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Vol.73 ~2017年以降の世界と日本~ プーチン来日から、米中関係を展望し、日本の針路に思いを馳せる

1.プーチン来日と日露交渉の現実 

「人は、都合の悪い記憶を速やかに忘却するメカニズムを有する」という説を聞いたことがある。わずか10日前の出来事だが、かなり前に思えるのは、その残念な結果のせいだろうか。プーチン大統領訪日のことである。 

「肩透かし」という語が、これほど綺麗に当てはまる事例も珍しい。「70年来の懸案、ましてや領土問題は簡単には片付かない。まずは経済活動等を通じた信頼関係の構築から。」とは確かに正論だが、一方で「何をいまさら」「『良いとこ取り』をされるのでは」との懸念ももっともで、自民党の二階幹事長の言葉を借りれば、「国民の皆さんの大半はがっかり」したのが実態だ。 

ただ、最も「がっかりした」のは、他ならぬ安倍総理自身、加えて、対露交渉を中心的に進めてきた世耕経産大臣(ロシア経済分野協力担当大臣)ほか、私の古巣の経産省系の面々であることは想像に難くない。プーチン大統領を高く評価し、IS国対応での対露協調を主張するトランプ氏が米国大統領選で「まさかの勝利」を収めた頃から、彼らはこの残念な結果を予想したであろう。なぜなら、トランプ勝利で、対露交渉の「切り札」が使えなくなったからだ。 

安倍総理は、今回、それなりに明白に「G7の対ロ経済制裁に違反する」というカードを切ることで、領土問題での妥協を引き出す算段だったはずだ。この「日本が率先してウクライナでのクリミア半島奪取などのロシアの所業に目をつむる」という確信犯的対露経済協調が「カード」であるためには、G7各国が足並みを揃えてロシアに厳しく対処することが大前提だ。しかし、肝心要のアメリカが、トランプ政権誕生で対露協調の動きを見せる中、この「切り札」の価値は激減してしまった。プーチン大統領から見れば、トランプ政権との直接交渉でG7制裁網に「大穴」を開ける可能性が高まる中、日本を使って「小穴」を開ける意味は小さい。 

2.米中関係の展望 
先ほど、今回のプーチン訪日の結果に最もがっかりしているのは安倍総理・政権自身、と書いたが、正確には、ちょっと違うかもしれない。確かに、北方領土問題に関しては、上記のとおり、トランプ勝利で千載一遇のチャンスを逸したという喪失感が否めないが、同時に、トランプ政権は、安倍政権の最優先事項である「対中封じ込め」を強力に推進するはず、という期待感もあるからだ。 

米国大統領選直後の11月14日に来日し、私たちハーバード・ケネディスクール卒業生向けの特別講演・内輪の夕食会に臨んでくれたアンソニー・サイチ教授(中国専門家)は、その時点で、新政権の「対中強硬スタンス」は明確だと喝破していた。同教授は、今後の対中政策を担うキーパーソンに、1)「中国が徐々にアメリカを凌駕して覇権を握る」との「100年マラソン」を警戒するマイケル・ピルスベリー氏(国務省・国防省で要職を歴任)、2)映画「中国がもたらす死」の監修など、扇情的な面も含めた対中強硬派として有名なピーター・ナヴァロ教授(UCアーバイン教授、数日前に新設の国家通商会議のトップへの就任が発表)、3)「350隻海軍」「200億ドル建艦費」などの強硬策を提唱する海軍政策専門家のランディ・フォーブス議員などを挙げていた。割と一般的な米国有識者の見方であろう。 

そもそも、安倍政権のロシア接近も、対中牽制の意味を多分に含んでいる。安保政策では弱腰ぶりが目立ったオバマ政権より、トランプ・共和党政権の方が望ましいことは、ほぼ間違いのないところだ。おそらく、先日の、安倍・トランプ電撃会談でも、そのあたりの対中強硬的ニュアンスを掴めたこともあってトランプ氏を「信頼に値するリーダー」と持ち上げたのではないか。元来、安倍総理及び周辺は共和党人脈の方が強いとされており、オバマ氏のそっけない対応に悩まされてきた身としては、率直な対話という意味での新政権への期待も大きいであろう。短期的には、先述の北方領土返還交渉の停滞や、本来は対中国での対抗軸でもあるTPPからの米国離脱など、トランプ政権の影響は痛手だが、中長期的な対中強硬スタンスや日米首脳間での信頼関係構築は、悪くはない話である。 

