メールマガジン

Vol.84 To “do” or not to “do”, that is the question.

~何か事が起きた時、リーダーたるものは、対策を打つか、様子を見るか選択を迫られるものだ~
 『キャプテンサンダーボルト』 阿部和重 伊坂幸太郎 共著 より
 
 
 2017年11月15日。
 
坂本龍馬の死後150年の節目の命日に、青山社中は7周年を迎えた。当日は、私自身も社員もバタバタで、皆で祝う暇もなく、従ってフェースブックにアップする楽しげな写真もなく、よくある1日がスーッと過ぎて行った。同日夜に元々予定されていたある飲み会で一人、ひっそりと多めにハイボールを注文して内心祝杯を挙げた。
 
働き方改革の波にも乗って、「うちは楽しい企業です」的な「和気あいあい」感満載の写真をアップして、「良いね」をたっぷりもらうのも良いが、7年も経つと、「まあ、無理に繕わなくても良いか」と良くも悪くも自然体になる。
 
何とかかんとか7年過ごしてみて思うに、冒頭の小説の一節のとおり、リーダーの役割とは、突き詰めれば、「何らかの対策を打つか」「しばらく様子を見るか」の二拓を出来るだけ小刻みに考え続け、前者が必要だと判断した場合には果断に動く、ということに尽きる。様々な事象について小刻みに考えれば考えるほど、ほとんどの場合は後者になるので(そんなに動けないので)、実は水面下でバタバタしているアヒルの水かきよろしく、外形的には、全体としてのんびり優雅に見えなくもない。
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さて、ずいぶん昔にあった感じがあるが、約1か月前の10月22日に衆院解散総選挙があった。一応の解散の大義名分は、消費税増税分の使途見直しであり、その要諦は「教育の無償化」であった。まあ、実際にはそこが選挙の争点になった感じはなく、要は「このまま安倍政権・自民党政権に任せるか、或いは他の党に任せるか」という選択の結果、安倍自民党が圧勝しただけだが、建前上、国民の信を問うたことはきちんと守ろうと、政府は12月上旬には教育無償化などの政策パッケージをまとめる方針だと言う。
 
報道によれば、まず「人づくり革命」のために2兆円使うことありきである中、例えば大学の無償化には7000~8000億円が振り向けられるという。ただ、教育の専門家ならずとも、英語の講義でbe動詞から教えるような大学の授業料も国民の税金で賄うことが本当に必要なのか、という疑問は容易に湧くし、そもそも勉強もせずに成績劣悪な学生の授業料を増税までしてカバーするのは真っ平御免だと多くの人が思うに決まっている。そのあたりの線引きは非常に難しい。
 
少し前の地方創生施策の際は、「努力をしない地域は救わない」とばかりに、きちんとした総合計画を作らない限り交付金は渡さない方針が示されたが、教育の無償化アプローチになると急にバラマキになるとしたら、同じ政権の方針とも思えず、極めてダブルスタンダード的だ。
 
その他、例えば、保育園の無償化の対象として、認可外保育所を含むか否かがネットなどで騒ぎになったことが記憶に新しいが、「人づくり革命」の詳細を詰めれば詰めるほど、生煮え感が浮き上がってくる。
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選挙に際して、保育・教育について「何らかの対策を打つ」ことを決め、選挙に臨んで勝利した安倍政権ではあるが、ここは、12月にこだわらず、「しばらく様子を見て」じっくりと議論して案を練ることが必要ではないだろうか。既に、心ある自民党議員からは、「無償化」の文字を取る動きや、議論を先送りする動きが出ているが、無理に動かずに様子を見るのもまたリーダーの大切な役目である。
 
安倍総理は、第一次政権からの通算で間もなく在任期間が6年を超える。比べるべくもないが、在任期間が7年を超えた零細企業のオヤジとしては、ここは、無理に動かない決断を期待したい。
 
代表・CEO
朝比奈一郎
 
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<1>「青山社中リーダーシップ・公共政策学校 経済・財政編」
    12月5日(火)お申し込み締め切り迫る!
   (次回医療・社会保障 編は1月10日開講!)  
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青山社中リーダーシップ・公共政策学校「経済・財政編」が12月より開講いたします(お申し込み期限は12月5日(火)です)。
 
担当講師は法政大学の小黒一正教授です。(財務省出身、一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了)「預金封鎖に備えよ マイナス金利の先にある危機 (朝日新聞出版)」など、著書も多数あり、大変注目されている経済学者です。
 
