メールマガジン

Vol.31 ゲゼルシャフトにおけるリーダー

◆◇◆◇◆◇◆  青山社中メールマガジンVol.31  ◆◇◆◇◆◇◆

            ゲゼルシャフトにおけるリーダー

「ロック・アーン」と言われて、何のことだか分からない人が意外と多いことに驚かされる。つい10日ほど前の6月17日~18日にG8サミットが行われていたイギリス(北アイルランド)の都市の名前である。

一昔前における「サミット」は、ステイタスも実質的な意味も非常に大きなものがあり、毎年かなりの注目を集めていた。今回はいわゆる「アベノミクス」が中心的議題の一つだったにもかかわらず、日本における扱いは極めて低かったように感じる。その最大の要因は、「何を議題とし、どんなゴールを目指して何を決めるのか」が判然としない会議、すなわち、最近のビジネス書などで酷評される「ダメな企業の無駄な会議」のようになってきていることであろう。若き英国のリーダーであるキャメロン首相は議長として、「3つのT」(tax、trade、transparency)を主な議題にするべく、事前にキャッチ―な言葉を効果的に使って宣言していたが、むしろ3Tよりもアベノミクスやシリア問題における米露の対立などがクローズアップされたりして、会議の意義が今一つ分かりにくかった。

別の角度からこの現象を解釈すれば、確たる目的を持って利益等を追求する「機能体」的集まり(ドイツの社会学者テンニースの分類によれば「ゲゼルシャフト」)から、「やあやあ」と言ってとりあえず顔を合わせる「共同体」的集まり(同「ゲマインシャフト」)としての側面がかなり色濃くなってきたという事かもしれない。元々サミットには後者の側面があることは当然だが、しかし、経済・安全保障の行方など数々の課題がグローバルに山積する中で、リーダーたちが有効な「決定」をすることが出来ず、注目度が下がっていることは残念極まりない。もちろん、新興国の力が伸長する中でG20の方が相対的に重要になってきたということもサミットの注目度・意義低下の一因ではあるが、目的を持って方向性を決めにくくなっているという点ではG20も同じであろう。

さて、サミットから約1週間後の6月23日(日)に日本では東京都議会議員選挙が行われた。7月の参議院選の前哨戦として、各党とも力を入れていたが、結果としては、与党の自民党・公明党が圧勝し、共産党やみんなの党が健闘、民主党は惨敗し維新は伸び悩むという結果になった。新聞等では、民主党や維新が大きく票を減らし、それらが、与党や批判勢力の受け皿としての共産党・みんなの党に流れたという解説が多かった印象であるが、東京大学の菅原准教授のデータ分析などによれば、そう単純な話ではなさそうである。すなわち、与党の得票が底値だった2009年時点に比べてさほど伸びているわけでもなく、共産党もしかり。そして、維新とみんなの党で議席数は明暗を分けた感じであるが、支持にさほど違いがあるわけではないようだ。どうも、前回より10%も低い過去二番目に低い投票率という状況の中で、候補を複数擁立するか一人に絞るかなどの選挙戦術が結果を大きく分けたようである。

そして、特に今回の結果の「立役者」でもあった低投票率の要因は、「この選挙によって、都政の何がどう変わるのかが見えない」ということに尽きていたのではないか。つまり、議会ですら、潜在的には「ゲマインシャフト」化した共同体だと思われているのかもしれない。議員たちは「やあやあ」と言って馴れ合いのミーティングをしているだけではないのか、と。

「ついていきたい」リーダー、「居心地の良い組織」のような、「ゲマインシャフト」を意識した言説を最近よく聞く。私も、家族や気の置けない友人などとの他愛もない会話や楽しく過ごす環境というのは大好きであり、少なくとも家庭などではそうした会話の割合を増やしたいと考えているが、一方で、それだけでは家庭であっても長続きしな
いと考えている。特に会社組織などの場合、リーダーが「構想力」を発揮してビジョンを示し、目的を持った機能体としての力を発揮することが不可欠であり、100%居心地の良い組織や、リーダーとの「楽しくついていきたい」関係ばかりが構築されるわけではない。