しかし、安倍政権的には気になる予想もある。主に外務省筋から聞こえてくるが、トランプ体制はビジネス中心の「個別交渉」政権であり、また、国務・国防関係の要職に内定した顔ぶれも、中東政策等については強硬だが、アジア・太平洋への関心は薄く、米中関係は炎上しないというものだ。つまり、米中間ではビジネスライクに交渉が進み、対米投資や米国の雇用を激増させれば、南シナや尖閣などの安保面は譲る、という単純な取引(ディール)が成立するとの見立てである。早ければ半年後には、米中関係は落ち着いていると述べる識者もいる。 

私は、後者の見方は楽観的に過ぎると思うが、仮にそうなると、米国の「暗黙のお墨付き」を得て、中国の海洋進出が激化することは明白なので、日本にとっては困った事態だ。いずれにせよ、「人間は見たい現実しか見ない」(ユリウス・カエサル)との罠にはまってはいけないと思う。 

3.日本の針路に思いを馳せる 
ここまで、日露交渉から米中関係という切り口で2017年以降の世界を展望してみた。別の切り口として、英国のEU離脱・イタリアの国民投票と首相交代、そして、極右のルペン氏が勝利するとも噂される来年の仏大統領選挙など、欧州各国での政治の動きを考えると、また、シリア・トルコなどを震源地として流動化する中東情勢なども勘案すると、改めて、世界が「理想を信じる国際協調体制」(リベラリズム的世界観)から、「各国が国益をむき出しにして、時に軍事的に衝突する世の中」(リアリズム的世界観)に急転回していることが分かる。 

年の変わり目ということもあって、今回のエッセイにはつい力が入ってしまい、既に長めの論考になってしまったが、最後に、安倍総理とオバマ大統領の真珠湾訪問から連想・着想した「幕末と現在の類似点」、特に長岡藩の河合継之助の絶望的挑戦と、現在の流動化する世界の中での日本の状況を重ね合わせることをお許しいただきたい。 

安倍総理とオバマ大統領が慰霊訪問する真珠湾への日本軍の奇襲攻撃は、航空戦時代の幕を開け、大成功した作戦とされるが、主導したのは当時の連合艦隊司令長官の山本五十六であることは言うまでもない。元役人の私としては、前例踏襲主義の官僚システムの中で、海軍の伝統的な「漸減邀撃(ぜんげんようげき)作戦」を、辞職もほのめかしてひっくり返し、本奇襲を実現した山本長官の「始動力(=リーダーシップ)」に、特に強い関心があるが、彼の思い切った行動に大きな影響を与えた一人は、彼の郷里新潟県長岡市の先達、河合継之助ではないかと思っている。 

河合継之助は、幕末の動乱期に、譜代大名牧野家が支配する長岡藩の家老に大抜擢された。日本中を「佐幕」と「倒幕」が二分する中、どちらにもつかず、永世中立国のスイスを参考に(スイスは永世中立国ながら当時から「国民皆兵」)、軍備を固めて独自路線を追求するという大変ユニークな発想のリーダーである。河合の英断で、当時、日本に3台しかなかった最先端の武器であるガトリング砲(初期の機関銃)のうち、2台は長岡藩が有していたとされる。 

ちなみに、河合と交流があったとされる同藩の高野家の末裔が高野五十六こと後年の山本五十六である(五十六は、旧藩主筋にあたる牧野家の口添えで、同藩の家老筋の山本家の養子になった)。 

私の見るところ、長期江戸遊学経験もある河合の情勢判断・戦略眼的には、幕府の将来は暗く、本来、新政府に味方したかったはずだが、伝統的な徳川家の譜代大名の家老という立場から、藩を挙げて幕府に反旗を翻すことも難しく、また、一方で、新政府の構成員には、下級武士の「成り上がり」、「礼儀」をわきまえない「嫌な奴」も多かったことから、「半独立」という第三の道を志向したのだと思う。詳述は避けるが、不幸も重なって結果として新政府軍と闘うことになり、激戦・善戦の末、滅ぼされてしまった長岡藩の最後の「大宰相」が河合だ。 