人工知能・ビッグデータ・IoT等の成長戦略に期待が高まりながらも、人口減少・少子高齢化で低迷する経済、消滅の危機に直面する地方自治体、膨張が止まらない政府債務。
 
本講座では現代日本における経済・財政の解決策を模索する上で基本的な視角を身につけることを目的としています。経済、財政の観点から日本社会の大局的な流れを眺めることにより、個々人のお仕事やキャリアのヒントを掴むきっかけになれば幸いです。
 
また、来年1月からは日本医療政策機構理事の宮田氏が担当の医療・社会保障編が開講します。医療政策に携わりながら、地域密着型のクリニックを開業され、ご自身も現場でリーダーシップを発揮されています。
 
最新の医療政策、現場でのお取り組みにご関心のある方は是非受講をご検討ください。
 
【お申し込みページ】
 
講師、スタッフ一同、皆様と共に学べることを心より楽しみにしております。
 
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<2> 第39回青山社中フォーラム 岸田文雄 自民党政調会長
    前外務大臣による講演会を開催
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岸田文雄 自民党政務調査会長 前外務大臣 に青山社中フォーラムに登壇頂きました。
 
歴代第2位の在任期間を誇る前外務大臣として、これまでのアジア諸国を中心とする外交のご経験について、また政調会長として、節目である2019年以降に日本が立ち向かうべき課題などについて語って頂きました。
 
参加者からは「外交や日本の今後のあり方について改めて考えさせられた」「岸田政調会長の雰囲気を直接感じることができた」などの好評を頂きました。
 
また、後半のセッションでは、前外務大臣政務官で、岸田派の若手期待の星の武井俊輔衆議院議員にご登壇頂き、弊社代表朝比奈とのトークセッションで本音トークを繰り広げて頂きました。
 
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<3> 青山社中が7周年を迎えました。
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先日、2010年11月15日の設立より青山社中が7周年を迎えました。
 
今年で7年を迎えることができたのも、これまで様々な形で私達を支えてくださった皆様のお陰であり、厚く御礼申し上げます。
 
日本を「世界に誇れ、世界で戦える」国にするために、引き続き①国や社会のことを深く考え変革に向けてリスクをとった決断のできるリーダー、②日本を少しずつでも良くするような各種政策、③世界を相手に大きく立ち向かうことのできる組織、などを創るべく、種々の事業を実施していきたいと思います。
 
年に2回、皆様との集いを実施する「青山社中後援隊員(年会費1万円)」も随時募集中です。
 
青山社中フォーラムの割引特典もあります。是非、ご入会お待ちしています。
 
今後とも、皆様の変わらぬご支援を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。
 
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<4>  今月のフジサンケイビジネスアイ「高論卓説」
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総合ビジネス金融紙「フジサンケイビジネスアイ」の連載記事
「高論卓説」で今月も朝比奈の記事が掲載されました。
 
【題名:安保大改革、安定政権に期待 北緊迫、他国頼みの防衛がリスク】
 
【過去の記事はこちら(青山社中筆頭代表 朝比奈一郎のブログ)】
 
 
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<5> 青山社中リーダー塾通信
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*青山社中リーダー塾通信 6期生 森本 義久
ただの“政治好き”が、政策担当秘書という肩書で永田町に務めて、9カ月になろうとしている。そもそもテレビのADをやっていた時から「気が利かない」と言われ続けてきたので、秘書に向いていないことはよくわかっていた。採用してくれた先生に恩義と愛情は感じつつ、「政治活動の実務を勉強して、いつか…」という自分のことを第一に考えながら、やれるだけ続けてみようかと開き直っている今日この頃だ。
 
思えば、高校の頃に読んだ小説で三木武吉に魅かれ、ようやく自分が勉強し大学に進学する意味を見出せたのが政治だった。時は、加藤の乱が起こり、小泉政治が始まるターニングポイントとなった世紀末。そこから大学時代は自民党学生部に所属し、政治記者を志しながら結局テレビメディアへ。再び大学に戻って公共政策を学んだ後に、医療専門紙の記者として厚生労働省や国会などを取材した。ただただ興味本位で政治の周辺をうろちょろしていたが、心には常に「男として生まれたからには…」という想いがあった。そこからリーダー塾の座学編を経て憧れの世界に飛び込んだわけだが、改めて現実とのギャップ、そして次に控える壁の高さに頭を悩ませている。
 
