが、これまた、効果はあまり大きくなかったのが実感だ。リーマンショックなどを経て、アベノミクスで金融緩和をかなり本格的にやり、経済を「ふかした」が、コロナ危機を迎えて感じるのは、日本の経済の基礎体力が強くなっていたわけではなく、限界が露呈してきたという感じだ。

気がついて見れば、コロナ危機を迎えて、唯一という感じで伸びている「非接触型ビジネス」(IT系のビジネスを展開する企業など)を見ても、世界を席巻している日本企業というのはほぼ見当たらない。平成元年に、時価総額ランキングで世界のトップ50社のうち35社を占めていた日本企業勢の往時の面影はなく、現在は、46位にかろうじてトヨタ一社が顔を出しているだけだ。

その日本が得意としていた「ものづくり」、特にその最後の砦ともいえる自動車に関しても、コロナ危機下の需要消滅による製造業一般の苦境とは別に、構造的に苦しいことになってきている。つまり、日本が得意だと言われてきた「ゲーム」の形が変わってきてしまっているのだ。

例えば日本には様々な種類の中小企業の集積があり、優れた職人が多いため、アイディアを容易に具体化する(試作品を作る)ことが得手とされていたが、いわゆるバーチャル・エンジニアリングの時代になると、データさえあれば、練達の職人や企業間協力を得なくても3Dプリンタその他ですぐに試作品が出来てしまう。極端な場合、試作せずとも、データ上でその当為が判断されることになる。現に、欧州などでは自動車の走行テストをインターネット上のテストコース(石畳の道、砂の道などがウェブ上で選べる)でやり、認証を受けるケースが出て来ているそうだ。(内田孝尚『バーチャル・エンジニアリング1・2』、経済産業省『2020年版ものづくり白書』など)

もちろん、まだ、素材産業や工作機械など、日本が世界的に見て優位に立っている分野もないわけではないが、大きなトレンドとしては、製造業全体が、減退傾向にあると認めざるを得ないと思う。情報化・データ社会の到来により、ものづくり・製造業の勝負ですら、実際に製造する段階から、どんどん上流の方、即ち企画・設計の方に加速度的にシフトしてきている。クリエイティブで、かつ、ある程度現実的な発想・構想が重要な「上流の時代」が到来してしまったと言える。

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では、上流の時代を分ける鍵は何か。言うまでもないが、これは人材(人財)に他ならない。発想・構想に基づいて企画・設計をする上流部分は、様々な分野において、まだかなりの程度、人間がやらなければならないからだ。

先述のとおり、特に最近、この流れが加速していることは間違いないが、実は、本質的には昔から変化していないとも言える。日本企業が世界に燦然と輝いていた時代、各国を席巻していたソニーの製品やホンダの自動車は優秀な職人によるものづくりの結晶ではあるが、特に、発想や構想に優れていたことが実は本質であるとも言える。トヨタが今でも世界で強いのは、「ハイブリッド」などの発想・構想に基づく企画・設計力が大きい。

羽のない扇風機(ダイソン)や、人手の要らない掃除機(ルンバ)や、小型の飛行物体(ドローン)で日本企業が出遅れてしまったのは、技術的に作れなかったわけではなく、発想・構想に基づく企画・設計力が足りなかった結果である。

それではなぜ、一時期は世界の憧れの対象だった日本からそうしたユニークな発想・構想、それに基づく企画・設計力が消えてしまったのか。乱暴にまとめれば、人間力が落ちているからだ。教育がなっていないからだ。正解を作るのではなく、与えらえた選択肢の中から正解を探す教育ばかりが跋扈してしまい(学校教育だけでなく、家庭教育や大企業等での社員教育も同様だ)、同時に、発想や構想を実現するために様々な困難を突破する打たれ強さ・辛抱強さの大切さも教えられることは稀になって来ている。「優しい時代」「合理主義の時代」の波の間で、泡となって消えつつある。

学校教育・家庭教育・企業教育のいずれの局面においても、「上流段階」、すなわち、「鉄は熱いうちに打て」ではないが、最初に、こうした構想・発想の大切さ、企画・設計をして実現に向けてやり抜くだけの強さ、を教えなければならない。否、教えて伝わるものではなく、親や先生や先輩や上司が、背中を見せなければならない。