すなわち、河合継之助も山本五十六も、次代を見つめる確かな目・戦略眼から、勝ち目が薄い戦争を避けようとしつつ(河合継之助の場合は対明治新政府の戊辰戦争、山本五十六の場合は対米国の太平洋戦争)、結局は「立場」から逃げずに戦うことになって、そこで命がけの善戦をして後世に名を残す、という奇妙な人生の一致をみている。 

真珠湾→山本五十六→河合継之助と、想像を巡らせてきたが、現在の情勢は、中国やロシアなど、いわゆるBRICsや新興国が、経済的・軍事的に伸長して、政治的発言力を増やす中(幕末で言えば雄藩の台頭)、しかも、そうした国々の指導者や「調子に乗る」人民が、「文明国」から見ると、いわゆる「嫌な奴」であることが少なくない中、相対的に力を落としているアメリカに、突如、大老井伊直弼的に「強いアメリカ(≒幕府?)」を取り戻すべく(make America great again)、強権を振るうトランプが現れた、とも言える。「譜代」とも言える我が国だが、中露と国境を接する中、アメリカの覇権に若干なりとも挑戦する側に回るのか、「安政の大獄」を恐れてアメリカに寄り添うのか。非常に舵取りが難しい。隣の韓国、アセアン諸国なども対応に苦慮している感じが、幕末当時の「各藩」的だ。 

ここで、大切なことは、「正義」だけを振りかざすと、道を誤るということだ。義を重んじる日本人は、歴史的傾向としては、普段はおとなしいが、追い込まれると「逆ギレ」して、各所に対して「正義」を主張し全てを敵に回してしまう、というきらいがある。どう戦略的に考えても、当時、地政学的に、中国・米国(太平洋)東南アジアなど四方八方の各地で正義を振りかざして大戦争をするのは無理がある。そして、もちろん、状況が見極められるまでは、力を蓄えて、全方位外交を進めることが重要だが、いずれ、幕末時の各藩よろしく、最後は、選ばざるを得ない局面が出てくるかと思う。その際、我が国は、early(早)ではなく、quick(速)な正しい決断ができるか。 

いずれにしても、情勢が流動化する中、私の専門の一つであるリーダーシップ論からも、4つの市などで経済活性アドバイザーをしながら取り組む地域活性論的な意味からも、世界を見据えた「レジリエントな日本」の構築が、すなわち人材と各地域の再構築がまずは急務である。この当たり前を、来るべき決断の時までにどこまで達成できるか。ギリギリまで、河合的に「独立できる力」を蓄えようと尽力し、その後に、正しいquick な決断を生むしかない。2017年の日本国、安倍政権、そして非力・微力ながらも、青山社中、朝比奈一郎の新たな挑戦が始まる。 

先月、東大阪の司馬遼太郎記念館を訪問した際、改めて不思議に思ったが、極めて珍しいことに、氏には、同じ河合継之助を主人公とする作品が二つある。一つは、有名な『峠』。河合継之助の波乱に満ちた人生を、自己の価値観を貫きとおした男として肯定的に描いている。もう一つは、さほど有名ではないが、短編の『英雄児』。読み方にもよるが、河合のような元気な家老が強引に藩を誘導したことで、長岡は戦火により大変な被害を受けたと、こちらは否定的だ。長いものに巻かれるだけの、情けない茶坊主藩士が長岡藩を支配していたら、こんな被害は受けなかったであろう、との想定である。後年にはなるが、山本五十六を生んでいなかったら、終戦2週間前に市内の8割を焼き尽くし、市長も亡くなった長岡大空襲はなかったであろう(慰霊で始まった長岡まつりと全国的に有名な大花火大会も)、と言われていることに似ている。 

我が国がどのようなリーダーを育て、結果として、どのような道を選ぶか。その当為は、最後は歴史が判断する。 

筆頭代表・CEO 
朝比奈 一郎 

 
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<1> 青山社中フォーラム Vol.35大ヒット作を連発する 
   映画プロデューサー・小説家 川村元気 氏による講演会 
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代表朝比奈の友人である映画プロデューサー・小説家の川村元気氏が青山社中フォーラムに登壇します。 
川村氏は、既に邦画興行収入の歴代2位となり、世界各国でも公開されている大ヒット作『君の名は。』の企画・プロデュースを始め、『告白』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』など数々のヒット作を生み出し続けています。 

