政治・行政:竹中治堅

講座概要

地方行政

~講座概要~

地方行政がカバーする範囲は広く及ぶが、中でも防災や災害復興は近年における最重要課題と言える。このため、陸前高田市の震災復興計画や震災検証委員会に携わった立場から、復興の課題や大震災の教訓、復興庁と自治体の役割、豪雨災害と自治体が発令する避難勧告の出し方などの実践的な内容を取り扱う。またこれらを元に、国・県・市の3層構造における地方行政のマネジメントを論じる。

~講義スケジュール~

  • 第1回 2/3(水)
    地方行政の事例:東日本大震災からの復興施策
  • 第2回 2/10(水)
    地方行政の課題:災害と防災施策
  • 第3回 2/17(水)
    地方行政のマネジメント

各日 19:30 ~ 21:30

講師:久保田崇
掛川市副市長/元・陸前高田市副市長
元・内閣府参事官補佐/元・立命館大教授

掛川市副市長/元・陸前高田市副市長/元・内閣府参事官補佐/元・立命館大教授


京都大学総合人間学部卒業。英国ケンブリッジ大学経営学修士(MBA)。ヨーク大学政治学修士(MA)。内閣府にてニート対策を内容とする「子ども・若者育成支援推進法」の制定などに携わり、2011年から2015年までは、東日本大震災による津波で壊滅的な被害を受けた陸前高田市の副市長を務め、復興政策に関わった。日本心理カウンセラー協会正会員。主な著書に『キャリア官僚の交渉術』『私が官僚1年目で知っておきたかったこと』『できる人と思われる!プロ公務員の仕事の習慣』『官僚に学ぶ人を動かす論理術』『官僚に学ぶ仕事術』『官僚に学ぶ読書術』『官僚に学ぶ勉強術』など。

本講座は、現代日本における統治構造および政策決定過程を理解する上での基本的な視角を身につけることを目的とする。このため、日本の統治システムの特徴、選挙制度、国会制度、首相の補佐機構、行政組織のあり方などを紹介する。その上で、1990年代以降の日本の政治構造の変化を分析し、安倍・菅両政権の権力基盤および政策決定過程について解説する。

講義スケジュール

第1回 11/10(水)19:00~21:00
「議院内閣制と選挙制度」
三権分立と議院内閣制は果たして両立する概念なのか考えながら議院内閣制の特徴について紹介する。選挙制度の違いを説明し、政党制や内閣のあり方に及ぼす影響について議論する。

第2回 11/17(水)19:00~21:00
「首相の指導力と国会による制約」
首相の指導力を構成する要素について説明し、現在のいわゆる官邸のプレーヤーを紹介する。その上で日本の政治過程における国会の役割、そして首相の指導力の制約要因としての地方公共団体について解説する。

第3回 11/24(水)19:00~21:00
「日本政治の構造変化と安倍晋三政権・菅義偉政権」
第2回までに紹介した議論を参照しながら1990年代以降、数次にわたる制度改革の結果、いかに日本の統治構造が変化してきたか説明する。その上で、安倍・菅両政権の政策決定過程について解説する。その中で、安倍・菅両政権のコロナ危機対応について分析する。

講師プロフィール
 竹中治堅 氏

政策研究大学院大学教授
元大蔵省(財務省)

東京大学法学部卒業。スタンフォード大学政治学部博士課程修了(Ph.D.取得)。大蔵省、中央省庁等改革推進本部事務局を経て、政策研究大学院大学での役職を歴任し、現職。
主な編著書に『コロナ危機の政治:安倍政権vs知事』(中公新書)『二つの政権交代:政権は変わったのか』(勁草書房)、『首相支配ー日本政治の変貌』(中公新書)など。『参議院とは何か』(中公叢書)では、朝日新聞社が優秀な論考を顕彰する大佛次郎論壇賞を受賞

青山社中パンフレット

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