私が個人的に大注目している、起業家論で有名なサラス・サラスバシー教授(バージニア大)によれば、目標や結果から逆算していくようなバックフォワード的発想(コーゼーション)より、自分は誰で、何を持っていて、誰を知っているかと言うリソース(持てる資源)をベースに、結果を作っている「エフェクチュエーション」的発想・行動こそが、起業を成功させる鍵だとのことだ。自分の持てる武器を確かに認識しつつ、夢のため、或いは大義のため、見えない世界に飛び込んで挑戦する勇気。我が国の人材が失ってしまった気風はこれに尽きるであろう。

当たり前だが、上流というのは結果から最も遠い段階の話であり、結果が見えないから怖い段階とも言えるが、逆に、自由に泳ぐ余地が大きいので面白い段階でもある。こうした荒波に乗り出せる人財が少なければ社会が衰退するのは自明である。逆説的だが、リスクを取らずに安全に生き永らえようとする機運に満ち満ちている限り、当該社会が厳しい世界で正当に生存できる可能性は減退する。

大きなトレンドとしても、短期的なコロナ危機を見ても、本格的な「上流」の時代の到来を感じざるを得ない。今こそ、私が日頃説いている「始動力(=リーダーシップ)」が求められていると言えよう。
 筆頭代表CEO
朝比奈 一郎

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2.トピックス
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<1> ウィズ・アフターコロナ時代の分散化社会・首都機能移転などを考える「青山社中フォーラムVol.50」を開催

7月29日(水)、
記念すべき50回を迎える「青山社中フォーラム」で、
全国知事会地方創生対策本部長、三重県 鈴木 英敬知事をお招きし、
「地方創生のキーファクターは”一極集中リスクの軽減” 
   ~コロナ対応の「みえモデル」から考える~」をテーマにご講演いただきました。

今回は会の冒頭で小泉環境大臣もオンラインでご祝辞をいただき、
官民の橋渡し役として広くネットワークを持つ
青山社中や朝比奈への期待や激励のメッセージを頂戴しました。

また鈴木知事のご講話は、
全国告知事会 地方創生対策本部 本部長としてのお話、
そしてコロナによる”命”と” 経済”の両立をめざす「みえモデル」についてのお話をはじめ、
現場で、そして最前線で官民一体となって取り組む具体的な事例などを織り交ぜていただいたことで、
本当に1時間と思えないほど内容の濃いものでした。

また、終盤には
参加者の皆さまから時間を上回る数多くのご質問をいただいたほか、
朝比奈とも対談をさせていただきました。

青山社中では今後もウィズコロナ時代でも学びを最適な形でご提供できるように、
尽力してまいります。

<2> 青山社中リーダーシップ・公共政策学校を2020年度も開講!
9年目を迎える青山社中リーダーシップ・公共政策学校を今年も開講することが決定いたしました。

▼青山社中リーダーシップ・公共政策学校実施とは
青山社中リーダーシップ・公共政策学校(Aoyamashachu School of Leadership and Government、ASLG)は、
パブリック・リーダーを育成することを目的とし、
「リーダーシップ」と「政策」の両方を学ぶことをコンセプトにした公共政策学校です。

今年度は、「豪華講師陣によるコロナ下での最新情報と議論」
「オンライン(リアルタイム)配信によるインタラクティブな授業」
「官民横断しての率直なコミュニケーションの場」をご提供できるよう、
現在準備をすすめております。

オンライン説明会(8/25)はこちら

ぜひ、ご参加ください!

<3> 朝比奈が「政策起業家シンポジウム」に登壇
政・官・民・学・NGO/NPO 等が垣根を越えて社会課題解決のため真剣に政策過程と向き合い、
重要な役割を担う「政策起業家」の議論の場として立ち上がった
PEP(政策起業家プラットフォーム)。

7月15日(水)、
朝比奈がその設立記念の「政策起業家シンポジウム」にモデレータ、パネラーとして登壇しました。

当日は平日の日中にもかかわらず、
800名以上の方が参加申し込みをされたことや、
議論もかなり白熱したものが多く、
朝比奈も「日頃からのネットワーク形成や実現のための目測力が大事」と
「改めての気づき」をコメントしております。

<4> 青山社中がマニフェスト・選挙支援を行った北区の山田加奈子氏が、東京都議会議員補欠選挙にて当選
7月5日(日)投開票の東京都議会議員補欠選挙に挑んだ北区の山田加奈子区議(当時)を、
青山社中が2020年1月からマニフェスト・政策支援を行い、
告示期間を含めて全面的に支援しました。