また、自身初の小説『世界から猫が消えたなら』は130万部突破のベストセラーとなり、最近では2年ぶりの新作小説となる『四月になれば彼女は』を上梓。同作は発売1ヶ月足らずで10万部突破のベストセラーとなっており、映画作品に留まらずご活躍中です。 

今回の青山社中フォーラムでは、大ヒット作を次々に生み出す川村氏の「構想力」はどこから来るのか、またクリエィティブな価値を生み出すための考え方、などについてお話いただきます。 
川村氏の講演が、皆様の「構想」や「変革に向けたアクション」を起こしていく上での一助となれば幸いです。奮ってご参加ください。 

【日時】2017年1月17日(火)19時30分-21時00分 
19時00分 受付開始 
19時30分 開会 
19時35分 講演 
?20時30分 質疑応答 
21時00分 閉会 

【会場】CROSSCOOP青山 
住所:〒107-0061 東京都港区北青山2-7-26 ヒューリック外苑前ビル(旧:フジビル28)9階 貸会議室フロア ※地下鉄 外苑前駅 3番出口から徒歩2分、1階にカフェ「ベローチェ」 

【申し込みページ】http://ptix.co/2gugoIW 

【参加費】講演会2,500円 (青山社中後援隊は1,500円、割引コード別途送付) 
※1/16(月)以降のキャンセルは返金不可となります。コンビニ・ATMでチケットを購入し、キャンセルした場合は500円の返金手数料が発生します。 

【講演者】川村元気 映画プロデューサー、小説家、絵本作家 
1979年横浜生まれ。 映画プロデューサーとして『電車男』『デトロイト・メタル・シティ』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『寄生獣』 『バケモノの子』『バクマン。』『君の名は。』『怒り』などの映画を製作。 
2010年 米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出され、翌2011年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。 
2012年 ルイ・ヴィトン・プレゼンツのCGムービー『LOUIS VUITTON -BEYOND-』のクリエーティブ・ディレクターを務める。同年、初小説『世界から猫が消えたなら』を発表。同書は本屋大賞へのノミネートを受け、130万部突破の大ベストセラーとなる。 
2013年 絵本『ティニー ふうせんいぬのものがたり』を発表し、同作はNHKでアニメ化、現在放送中。 
2014年 宮崎駿、糸井重里、坂本龍一ら12人との仕事の対話集『仕事。』を発表。 
2015年 小説第2作『億男』を上梓。同年、細田守監督の『バケモノの子』、大根仁監督の『バクマン。』などをプロデュース。 
2016年 理系人たちとの対話集『理系に学ぶ。』、ハリウッドの巨匠たちとの空想企画会議本『超企画会議』などの著作。自身の小説を永井聡監督、佐藤健・宮崎あおい出演で映画化した『世界から猫が消えたなら』、『悪人』の吉田修一原作、李相日監督と再び組んだ『怒り』、 興行収入200億円、観客動員数も1,500 万人を超え記録更新中の『君の名は。』を発表。11月、小説第3作目となる『四月になれば彼女は』を上梓。10万部を突破しベストセラーとなる。 

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<2>医療・ヘルスケア関係者から大好評! 
「青山社中リーダーシップ・公共政策学校 医療・社会保障編」 
 2017年1月10日(火)お申し込み締め切り 
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青山社中リーダーシップ・公共政策学校では、様々な観点から国や社会について考察し、他分野の仲間と学び合う場を提供しています。 
テクノロジーの進化(AIなど)や、グローバル化、人口減少など前例のない時代において、自分なりにしっかりと物事を見極める力がますます必要となってきますが、そのヒントとなる視点を得て頂きたいと考えています。 

1月は今後ますます変化が加速していく「医療・社会保障」について学びます。(1月11日、18日、25日、毎回水曜夜19時30分~21時30分) 
担当講師は日本医療政策機構理事の宮田俊男氏です。 

宮田氏は外科医として臨床に従事した後、厚労省に入省。現場を知る官僚として薬事法の抜本改正、世界初の再生医療新法の立案等、数々の医療改革に携わりました。厚労省退官後、日本医療政策機構に参画し、現場で政策の谷を埋めるため、政策提言を企画・立案。 
内閣官房健康・医療戦略室の戦略推進補佐官を兼任。神奈川県顧問や、国立がん研究センター政策室長を務めながら、地域包括ケア実践のために「みいクリニック代々木」や、ICTメディカル企業「メディカルコンパス」なども立ち上げるリーダーです。 