サミットや都議会のことを横目に見ながら、いかに現代社会において、実はゲゼルシャフト的組織にふさわしいリーダーが必要かということをふと思った。

筆頭代表CEO
朝比奈 一郎

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【1】 青山社中 地域活性化事業動き出す!
那須塩原市役所職員向け講演会&新潟県三条市國定市長と意見交換会

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前月のメールマガジンでもお伝えした通り、地域から国を変える会の朝比奈理事長として、総務省の地域力創造アドバイザーに就任しました。
制度活用の第一弾として、那須塩原市より地域力創造アドバイザーとして招聘され、那須塩原市役所職員向けに7月3日、講演を行います。
今ある資源を見つめ直し、那須塩原市の皆さんとともに、「まちを育てる」契機としたいと考えています。
また、新潟県三条市の國定市長が6月20日に青山社中に来訪していただき、
問題意識について意見交換、今後協力関係の構築に向けて検討していくことになりました。
一方のNPO法人チイキカラ(地域から国を変える会)では、引き続き、地域住民の方と共に合意形成を図るボトムアップのアクションをいたします。
なお、青山社中の地域活性化担当として大山が加わりました。
チイキカラと青山社中による地域活性事業にどうぞご期待ください

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【2】(予告) 9月開講予定!青山社中公共政策学校(仮)
        8月に無料説明会(模擬授業)を実施します

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昨年ご好評いただきました、青山社中リーダー塾エクステンションスクールを拡充し、「リーダーシップ」に加え、「政策」が学べるプログラムをご用意した『青山社中公共政策学校(SCHOOL OF GOVERNMENT)』を開講する予定です。
当講座は2講座、パブリックリーダーに必要な大局観を養うことを目的とした「リーダーシップ講座」、多彩なゲスト講師による政策知識の涵養を目的とした「政策系講座」を予定しています。詳細決定後、メールマガジン、青山社中ホームページにてお知らせいたします。

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【3】 ビジネスの感性は国境を越える~
    桑島がOVAL(日中韓国際ビジネスコンテスト)審査員を務めました

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6月16日、OVAL(日中韓国際ビジネスコンテスト)は 日本・中国・韓国、各国の学生が戦うイベントで、活動の目標を「東アジア発のグローバルリーダーの輩出」として開催しています。
国別対抗でなく、3ヶ国から1人ずつ(計3人1チーム)のチーム編成。全部で30チームがしのぎを削るため、異なった価値観やバックグラウンドを持つ外国の学生と協働してビジネスプランを練りあげることに特徴があります。
しのぎを削った彼らの中から、東アジア発のグローバルリーダーが輩出されることを期待します。

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【4】まもなく開催!
朝比奈がコーディネーターを務めます、
中央大大学院公共政策研究科公開シンポジウム「TPPについて考える」
(2013年7月6日14時30分~@後楽園キャンパス3号館3階小ホール)

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TPPが政治問題化して久しいですが、冷静で多角的な視点で議論をすることの重要性は論をまちません。このシンポジウムでは、「国論を二分する重要な公共政策的課題」であるTPPをめぐり、各界を代表する専門家に語っていただきます。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
 【詳細情報はこちらのサイトへ】
中央大学大学院公共政策研究科のホームページをご参照ください。
 (http://www2.chuo-u.ac.jp/daigakuin/koukyo/event/shinpo2013.pdf )
 【申込方法】
下記のアドレス宛てに、題名:「7月6日シンポジウム参加希望」
メールの内容:お名前(フリガナも)を記載したメールをしてください。
E-mail:grad-ichi@tamajs.chuo-u.ac.jp
【参加費】
無料
 【定員】
200名
 【主な内容・ゲスト】
・プレゼンテーション「TPP交渉の状況など」
内閣官房TPP政府対策本部 渡辺哲也参事官
・パネルディスカッション「TPPについて考える」
渡辺哲也氏(内閣官房 TPP政府対策本部 参事官)
山越厚志氏(経団連 前米国事務所長)
中嶋康博氏(東京大学大学院 農学生命科学研究科 教授)
長谷川聰哲氏(中央大学 経済学部 教授)
コーディネーター 朝比奈一郎(弊社筆頭代表、中央大学客員教授)