 事務所に入って改めて意識させられたのが、いわゆる「地盤、看板、かばん」。「看板」は一般人であればすぐ諦めがつくので、残り2つを作っていくしかないが、どちらも一朝一夕に秘書の片手間で出来るようなものではない。特に政治資金については、私が当初想定していた事務所の維持・運営費を大幅に上回る額の支出が必要であることが容易に理解できた。有権者が政治家の任期中の業績評価を適切に行って投票行動に反映させることができれば必要としない金なのだが、結局のところ、どれだけ有権者に顔を見せて握手をしたかで票数が決まってしまう。割り切って時間と金を使って選挙区で顔見世をするしかないが、果たして国会議員の役割として適当なのか、有権者側も考えてほしいと思うことは多い。
 
 また秘書になるのと同じタイミングで自分にも子供ができ、責任を持たなくてはいけない立場になった。来年35歳という年齢は、「若い」といわれることも多いが、一方で俗にいう「転職限界説」のボーダーでもある。小泉進次郎氏を筆頭に同世代でも多くの国会議員が誕生している中で、もし自分が始動できないのであれば、今の仕事をいつまでも続けていてよいのかと焦りが募る一方だ。
 
 では幕末の志士たちのように「今この国を変えなければ!」との焦燥感を感じているか言えば、そうでもない。現在の安倍政権が進めている政策は内政・外交ともに、私の考える国が向かうべき方向性と概ね一致している。またかつてほど朝日新聞などの「日本的リベラル勢力」や中国・韓国に対する怒りが湧いてこないのも事実だ。
 
 まさに五里霧中といったところだが、自分で志した道。「蛟龍地中を出る」という天の時が来るまで、今の場所で研鑽を重ねるしかない。
 
*NPO法人「地域から国を変える会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です) 
【群馬県沼田市】
起業家養成塾「第3期ぬまた起業塾」では、東京企業訪問を実施しました。商業施設・スカイツリータウン、電通、楽天の3社を訪問し、「モノの売り方・見せ方」の視座となる講義を現場の最前線にいる皆様からご教授いただきました。現在、具体的なビジネスプラン作成に入っている塾生にとって、大きな刺激になりました。
 
【新潟県三条市】
11月28日、10名の塾生を迎えて、滞在型職業訓練施設「第二期しただ塾~観光・アウトドアコース」が開講しました。全国各地から移住した塾生が、廃校となった小学校を拠点とし、地域観光の学習をしながら三条市・下田地域で約4か月間生活をします。初日は弊会事務局長・大山が、しただ塾卒塾後のアクションの視座となるべく、事業構想の方法論について講義を行いました。
 
*一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」(リーダー塾生が立ち上げた団体です)
【奈良県生駒市】
生駒の魅力創造・向上策について生駒市の幹部と意見交換を行いました。生駒市商工観光ビジョンにおけるコンセプトを前提に、地域アイデンティティを高める方向で「竹」「宝山寺」「竜田揚げ」の3つに着目し、戦略的方向性や連携パートナーについて提案し、市内の主要組織からヒアリングを行いました。
 
【千葉県木更津市】
木更津DMOの設立に向け、第二回目の検討会議を開催し、木更津市の観光関連事業者と意見交換を行いました。木更津DMOのコンセプト、実施事業、マネタイズの方法などについて検討を行い、今後は観光庁への登録候補法人の申請に向けて準備を進めていきます。
 
【日中リーダー会議】
日中リーダー会議は、日本と中国の次世代を担う30代~40代の約20名が毎年数回、未来志向のパートナーシップ構築を目的として交流を行っているコミュニティです。今月は朝比奈のアレンジで、イトーヨーカドー株式会社の三枝社長、また成都イトーヨーカドー双楠店を訪問し、話を伺いました。三枝社長は20年程度、成都イトーヨーカドー代表としてご活躍され、外国人で唯一、成都市の名誉市民にもなるほど、店舗の売上や顧客との信頼関係構築などに、大きな功績を残しています。
 
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<6> 青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ
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<11月の実績>
・11/9 KIT(金沢工業大学)虎ノ門サロンにパネラーとして登壇(朝比奈)
 題名:教育を新発想で! 次世代に夢馳せる、ニッポンの未来設計
 
・11/12 ハーバード大 エズラ・ボーゲル名誉教授来日に際し、
    ハーバード松下村塾(通称:ボーゲル塾)同窓会にて挨拶(朝比奈)
 
・11/13 朝霞市等の経営者・後継者が集うサムライセミナーで講演(朝比奈)
 題名:経営者としてのリーダーシップ
 
・11/17 若手市議会議員の会にて条例研修 (ワークショップ)を実施(森原)
 
・11/18 政策懇談会にて講演(朝比奈)
 題名:マクロとミクロからみた地域活性~青山社中の歩みと現状にも触れつつ~
 
<12月の予定>
・リクルート寺子屋にて講演(朝比奈)
・フジサンケイビジネスアイにて記事掲載(朝比奈)