山田加奈子氏は52,225票を獲得し、次点に16,010票差をつけて当選しました。

<5> 第1回川崎市産業振興協議会 中小企業活性化専門部会に朝比奈がアドバイザーとして参加
7月7日(火)、
朝比奈が経済活性アドバイザーを務める神奈川県川崎市にて、
今年度第1回の「川崎市産業振興協議会 中小企業活性化専門部会」に朝比奈がアドバイザーとして参加しました。

「川崎市中小企業活性化条例に基づく令和元年度施策の検証について」や
「今年度施策の検証の進め方について」、
など、新型コロナウイルス感染症の話題にも触れながら闊達な議論がなされました。

<6> NewsPicksにて朝比奈がインタビューされた記事が掲載
7月8日(水)、
「コロナ下の首都機能移転」という特集で
朝比奈がインタビューされた内容がNewsPicksに掲載されました。

コロナというピンチを首都機能移転という打ち手で、
地方創生、景気浮揚、本格的デジタル化推進、そしてもちろんリスク分散と、
様々な文脈で意義があると朝比奈も考え、同記事内で首都機能移転論の記事タイトルが掲載されております。

“【スピード解説】あなたはどう思う?コロナ時代の首都移転論”
記事はこちら
※会員登録すると記事全文がご覧いただけます
※首都機能移転の論考はこちら

<7> ぬまた起業塾の開講式を実施
群馬県沼田市での起業を「オール沼田」の体制で支援する
「ぬまた起業塾」の第6期がスタートし、
2020年7月4日(土)に開講式が行われました。

今年度は様々な夢を抱く13名の方が新たに入塾されました。

また、開講式にて受講生に対し、
起業塾会長である横山沼田市長からはご講話を、そして起業塾の塾頭として朝比奈が講演を行いました。

詳細はこちら

<8> リーダー塾合同クラスで齋藤健衆議院議員がご講演
7月11日(土)、
様々な年度の塾生が集まってゲストや塾生の話を聞く、
リーダー塾合同クラス(期を越えてリーダー塾生が集まる会)を
オンラインも併用する形式で開催されました。

今回はゲストとして齋藤健衆議院議員(元農林水産大臣)をお招きし、
今必要な経済政策についてのお話、
日米地位協定の現実、
日本史を戦時や原敬政権、
そして農林部会長から当選3回で農水大臣まで上りつめた背景など、
大変濃いお話をいただきました。

詳細はこちらと下記もご覧ください。

<9> JBpressに”コロナで判明、日本の行政が抱える「致命的弱点」”のタイトルで朝比奈の論考が掲載
7月20日(月)、
JBpressに朝比奈の論考が掲載されました。

続化給付金を切り口に、
行政のデジタル化は、利便性だけの問題ではなく、
コストや公正性などを含む行革全体の問題だということを
朝比奈が強調して論じております。

“コロナで判明、日本の行政が抱える「致命的弱点」”
記事はこちら

<10> FNNプライムオンラインにて朝比奈のインタビュー記事が掲載
7月23日(木)、30日(木)と2週連続で
FNNプライムオンラインに
朝比奈がインタビューされた記事が掲載されました。

▼7月23日(木)
“「生きながら人生の墓場、国会閉幕は奴隷解放」霞が関はなぜ疲弊・劣化するか”
記事はこちら

霞が関の働き方に関して、
対国会との関係や、デジタル化について朝比奈が言及しております。
また、BCG様との業務提携にも触れていただいております。

▼7月30日(木)
“「内閣人事局でサラリーマン化」「定年延長で割食う若手」霞が関で劣化・疲弊する官僚たち”
記事はこちら

霞が関の人事システム、内閣人事局擁護論などを朝比奈が持論を展開しております。
また、8月から新潟県妙高市で開催される「みょうこうミライ会議」にも触れていただいております。

<11> 青山社中後援隊の集いを開催
新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、
延期になっておりました「後援隊の集い」をオンラインとオフラインで同時開催しました。
ウィズコロナ時代の分析と日本をテーマに、
朝比奈が考える日本のコロナ対応の評価や今後の課題、そして青山社中の近況をお話いたしました。

※「青山社中後援隊」とは
青山社中の理念・事業に賛同し、活動を後援頂ける方々による会員組織です。
会員の方には、講演会・シンポジウムなどへの優先参加、
会員同士の交流会の開催など、各種特典をご用意しております(詳細はこちら