講義では社会保障制度の最近の動きから、イノベーション論、健康経営、マイナンバー、ビッグデータなどの最新の話題を扱います。 

【受講者の声】 
・医療政策の勉強をする機会がなかったが、諸制度や、歴史的背景について網羅することができた。(IT企業・ヘルスケア業界担当Aさん) 
新しい開発品のマーケティング企画の部分で役立つ知識が得られた。また、役所の内情や組織についてもニュースでは得られない情報を知ることができた。(製薬会社・開発担当Bさん) 
・病院の経営に携わる人、医師や、目線を上げたいMRにも有効だと思う。(製薬会社Cさん) 

ご関心を持たれた方は是非青山社中リーダーシップ・公共政策学校HPをご覧ください(医療・ヘルスケア関係の方以外も大歓迎です)。 

なお、お席には限りがございますので、受講ご検討の方はなるべくお早めのお申し込みをお勧めいたします。 
講師、スタッフ一同、皆様と共に学べることを心より楽しみにしております。 

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<3> 第34回青山社中フォーラム開催のご報告 
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スマートニュース株式会社 会長・共同CEO 鈴木健氏をお招きし、ご講演頂きました。(当日の様子はこちら

アメリカ大統領選、鈴木様の世界各国での原体験や生物学的視点からの「核・膜」の話、人間は認知限界に合わせて社会の複雑性を調整している話など、抽象的な概念を分かりやすくお話し頂き、参加者一同、非常に勉強になったと思います。 

次回の青山社中フォーラム(2017/1/17)は世界各国でも公開されている大ヒット作『君の名は。』の企画・プロデュースを始め、大ヒット作を連発されている映画プロデューサー・小説家 川村元気 氏にご登壇頂きます。どうぞ楽しみにお待ち下さい。 

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<4>青山社中教育事業について 
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筆頭代表の朝比奈が、未来貢献を志す先導者を育てるべく学部生、大学院生および社会人を対象に、対話と議論の場を提供する「福澤諭吉記念文明塾」にて、リーダーシップについて「一歩踏み出すために ~基軸力・構想力~」というテーマで講義を行いました。 

また、聖心女子大学では「元官僚から見た霞が関をテーマに日本の現状や政策策定・決定の仕組みなどについて講義を行いました。 

青山社中では朝比奈や遠藤を中心に、リーダーシップ、政治・経済、地域活性化、政治・行政改革などのテーマを中心に団体向けに講演を行ったり、イベントでのパネリスト・モデレーターを務めたりしています。ご関心のある方は弊社HPよりお問い合せ下さい。 

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<5> 青山社中リーダー塾通信 
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*青山社中リーダー塾 
先日、1期~6期生で忘年会を行いました。転職をした、起業を決めたなど、何人か転機となる決断をした塾生もいたようです。 

今年はbrexit、アメリカ大統領選など大きなイベントばかりでしたが、皆様ににとってもどんな年になったでしょうか。 

きちんと振り返って来年良いスタートダッシュを切りたいですね! 

当日の様子は青山社中リーダー塾Facebookページをご覧ください。(是非いいね!をお願いします) 

*青山社中リーダー塾通信 5期生 松井大介 
私は子供の頃から物事を追及し、因果関係を探り当てたがるクセがあります。座学編で学んだことも、一つ一つ現在の社会に置き換えたり、我が身に置き換えて、自身の問題解決に活かそうとしてきました。 

座学編では今まで素通りしてきたものに多く触れ、学びとすることができました。 

一つにそれは伝記を読むことで、苦難や好機に自らもどのように考え、振舞うかを友人と論じ合う。そのことで日々何のために生活し、活動するのか、人生におけるモチベーションを高めることができるのだ、と感じられたことも大きいです。 

特に哲学については、読み方、考え方を学ぶことで、自分の思考軸がはっきりとし、大変面白かったです。思想が政治、経済、科学技術を動かすということ、ひいては人が互いに為したことの連関で横断的に世界は動いているのだ。また縦軸たる歴史的にも、人類は思考、思想、ムーブメントなどを引き継いできたのだ、ということがわかるようになってきました。 

また世の学問が、何のために学問として学ぶことを奨励され、今存在しているのか、社会が支援してでも日々研究され続けているのかを、心底から納得することができました。私が大学院で理論経済学を学んできた意味、意義も、後付けですが青山社中リーダー塾での学びを通して、理解、実感することができたように思います。 