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【5】 青山社中リーダー塾通信
   ~飛躍していく塾生たち~

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青山社中リーダー塾1期生・2期生の近況ですが、日本のモノづくりが伝わる産品を海外に売り出す者、政治の世界へと歩みだす者、留学する者、などなど、第二のステップを歩み始めています。

塾生たちは熟慮を重ね、リーダーシップ発揮に向け、アクションしております。塾生の更なる飛躍にご期待ください。

また、青山社中リーダー塾も3期目がスタートし、1ヶ月が経ちました。
講義はリーダーシップ基礎理論から始まり、現在は伝記編、孫文やスティーヴジョブズを題材に、リーダーのポジションの取り方について講義、熱いディスカッションが繰り広げられています。

<チイキカラ(NPO法人地域から国を変える会より>
(※塾生有志で立ち上げた団体です。)
古民家カフェが話題となって久しいですが、7/13の古民家フォーラム(木村俊昭氏講演)開催場所、下北沢モワカフェの運営会社は古民家に限らず、スナック、居酒屋、雀荘までカフェにリノベーションしたそうです。
今回、古民家での開催は、皆で話し合い決めたわけですが、ロジックではなく直感でした。
新潟・栃木の地域活性に取組む私たちが、東京の古民家でフォーラムを開き、ワークショップをする、その画がピンときたのです。「既にあるものの良さを認識し、新しい役割を与えてあげる。」やっていることが同じような気がします。
7月13日の古民家フォーラム、どうぞご期待ください。
【◎残席あとわずかです 古民家フォーラムお申込み、詳細情報はこちらのサイトへ】
http://kokucheese.com/event/index/97030/ )
【活動の模様はこちら】
https://www.facebook.com/chiikikara.org )

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【6】 実録官僚たちの夏がここに在る、7月10日(水)発売の
    文藝春秋に朝比奈が紹介されます(予定)
    (『日本の官僚(仮題)』にて)

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7月10日(水)発売の文藝春秋に朝比奈が紹介される予定です。
記事では、一般的な官僚のイメージと異なる、世界で活躍する日本の官僚の姿が描かれ、その中に朝比奈が登場します。ミッションを与えられ、汗をかく官僚のエピソードの数々、どうぞご一読ください。
文藝春秋は、書店・コンビニにて販売しております。

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【7】 青山社中のメディア掲載・講演等のお知らせ

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<6月の実績>
 【メディア】
6月1日(土)  20時~21時ニコニコ生放送 すずスタコラボトーク(衆議院議員鈴木寛氏と対談)「霞が関から市民への大政奉還!脱藩官僚2名の軌跡」
6月14日(金) 『東京新聞』朝刊にコメントが掲載(朝比奈)
6月15日(土)    一柳良雄が問う日本の未来/前編(BSジャパン)ゲスト出演(朝比奈)
6月24日(月) 『AERA』取材記事が掲載(朝比奈)
6月29日(土) 一柳良雄が問う日本の未来/後編(BSジャパン)ゲスト出演(朝比奈)
【講演】
6月16日(日) 民主党茨城県連青年局第2期政治スクール「リーダーシップ講義1」(朝比奈)
6月16日(日) 学生のための国際ビジネスコンテスト(OVAL Beijing 2013 審査会) 審査員(桑島)
6月30日(日) 民主党茨城県連青年局第2期政治スクール「リーダーシップ講義2」(朝比奈)
<7月の予定>
【メディア】
7月10日(水)   『文藝春秋』取材記事が掲載(朝比奈)
【講演・シンポジウム】
7月3日(水)   那須塩原市役所にて講演(朝比奈)
7月6日(土) 中央大学大学院公共政策研究科 公開シンポジウム「TPPについて考える」コーディネーター(朝比奈)

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今後とも青山社中をよろしくお願いいたします。