<12> 朝比奈が鎌倉市長と意見交換&カヤック柳澤氏主宰の「地域資本主義」のオンラインサロンにて対談
7月15日(水)、
カヤック柳澤氏が主宰するオンラインサロン「地域資本主義サロン」に朝比奈が出演し、
柳澤氏と対談いたしました。
また鎌倉市参与も務めておられる加治氏や、カヤック社のメンバーとともに闊達な議論がなされました。

7月16日(木)には、鎌倉市の松尾市長を訪問し、市長より
単なる観光地から「学びの場」としての鎌倉を目指されていることや、
ロードプライシングなど、賛否両論ある政策を積極的に進められていることなどのお話をいただきました。

<13> BBTch番組にアートソムリエ山本冬彦氏が出演
朝比奈が講師を務めるビジネスブレークスルーチャンネルの講義
「社会変革型リーダーの構想力」のゲストとして、
アートソムリエ山本冬彦氏をお招きし、講義を収録しました。

本講義は2020年8月26日(水)に配信を予定しております。

ご視聴はこちら

<14> アゴラに朝比奈の論考が掲載
7月1日(水)~7月3日(金)の連続で、
言論プラットフォーム「アゴラ」に朝比奈の論考が掲載されました。
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“連載1 コロナとアメリカ ~ 急速な崩壊と希望”
記事はこちら
“連載2 コロナと日本 ~緩慢な崩壊と希望”
記事はこちら
“連載3 日本の起死回生の一打~新都(メガ首都圏)構想~”
記事はこちら
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コロナとアメリカ、
コロナと日本の現状を分析した上で、
「日本の起死回生の一打 ~新都(メガ首都圏)構想~」について、
具体的な事例を挙げながら、朝比奈が私見を述べております。

ぜひご覧ください。

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4. 青山社中リーダー塾通信
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*青山社中リーダー塾/教育・コミュニティ構築事業 (担当:4期生村上)

【青山社中リーダー塾合同クラス】
7月11日(土)、青山社中リーダー塾の合同クラスを行いました。

合同クラスは、現在座学編を受けている10期生のみならず、すべてのリーダー塾生・卒塾生が受けることができ、期を超えたつながりができる場でもあります。今回は、コロナ禍を鑑み、人数を少人数に限定した上でのリアルと、オンラインとで行いました。

まず、リーダー塾生2名がそれぞれ、国会議員秘書の役割や実態についてと、東アジアの今後30年の政治情勢について、ご発表いただきました。それぞれ、普段のお仕事に基づく深い知見を、わかりやすくお話いただき、関連のない人にもまたその通の人にも、面白い内容で、大変聴きごたえがありました。

その後、齋藤健衆議院議員にお越しいただき、1時間ご講演・1時間質疑応答で計2時間お話いただきました。
今必要な経済政策についてのお話、日米地位協定の現実、日本史を戦時や原敬政権、そして農林部会長から当選3回で農水大臣になられた背景など、大変濃いお話をいただきました。

私個人としては、政治的に困難な政策でも、論理的思考と貫徹する意思の強さとの両輪で、やりきられる様と、故事を引いたご自身の思いから伝わる懐の深さに感銘を受けました。

質疑応答も白熱し、当初の予定時間を大幅にオーバーして質問に答えてくださった齋藤先生には、改めて感謝申し上げます。

【後援隊通信】
7月3日(金)、春から延期となっていた後援隊の集いを行いました。青山社中をいつも応援してくださっている後援隊の方に、リアル・オンラインそれぞれにお集まりいただき、朝比奈から、「アフター/ウィズコロナ時代の日本」に関する分析をご紹介しました。
皆様、闊達に議論いただき、弊社がこのような方々に支えられていることを感謝する夕べとなりました。

*NPO法人「地域から国を変える会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です。事務局長:1期生大山)

【北海道北斗市】
北斗市の公共交通網形成計画の策定支援を行うこととなりました。地方の交通経営が厳しい昨今、地域ごとの課題解決に呼応した交通サービスを提供するべく、同計画が全国各地で作られています。北斗市は、北海道新幹線・新函館北斗駅を有しており、観光・経済面で北海道の玄関口としての優位性を活用する策や、いわゆる交通空白地域対策(雪国であるので単なる過疎地対策という視点だけでは難しい)を検討していきます。