そして実際のアクションとして、それまでのアプリ開発の会社から、コンサル会社へ転職しました。当時自分のやりたいと思っていた地域活性化のコンサル、アドバイザーや、ビジネス創出の肝となる経験として魅力に思え、その経験を積むチャンスが欲しくチャレンジしました。ですが最近、そもそもの私の関心がコンサルに拘るよりも、この1年でAI、とりわけディープラーニングを使ったサービスにより向くようになりました。そのきっかけの一つとなるニュースは以下のものでした。 

とあるキュウリ農家が、自分のご両親がキュウリの仕分け作業で1日8時間以上も費やし、しんどそうにしているのを見てこれをバイトなど誰でもできるようにしたい、ひいては機械に行わせて余力を別のことに振り向けたいという思いから、ご自分でキュウリ写真の画像認識ロジックにディープラーニング、実際のベルトコンベヤや等級別にキュウリをケースに押し出す部分は自作用PCであるRaspberry Piを使い、キュウリ選別機を作ってしまったというニュースです。 

私はここに中小企業や果ては個人でも、生活の中にAIを溶け込ませて自由に活用する、理想とする社会のイメージが浮かび、この分野に根を下ろしてみようと思い立ちました。 

今は、ディープラーニングを主としたAIとそのプログラミングの学び、また仲間との学習会も立ち上げましたが、まだまだ緒に就いたばかりです。ですが自分がここで社会に役立つのだと覚悟を決める分野を見つけたこと、そしてそれを聞いて応援してくれる仲間と出会えたことは素直に嬉しいです。これも考えが定まらないでいた時、リーダー塾の塾生や、塾頭をはじめとしたスタッフ、また講演をされる講師やそこに集う人々と出会い、話す中で、いつも「自分と社会へのつながり、貢献」に思い至らされ、都度、我が身を正されてきたおかげと思っております。まずは”Lead myself”ばかりですが、ここで学んだリーダーシップを世のために活かしていきます。 

*NPO法人「地域から国を変える会」(リーダー塾生を中心に立ち上げた団体です) 

地域から国を変える会ホームページ 

【群馬県沼田市】 
「ぬまた起業塾」では、東京の企業見学を実施しました。「モノ・コトの売り方・見せ方」をテーマとし、商業施設、IT企業(Eコマース部門)、広告代理店の各大手企業を訪問、塾生にとって大きな刺激になったことと思います。塾生一同、来年一月のビジネスプラン発表に向けてラストスパートをかけております。 

【兵庫県多可町】 
兵庫県多可町では来年1月から2月にわたって計4回の創業塾を開催いたします。データの見方・人材育成・販路開拓・ビジネスプラン作成を各回のテーマとして、短期集中の濃い授業を展開すべく、講師陣と検討を重ねています。全国で創業セミナーが盛んに行われていますが、私どもは「実践で使えるビジネスプランをつくること」を最重要視しております。 

*一般社団法人「日本と世界をつなぐ会」(青山社中リーダー塾生を中心に立ち上げた団体です) 

取り組みの紹介ページ 

燕三条貿易振興会によるベトナムでの第二弾の事業となるイオンモール ビンタン店での展示即売会 (2017年2月18日~26日)の実施のため、関係者で協議を進めました。新興国市場の中でも成長の著しいベトナム市場の富裕層に燕三条製品を体感頂き、製品の販路開拓につながるよう引き続き設計を進めていければと思います。 

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<6> 青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ 
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<12月の実績> 
・12/1 聖心女子大学にて講義 (朝比奈) 
題名:元官僚から見た霞が関 

・12/3 福沢諭吉記念文明塾にて講義 (朝比奈) 
題名:一歩踏み出すために ~基軸力・構想力~ 

・12/5 LEC東京リーガルマインド祝賀会にて挨拶 (朝比奈) 

・12/14 フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて記事掲載 (朝比奈) 
題名:来年の日米両政権の展望 流される安倍氏、意地を通すトランプ氏 

・12/16 BBT Chの講義にて「株式会社クリーンプラネット」の吉野代表を迎えて収録 

・12/22 トライセクター リーダーシップ講座にて講義 (朝比奈) 

<1月の予定> 
・フジサンケイビジネスアイ「高論卓説」にて記事掲載 
・創る朝会にてキーノートスピーチ