【新潟県三条市】
2020年度の職業訓練施設・しただ塾は、11月開講することとなりました。コロナ渦の社会状況の中、地方転職・地方移住が今一度脚光を浴びており、人口減少対策という面だけではなく、生き方・働き方・日本人の暮らし方を考え直す契機にあります。しただ塾は、いわば地方転職のお試し版として、約3ヵ月間、三条市下田地域で地域観光資源の発掘・活用方法を学びつつ、自分のキャリアを見つめ直す時間として有用です。
[しただ塾HP]はこちら
2020年度募集要項は、決定次第、改めてこちらにアドレス掲載します。

*一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です。事務局長:7期生水野)

【長野県軽井沢町】
朝比奈が未来共創アドバイザーを務める軽井沢町において、100年後の軽井沢を住民主体で描く軽井沢22世紀風土フォーラムについて、エリアデザインの運営会議が開催されました。
エリアデザインでは、軽井沢の特色ある各地区の中で5つのエリアにて、住民主体でどのようなまちづくりを行っていくのか継続的な検討・取組を行うもので、多くの住民が参加して議論を行う地域会議と地域会議に向けた準備・検討を行う運営会議で構成されています。
7月には、昨年度から検討が開始されている新軽井沢・中軽井沢の運営会議が開催されるとともに、今年度より新たに立ち上がる、追分・旧軽井沢の2地区にて第1回の運営会議が開催されました。
新軽井沢・中軽井沢では、コロナ禍を踏まえてオフラインの会議ではなく、オンラインも含めた多様な地域会議開催の在り方を含め議論がなされるとともに、追分・旧軽井沢では、運営会議を先導するファシリテーターの選出及び、第一回地域会議開催に向けた進め方について議論がなされました。
新型コロナの感染者が各地で増加する中、長期視点で各地区の特色を活かしながらどのようにまちづくりに取り組んでいくか、これまでの概念に縛られない方法も含めて、議論のサポートを行ってまいります。

【新潟県妙高市】
朝比奈が地域活性化アドバイザーを務める妙高市にて、妙高市役所・妙高市民・都市部事業者の3者が地域課題の解決に取り組む官民連携プログラム「みょうこうミライ会議」について引き続き検討を進めてまいりました。
みょうこうミライ会議では、3者が協働して「地域交通」「人の流れの創出」の2テーマについて、2か月強の期間で解決策を検討し、最終的には妙高市入村市長へ提案を行います。来月8月4日(火)にはプレキックオフミーティングが予定されており、妙高市・都市部事業者それぞれの参加者がオンラインで顔合わせを行い、検討のスタートが切られることになります。みょうこうミライ会議では、研修でもイベントでもなく、3者が本質的な議論に取り組んでこれまでの延長線上にはない解決策の創出にチャレンジすることになります。
妙高市の地域課題の解決に繋がるプログラムとすることとともに、参加者が手ごたえを感じることができるものにしていくべく、弊社も引き続きご支援を行ってまいります。

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5.青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ
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<7月の実績>

・7/1~3 言論プラットフォーム「アゴラ」にて朝比奈の論考が掲載
・7/13  NewsPicksにて朝比奈がインタビューされた記事が掲載
・7/15  朝比奈が「政策起業家シンポジウム」に登壇
・7/20  JBpressにて朝比奈の記事が掲載
・7/23  FNNプライムオンラインにて朝比奈のインタビュー記事が掲載
・7/30  FNNプライムオンラインにて朝比奈のインタビュー記事が掲載

<2020年8月の予定>
・8/上旬   言論プラットフォーム「アゴラ」にて朝比奈の論考が掲載予定
・8/中旬 JBpressにて朝比奈の論考が掲載予定

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6.編集後記
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このたびの九州地方を中心とした豪雨により、
被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞い申し上げますとともに、
被災地の一日も早い復旧を、心よりお祈りいたします。
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2020年7月。
予定通りであれば日本で最も「熱い夏」になるはずだった連休も
コロナ下という不安を抱えながら
どちらかといえばいつもよりも静かに通り過ぎ、
せめて早く梅雨明けしてほしいと願う今日この頃です。(配信当時、関東)

私個人としてはこのような状況の中で
1年の残りの半分をどう過ごすか、そして感染症とどう向き合っていくか。
より考えを深める機会を多くいただいた7月でした。

季節の変わり目という時節柄もありますし、
皆さまもお身体ご自愛ください。

 
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